王子の生まれた日。
「今日かもしれない。」の確信のもと、夜は明けた。
旦那さまに付き合ってもらい。産婦人科へ。

待合室で、待っている間中、お腹のなかで、元気に動き回るまだ見ぬ我が子。
結局、お産の兆しはまだだけど、私の妊娠中毒症は、悪化の一途。
「今日、出しましょう!」「出しましょう?」「今日、出しますって!」
出来れば明日が良い。だって今日は、13日の金曜日なんだもの。

まぁ、初産だし、陣痛のじの字も来てない訳だから…。
朝、何とか休みを取って、付き添ってくれた旦那さまも、
すぐには生まれないとの看護婦さんからの助言もあり、職場へ。
そして、全く予想外だった陣痛促進剤の点滴が始まりました。
(もともと、産婦人科を選んだ1番のポイントが、
土日だろうが、促進剤を使わないと言う点だったのですが…。)
途中、心音が途絶えたりした物だから、
一時は、帝王切開?なんて事にもなりましたが、
妊娠中毒症は、促進剤の効きが、めちゃくちゃ良いとかで、
本格的に陣痛の痛みが始まってから、ほんの2時間ほどで、
お気楽王子は、するっと生まれてきた。
(妊娠初期から、「生まれる時は、するっと・・・」と話し掛けた成果だろうか?)

あまりにすんなり、生まれたものだから、だぁれも間に合わず。
旦那さまにいたっては、「え?もう生まれちゃったんですか?」と、
病院からの電話を取るはめになったのでありました。

本当に、あっという間に生まれてしまったものだから、
生んだ直後でも、「これなら、もうひとりいけそうだわ!」と、思えるほどでした。
ただただ、妊娠中毒症にだけは、ひと筋縄ではいかず、
とにかく安静第一で、産後丸二日、王子に合うことを許されず。
念願だった、おっぱいを飲ますことも出来ずに、
日々病室に聞こえて来る赤ちゃんの泣き声に涙する母でありました。

できるだけ、ひとりになりたいと思い続けている、今の自分。
あの時の思いは、一体どこに行ってしまったのか。