新年明けましておめでとうございます。(2022年)

 新型コロナはなかなか治まりませんね。とうとう3年目になりました。オミクロン株は重症化率が低いみたいなので、このまま質の悪い風邪ぐらいになって欲しいものです。

 私も昨年還暦を迎えて、勤めていた会社も無事に定年退職となりました。会社は再就職させてくれたので、まだ嘱託ってことで居座ってますが、入社したときはまさか定年まで勤め上げるとは思ってもいませんでした。
 もう先のことを心配する必要も無いの呑気に暮らしています。驚いたことに、ストレスが無くなったせいなのか風邪もひかなくなりました。呑気なのは良いことなんでしょうが、もはや社会から必要とされていないのはやはり寂しい気がします。まあ私の持っている経験や技術などは20世紀の遺物ですから、今更役に立つ所は少ないので仕方ありませんが。

 社会は大きく変わっています。あらゆる所に格差が広がり階層が生まれています。貧富の格差はもとより情報や技術の格差も顕著になっています。最新の技術や情報は一部の人しかその存在さえも知ることは出来ません。残念ながら日本は乗り遅れつつあるような気がします。私はまだ会社に居座っていますが、やっていることは四半世紀前と変わりません。最先端にいる人から見れば 「何やってんだ?こいつら。」ってレベルなんでしょう。会社はまだ持ちこたえていますが、「これからの人は大変だろうな。」と可哀想になります。

 まあ私が騒いでも仕方無いので、昭和や20世紀の残り香を探しながら暮らそうと思います。(1月1日)


オミクロンだ!マンボーだ!

 年末年始は広島県の実家に帰省していました。どこにも行けないので家でゴロゴロしていたら新型コロナが増える増える。
 岩国の米軍基地から広がった?オミクロン株の感染力スゲー!マンボーが出る!って感じで愛知県に逃げ帰って来ました。

 感染した人がどんどん増えるのは分かりますが、どんな症状なの?重症化するの?後遺症は出そうなの?軽症の人は大体どのぐらいで直るの?などの情報は全く分かりません。検査を受けている人は何か症状が出たから検査を受けに行ったんでしょうか?濃厚接触者だから念のため検査したら感染してたの?
 感染力は強いけど大した症状も無いなら、もう放っておけば良いんじゃないの?毎年のインフルエンザだって結構な人が死ぬ訳だし。

 何も分からないのは2年前と全く変わりません。どうなってんですかね?(1月8日)


Telecont 9 (Germany 1962)




 オミクロンはどんどん酷くなりますね。どこにも出かけられませんが、名古屋の大須にあった部品屋さんはほぼ壊滅しましたし、東急ハンズも無くなるのであまり出かける必要もありませんからそれほど問題ではありません。部屋に閉じ籠って何もしないと精神的に良くないので、またラジコン無線機をレストアしました。

 Telecontは日本では馴染みの無い無線機です。正式なメーカー名はReichert Elektronik。Robbeが販売店だったみたいです。
 Telecont 9は1963年のラジコン飛行機の世界選手権でドイツのFritz BoschがアメリカのRalph Brookeと激戦を繰り広げた時に使った無線機として有名です。アメリカのRalph Brookeが使った無線機がOrbit Proportionalで無線機開発で象徴的な世界選手権でした。

 Telecont 9は変調周波数を変えて複数のサーボを制御するマルチチャンネルで、日本ではリード式に相当します。リード式は受信機の周波数分別にリードリレーを使いますが、これはフィルターを使っています。ドイツはリードリレーは好まれなかったらしくGraupnerのVriotoneなどもフィルター式です。リードリレーは周波数分別範囲が狭いので送信機の変調周波数に高精度が要求されます。そのためどうしてもユーザーが調整する必要がありますが、ドイツの無線機は極初期を除いてユーザーが配線したり調整する必要が無いような製品を供給していました。リードリレーを使わないので変調周波数間隔はどうしても広くなります。Telecont 9では約2KHzから11KHzを約1KHz間隔で9チャンネルを確保しています。

