「上原きみこ名作集7」「傑作集2 青春のエチュード」「上原きみ子自選集3」に収録
<登場人物> <ストーリー> <名場面、名セリフ>
<登場人物>
カタリーナ .......美人で勝気 元貴族の血筋 ジェル .........一流闘牛士 カール .........カタリーナの恋人 カタリーナの母 ....体が弱く、愛のない結婚には反対である ジャンセン .......闘牛士 ジェルがいるので一番にはなれない
カタリーナ .......美人で勝気 元貴族の血筋
ジェル .........一流闘牛士
カール .........カタリーナの恋人
カタリーナの母 ....体が弱く、愛のない結婚には反対である
ジャンセン .......闘牛士 ジェルがいるので一番にはなれない
<ストーリー>
「10数えた瞬間その角に来合わせた女性と結婚する」 仲間たちの前で宣言した闘牛士ジェル。現れたのはフォンセカ家の娘カタリーナだった。 カタリーナにはすでに結婚を誓いあった恋人カールがいたが、あと数年の命と医師から宣告された母の手術費用と引き換えにジェルとの結婚を承諾する。 だが、二人の結婚式はカールとカタリーナの母によって中断され、ジェルとカールは一ヵ月後の花祭りの日闘牛によって決着をつける約束をする。それまでカタリーナはジェルの家で過ごすこととなった。 ある日カタリーナはジェルから彼女の母は実母ではないことを聞かされ、ショックを受けて母のもとへ・・・。母の最初の結婚は愛のない結婚だった。 カールに闘牛を教えているジャンセンという男から、カールを死なせたくなかったらジェルの右腕を力が入らなくなく程度に刺すよう言われ、ジェルの寝室に忍び込むが気づかれてしまう。 カタリーナは去年亡くなったジェルの妹マリアの墓に連れて行かれ、マリアがいつもこの丘の上からカタリーナ母娘が遊ぶ姿を見ていたこと、そして死の間際まで「私もあの女の人をおかあさまと呼びたい」と言いつづけていたことを聞かされる。ジェルがあの日、あの街角で数を数えたのはカタリーナが通ることを知っていたからだった。 そしてジェルはカタリーナからナイフを奪い、自ら右腕を刺し、明日の闘牛で自分が負けたらカールの胸にとびこむようにと母の形見の指輪をわたした。 花祭りの日。先に牛に向かうカール。なんとか牛をかわしつづけるが足をとられ・・・危機一髪、ジェルがカールに替わって闘牛場に立った。そしてとどめをさそうとするが右腕に力が入らない。代わりにカールがとどめをさすとこになり、見事に牛を倒した。 思わず闘牛場に飛び出してきたカタリーナ。彼女の目に入ったのは、ジェルとカールの背後から先ほど倒されたはずの牛が二人に襲いかかろうとしている姿だった。 その時、彼女が選んだ人は・・・・。
「きみ・・ぼくのお嫁さんになってくれない?」 その男の子はその像の下に立っていて、まっすぐ歩いてきて言ったの きみは真っ赤なつるバラの下でフラメンコの練習をしていた
花嫁が・・・命をかけて最後に選んだ人は・・・えらんだものは・・・ 闘牛場で倒されたはずの牛が襲いかかるシーン
冒頭のタイトルバック。カラーで見るとかなり綺麗。単行本はモノクロなので残念。
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