DTMF信号デコード&制御回路

 DTMF信号のデコードは秋月電子のデコーダキットに使われているのと同じLC7385Mです。567はトーンデコーダで400Hz信号の検出に使う予定でしたが、必要ありませんでした。
 凝っているのは電源関係で、受話a、受話bの端子は回線接続リレーに繋がっていて、電話がかかって来て16Hzの信号が入るとリレーも16Hzで断続します。1秒間16Hz信号が来て、2秒間無音を繰り返しますので、最初の1秒間の16Hz信号で電源をCPUへ供給し始めなければなりません。そこで最初の1秒間に330μFのコンデンサに充電して、トランジスタの2SC1815,2SB553をONさせて電源VDDを供給し始めます。無音の2秒間はコンデンサに充電された電荷で維持します。回線が接続されればリレーはONしたままになりますので、電源は供給され続けます。問題は回線が切断された後で、コンデンサが放電されるまで電源を供給し続けますので、回線が切断されリレーがOFFになるとCPUがサイリスタで一気に放電させ電源供給を止めます。H8のPB−1が回線の状態を監視する入力です。ベルの鳴った回数は、リレー断続によるパルス電圧を1MΩと0.1μFのLPFを通して1秒信号にしてP7−0から入力しカウントします。アナログ信号ですが波形整形はせずにA/D変換器で受けて検出します。
 DTMF信号の返信は電話ユニットのプッシュスイッチマトリクスをフォトカプラでON,OFFして行います。右側に並んでいるのがそのフォトカプラです。