 Telecont 9が特徴的なのは3サーボを同時に操作できる点です。リード式では縦方向と横方向が同時に操作出来るように変調用発振回路が2系統ある物がありました。2系統が同時操作できるのでシマルテイニアスと呼ばれていました。Telecont 9は変調用発振回路が3系統あって時分割で変調を掛けています。時分割で変調を掛けるので相互変調の心配が無く、2本のスティックで3サーボを操作できますが安定して動作します。
 不思議なのはこのタイプのマルチチャンネルでは1個のサーボを動かすのに2チャンネル使いますのでチャンネル数は偶数が普通です。Telecontは3チャンネルと5チャンネルと9チャンネルのみ。なんで奇数なの?。このセットも8チャンネルで4個のサーボを制御していて、1チャンネル余っています。なんで奇数に拘ったんでしょうか??。





 
送信機はこんな立派な皮製ケースに入っていました。昔のカメラみたい。スティックは引き出すと曲げられるので、表の蓋はスティックを畳んで閉めます。
 受信機はでっかいのに送信機はとてもコンパクトです。どう考えてもちょっと小さすぎて操作し難いと思うのですが?。





 
5チャンネルも出てきたのでレストアしました。送信機のケースがプラスチックになった中期型です。9チャンネルと異なりこちらは変調回路が1個で同時操作は出来ません。それにしても受信機が大きい。(1月27日)


ロシアがウクライナを侵略

 戦争を始めるには宣戦布告が必要な訳で、ロシアの軍事侵攻は戦争では無く卑劣な侵略です。21世紀にもなってこんなあからさまな侵略戦争が起こるなんて信じられません。100年時計が巻き戻ったようです。

 これからどうなるんでしょうか?嫌な時代になりました。(2月24日)


SCR-536 handie talkie (USA 1941)



  子供の頃、テレビでコンバットと云う米国の戦争ドラマをやっていました。ビックモローが演じるサンダース軍曹や名前を忘れてしまいましたが上官が個性的で毎週楽しみでした。やっぱり鬼軍曹と云えばサンダースだよね。ドラマの中でサンダース軍曹が本隊と連絡を取るとき、このトランシーバーで「チェックメイトキング こちらはホワイトルーク」と話すの見て、「おお!かっこえー」と思ったのは私だけでは無い筈。

 と云うことでまたガラクタを買ってしまいました。送受信周波数は3.5MHz~6MHzの1波。電池管5本で電池での使用時間は1日。通話可能距離は約1.5kmらしいので、実際に使うには通信兵が背負っていた何とかって云う無線機の方が実用的な気がします。正式名称はSCR-536ですが、ボデーの名盤にはBC-611-Fと記載されてましてBC-611と云った方が通りが良いみたいです。





 
BC-611-Fには2種類あり底の部分が異なります。これは底が厚いモデルで何が入っているんだろうと思ったら、マイクとスピーカーを外付けするコネクタが付いていました。ヘッドセットがあったらしいのですが、どのような物かネットを探しても分かりませんでした。ヘッドセットがあっても送受信の切り替えスイッチは本体にしかありませんので、必要性があったのか不明です。




 上部のネジを1本外すだけでこんな感じに分解出来ます。回路部分にはJuly 18 1945とペイントしてあります。戦争が終わる直前に製造された物のようです。クリスタルは3885KCなので日本のハムバンドには80kHzほど外れています。電池はもちろん手に入りませんが、A電池が1.5V、B電池が103.5Vなので一度動かしてみようと思っています。(3月3日)




 
動作確認するのにどうやって電源を供給しようかな?と考えたんですが、底にあるヘッドセット用のジャックは必要無いのでこれを電源供給コネクタとして使うことにしました。スピーカーは良くある6.3mmのプラグジャックなんですが、マイクはちょっと細い5.3mmのプラグジャックが使われています。見たことが無いサイズの物なのでプラグを自作しました。6.3mmのプラグジャックでA電源1.5V。5.3mmのプラグジャックでB電源103.5Vを供給します。




 外部電源で動作テストしました。受信はSGの信号で、送信は小形の短波ラジオで確認しました。製造から80年近く経過しているのに最初から問題無く動作しました。送信状態でラジオのスピーカーをマイクに近づけるとちゃんとハウリングします。すばらしい!(3月5日)


Bellaphon 10 (Germany 1961)



 
また花粉が飛んでいます。オミクロンもあるし出来るだけ外に出たくありません。またガラクタでもいじるか!ってことでBellaphon10のジャンクをレストアしました。Bellaphon10はマルチチャンネルのパルスプロポです。マルチチャンネルのパルスプロポとしては米国DEEBEEのQuadruplexがありますが、パルサーは電子式です。Bellaphon10はたぶん世界で唯一の機械式パルサーを持つマルチチャンネルパルスプロポです。
 受信機のPolytonは無いのでVariotonで代用しました。





 送信周波数は40.68MHz。AFの発振周波数をポテンショメータで調整するたぶん初期型です。もう1台持っていますがそちらはチャンネル毎に可変コイルが付いています。AFの周波数は電源電圧に対してもかなり変動します。2本のスティックの下にあるのがメカニカルパルサーで、モーターがギュンギュン回ってかなりうるさいです。外観はぼろぼろでしたが内部のダメージはあまり無くて、オーバーホールして一部のコンデンサを交換したら動きました。




 受信機はVariotonで代用しましたが、手元の超再生受信機は受信周波数が全て27.12MHzでした。故障して状態の悪い物があったので受信周波数を40.68MHzに改造しました。最初は回路はそのままで周波数だけ変えようとしたのですが大失敗したので、超再生回路部分は新規に作り直して組み込みました。右がオリジナル回路で左側が作り直した受信機です。Graupnerの製品はとても繊細なコイルとか使ってあるので、修理するにも細心の注意が必要です。




 
ロシア語のサイトで見つけたVarioton受信機の回路図です。超再生の受信機ですが他には無いとても凝った回路になっています。超再生受信機で高周波増幅回路が付いたものは始めてみました。L4,L5はクエンチング発振用コイルです。発振周波数は200kHzぐらい?。上の右側の受信機はクエンチング発振しないので修理したいのですが、どこをいじれば良いのか分かりません。下手にいじるとまた再起不能になりそう。(3月22日)


ロシアがウクライナ侵略を始めて一か月が経ちました

 ウクライナは悲惨な状況です。欧米や日本も非難や制裁してますが戦争を止める役には立っていません。ウクライナを援助してロシア軍を撃退してくれるのを祈るだけです。自国民を犠牲にして戦局を拡大させるような行為は出来ないのは分かってはいますが、それにしてもこれほどどうしようも無いとは。

 ロシア人のアスリートが国際大会から排除されて文句を言ってますが、プーチンはまがいなりにも選挙で民主的に選ばれた大統領です。その行動は全ロシア人に責任があります。日本が太平洋戦争で酷い目に遭ったのも、戦争を止められなかった日本人の責任であるように。(3月24日)


村田 対 ゴロフキン

 3回まではもしかしたら行けるかも!と思ったんですがやっぱり駄目でした。ゴロフキンも40歳なので全盛期の強さは無かった気がしたのですが、村田は受けに回ると極端に手数が減るんですよね。
 でもタオルは早過ぎない?遠くで見ている我々が感じる以上に、現場では一方的になっていたのでしょうね。

 セミファイナルに出てきた中谷は良いですね。今後が楽しみ。(4月10日)



IRangeX IRX4 Plus (China 2017)



 最近は古いラジコン無線機のレストアはやっていますが、ラジコン飛行機とかは作っていないので最新の無線機事情には疎いです。2.4GHz帯SSになってからは素人には手が出ませんし。
 ちょっと気が向いて調べていたら最近はOpenTXってファームウエアで動く送信機がドローンなどに使われているらしい。恐ろしく高機能でなんと送信機が喋るらしい。2.4GHz帯の通信モジュールには4種類あって、色々な通信プロトコルに合わせて切り替えるらしい、とか知りました。

 中国の通販サイトを見ていたらこれを見つけました。4種類の2.4GHz帯の通信モジュールが使われていて30種類の通信プロトコルに対応する送信モジュールです。それだけなら手を出しませんが、これはPPM信号入力に対応するとの事。PPM信号に対応してくれるなら昔のデジタルプロポでも使える可能性があるわけです。技適マークが無いので日本では使えませんが、机上で実験に使うぐらいなら良いんじゃない?と思って購入しました。




 家にはガラクタ無線機は沢山ありますが、送信モジュールに対応できる送信機はこれしかありません。JRのX-388S。昔PCMのコードを解析してみようと思って買ったのですがそんな気は全く無くなっていました。取り扱い説明書には1993年1月と記載がありますので、基本設計は30年も前です。使われているCPUもDIPでたぶんマスクROMです。だいぶ前にメモリーバックアップ電池を交換してありますので今でも動作に問題ありません。モジュールの端子配列の情報が無かったので現物で調査したらIRangeXを付けても大丈夫そうだったので、おっかなびっくりセットしたら問題無く動きました。日本のラジコン無線機のデファクトスタンダードはまだ生きているようです。




 通信テストに使ったサーボ一体の受信機AERORCのRX242です。通信プロトコルはS-FHSS。サーボはエレベータとラダー用で5Aのブラシモータ用スピコンを内蔵して、重量は4g。エルロンはコネクタに出ていますが、コネクタのピッチは1mmです。昔JSTの1.5mmピッチのコネクタを見た時は小さいと思いましたが、今は1.25mmを経て1mmになっているんですね。まあ、これより小さい受信機ではもはやコネクタは無いですから、コネクタの小形化もこれぐらいまでが恩恵のあるサイズなんでしょう。

 テストしてみて困ったことに気が付きました。送信機のスティックと受信機のサーボやスピコンの割り当てが合っていません。調べたらPPM信号の出力順序がJRではTAERですが、この送信モジュールはフタバなんかのAETR対応のようです。X-388Sで変えられれば良いのですが、当たり前ですが設定での切り替えはありません。IRangeXのファームがいじれれば設定は変えられる筈ですがネットを探しても何の情報も無いので手がでません。USBのコネクタもあるし設定に使うと思われるジャンパーコネクタも付いているのに。
 仕方ないのでX-388Sのスティックポテンショの配線を入れ替えて対応しました。機能的に若干問題はありますが、ちゃんと本来のスティックで操作できることを確認しました。
 他のプロトコルでの動作も確認したいのですが、コロナの影響もあるのか注文した受信機がまだ届きません。(4月21日)

 追記:たぶん https://downloads.multi-module.org/?irangex にあるファームに書き換えればTAERに対応出来そうですが、元から入っているファームがどうなっているのか良く分かりませんし、動かなくなったら面倒なのでやる気がしませんね。(4月30日)





 やっと他の受信機が来ました。AERORCのRX144相当品で通信プロトコルはDSM2/DSMX。同様な製品はあちらこちらで売っているのでどこが製造メーカーか良く分かりません。(製造はCROSSOVERなのかな?) 説明書もないのでどこかに書いておかないと通信プロトコルも忘れそうです。サーボは公称1.7gですがホーンを付けると実測2.0gでした。やっぱりサーボはこんな感じのサーボっぽい外観が良いですね。受信機が約1.2g。全体で9.3gでした。

 最初はなかなかバインド出来なくて「やられたかな?」と思ったのですが手順を変えたらバインド出来ました。受信機と送信機の電源を入れると受信機のLEDは最初ゆっくり点滅してますが15秒経つと早い点滅に変わります。こうなってから送信機のバインドSWを押すとバインドできました。一度バインドすると受信機が記憶するのか、次からは電源を入れるだけで勝手に繋がります。




 受信機にスピコンが入っているので、電源はモーター駆動電流も供給する必要があります。電源はLiPo単セル3.7Vが定格です。最近はLiPo電池の入手は容易になりましたが、良く売っているのは2C程度の放電能力で過電流保護回路が入っています。ラジコンの動力に使うには短時間で良いのでもっと高電流が流せる電池が必要です。Amazonでドローン用として売っているLiPo電池を購入しました。380mAhで25C放電対応らしいので瞬間9.5AまでOK?電池5個と充電器で1880円でした。安い!重量は10g弱。軽い!受信機、サーボ、電池で20gしかありません。技術の進歩はすばらしいですね。
 但し、コネクタはこれまで見たことの無い物でした。最近のドローンはこれなの?他のコネクタに取り替えるとせっかく付いている充電器が使えなくなってもったいないので、変換ハーネスを作ることにします。コネクタを調べたらMolexの2mmピッチのようです




 Molexのコネクタハウジングやコンタクトは千石電商で売っていたので購入しました。こういった小形コネクタを配線する場合いつも問題になるのはカシメ工具です。純正品は数万円もします。以前は適当にペンチでカシメてハンダ付けしてましたが、できればちゃんとカシメたい所です。汎用カシメ工具で良いの無いかな?と探したらこれを見つけました。IWISSってメーカーのIWS-3220M。Amazonで3000円しませんでした。Molexのオス側のコンタクトは1.3mmの所でうまくカシメる事が出来ました。メス側は1.25mmピッチですが、このタイプのコネクタはAitendoに加工済みの配線が売っているのでそれを使いました。(5月6日)


Kyosho Live Style Beginners TS053 (Japan 2021)



 ゴールデンウイークももう終わりですね。今年は1日出かけると疲れて次の日は家でゴロゴロを繰り返していました。体力が落ちてますね。
 近所の電気店が改装して開店してました。何かあるかなと見に行ったらトイラジのコーナーが出来ていました。最近は大した物が無いなと思っていたらこれが目に止まりました。最近は京商もトイラジ作っているんだ!京商ならトイラジでも結構ましな物かなとスペック見てみると、ちゃんと4CHフルハウスで自動離着陸なんかの機能も付いています。開店の特売なのか3480円。まあ安いし買って帰ることにしました。

 大きさは約9cm□で、重量は電池込みで23.3g。電池は220mAhのLiPoで重量は7g。充電はUSBの充電器が付いていて充電時間40分。飛行時間は5分(12C放電?)。
 初心者用ってことなので操縦は簡単でホバリングも安定しています。ホバリングがちゃんと静止するので室内でも飛ばしやすいです。但し、飛行時間は5分なのですぐ終わってしまいます。電池が減ると云うことを効かなくなります。本体の赤いLEDの点滅周期が早くなるので電池の放電警報なのかと思うんですが、取り扱い説明書には記載がありません。再充電は電池が冷めるまで30分ほど待ってからにして下さいと注意書きがあります。まあ電池にはかなりの負荷ですからね。室内用となっていますが外でも飛ばせそうです。(5月7日)


ロシアがウクライナ侵略を始めて三ヶ月が経ちました

 
数日で陥落すると云われていたウクライナは三ヶ月防衛しています。武器の援助はされていますが人的リソースはウクライナ軍だけなので、このままロシア軍を追い出せることを祈るしかありません。この侵略戦争の影響は予想以上の広範囲に及んでいます。ロシアは何としても屈服させないといけないとは思いますが、アフリカ諸国などが苦しんでいるのを見ると何でこんなことになってしまったのか?2022年は人類の終わりの始まりの年なんではないだろうか?と暗い気持ちになります。(5月24日)


Govee WiFi Thermometer Model H5051



  
暑いです。まだ5月なのに30℃を超えてしまいました。最近は暑さが身に応えます。部屋の温度はどのぐらい上がっているんだろう?と外から知りたくなってこれを購入しました。

 Goveeってどこの国のメーカーなのか分かりません。WiFiでネットに繋がってスマホのアプリで温度と湿度が分かるみたいです。Amazonでクーポンも付いていたので2779円で買えました。
 アプリをダウンロードしてスマホからBluetoothで設定したら簡単に接続できました。単4電池3本で動きますし、電池残量もスマホから確認できます。固定IPではないのでなんでスマホから温度が見れるんだろうと不思議でしたが、温度計からクラウドのサーバーに定期的にデータを送っているようで、スマホはそのサーバーにアクセスしているみたいです。そのためアカウントの設定が必要です。

 だいぶ前に同じように部屋の温度が知りたくて家にサーバー置いて外部からアクセスしようとしたことがありますが、この場合は固定IPが必要でセキュリティの管理も面倒なので断念しました。同じ事がアプリも無料で2779円で出来ました。CSVファイルでログも取れるみたいです。自作するなんてあほらしいですね。(5月29日)


ドローン規制

 今日から100g以上の重量の無人航空機を飛ばすには許可が必要になるそうです。機体には識別するためのリモートIDの搭載が義務づけられるとか。
 こりゃラジコン飛行機も終わりですね。今でも年寄りしかいないのに、こんなに面倒になったら若い人がやるとは思えませんからね。(6月20日
)


Space Control (USA 1960)



 健康診断に引っ掛かってしまいました。え~俺が糖尿病ですか!ショック。仕方無いので病院通い始めました。しかし、糖尿病の薬って凄いですね。体重は増えることはあっても減ることは無いと思っていたのですが、一か月で3キロも痩せました。血圧も下がったし。こんな薬があるならダイエット用に市販して欲しかった。

 ラジコン無線機は沢山レストアしてますが、中にはなかなかうまくいかずに放置している物があります。こいつも入手したのは2008年なのでレストアに14年も掛かってしまいました。Space Controlってあんまり出来が良くないのでうまくいかないと飽きちゃうんですよね。今回やっとちゃんとレストアできました。




 通常ラジコン無線機はまず送信機をレストアしてから、それを使って受信機とサーボをレストアします。Space Controlの送信機は真空管ですし、調整範囲が広いのでなんとなく不安定です。なので送信機を使って受信機のチェックをしていると、変な動きをするけどどっちが悪いの?と混乱してきて放置してしまっていました。これまでの失敗の反省から今回は送信機に代わる安定した信号源を用意しました。

 中央の2枚の基板はAF発振器でエレベータとエルロン用のAF信号を作ります。左のモジュールはパルス発生器で20Hzから60Hzの任意のDuty比のパルスを発生します。このパルスでAF発振器の信号を切り替えます。この信号をSGの外部変調入力に印加して送信機の代わりとします。エレベータとエルロン用のAF発振器は独立してますので周波数は周波数カウンタで簡単に測れます。切り替えの周波数とDuty比はデジタル的に設定できますので、測定器も不要です。

 これを使って受信機の動作を確認したら、不調の原因はエルロン用のディスクリミネータとエレベータのディスクリミネータが干渉していたためと直ぐに分かりました。エルロン側を干渉しない周波数にずらしてリミッティングアンプ出力抵抗値を調整しました。





 送信機の厄介な所はAF発振器は1個しか無くて、電圧でエレベータとエルロン用に切り替えている所です。そのため周波数を直接周波数カウンタで確認することができません。受信機のディスクリミネータの検出範囲内ならサーボ制御電圧を見れば分かるんですが、その範囲から外れていると訳が分からなくなります。そこで今回はモニタ受信機の音声信号をFFTで確認することにしました。WaveSpectraは周波数軸をリニアにして表示範囲を設定出来ますので2KHzから7KHzを表示させています。最初のピークがエレベータ、2個目のピークがエルロン用の信号です。送信機のスティックを操作するとピークが左右に動きます。櫛状にギザギザしているのは数十Hzで切り替えているためです。これでディスクリミネータの検出範囲に入っているか視覚的に確認できます。




 
送信機は真空管なのでフィラメント用のA電源と全体を動かすB電源が必要です。黒い箱はMEDCO製のPower Packです。単一サイズのニッカド電池6本とDC-DCコンバータ、充電回路が入っています。ニッカド電池2本でフィラメント電圧を供給し、残りの4本でDC-DCコンバータを動かします。機能としては良いんですが、充電回路には問題があります。フィラメント電流は0.5Aなんですが、DC-DCコンバータは2A弱の電流が流れます。使っているとDC-DCコンバータ電源のニッカド電池が先に無くなりますが、フィラメント用のニッカド電池はまだ1/4しか放電していません。充電回路は6本直列で充電しますので大幅なアンバランスとなります。これではまずいので右下の放電器を作りました。充電する前にはこれで均等に放電させてから充電します。

 放置している大物はたぶんこれで最後です。Space Controlって出来が悪いのであんまり好きではなかったのですが、ちゃんとレストアできると安心して動かせるので、結構楽しいですね。(7月16日)


ドンキの持ち運べるコンセント



 
新型コロナは酷くなる一方ですね。政府はもう対策は諦めたのか放置しています。薬も輸入した筈ですがどこに行ったのでしょうか?
 最近は何か体調が悪いと「コロナか?」と不安になります。抗体検査ぐらいはやっておくべきかな?ワクチンの4回目接種はどうなったの??

 ドンキホーテでポータブル電源を購入しました。サイズは69x69x155mm。重さは660g。バッテリーは20Ahr。税込みで\10978。なんで買ったのかと云うとこのサイズでACインバーターを内蔵しているから。AC100Vで80Wまで使えます。但し、電圧は110-120Vとちょっと高めなのは米国を意識しているのか?周波数は60Hz。

 こういったバッテリーを内蔵した機械は通常は最初に使う前に充電するんですが、バッテリー残量インジケータは4個点灯していたのでそのまま動作確認しました。
 USB電源は問題無し。AC100Vは54Wの白熱電球でテストしました。電球は起動時はフィラメント温度が低いのでかなりのラッシュ電流が流れます。起動時に保護回路が作動しないか心配でしたが問題無く点灯しました。定格80Wは問題無さそうです。取り扱い説明書にはバッテリーの充電は残量が25%ぐらいで行って下さいと書いてあったのでそのまま電球点けておきました。残量インジケータが3個になってからなんか冷却ファンの音が大きくなったような気がすると思ったら突然停止しました。「うわあ!もう壊れた?」と慌てましたが、残量インジケータが1個だけ点滅しています。「どうなってんの?」と思いましたが少し放置して電源スイッチ押すとバッテリーはすっからかん。バッテリーの過放電保護回路が働いたようです。残量インジケータは3個点いていたので61-80%だった筈。バッテリーに問題があるのか残量インジケータが当てにならないのか分かりませんが、その後バッテリーはちゃんと充電できましたし、電球も点けられたので故障してはいなさそうです。バッテリーに問題があるのか残量インジケータが当てにならないのかは、もう少し使ってみないと何とも言えません。

 ドンキホーテって店は何がどこにあるのか分からないので私は嫌いです。これも探し回っても見つからないし、店員に聞いても誰もしらない。この店は取り扱っていないのかな?と半ば諦めていたら、「こんな所に!」とやっと見つけました。本当にめんどくさい。(8月17日)


ロシアがウクライナ侵略を始めて半年が経ちました

 もう半年も経ってしまいました。戦線は膠着状態でウクライナが反撃を始めているみたいですが、ロシア軍を追い出すのは困難です。経済制裁でロシアは6月には破綻するとか言ってましたが、それほど影響を受けているようには見えません。この侵略戦争は長引きそうです。そうなると欧米の方が心配になります。経済的負担に耐えかねて変な所で妥協しようとするかもしれません。もしそうなったら最悪です。

 欧米が援助していても戦場はウクライナで、戦っているのはウクライナ人です。物質的援助が続いても人的リソースが枯渇したら戦えません。ウクライナ軍の死者は9000人に達したとかの情報もあります。この侵略戦争を終わらせるにはプーチンに死んでもらうしか無いのかもしれません。変な所で妥協して停戦しても、彼が生きている限り時期を見てまた始めると思います。彼1人のために数百万の人の運命が危機に晒されるのはやり切れません。

 彼も人間ですからいつかは死ぬわけで、そうなったらロシアはどうなるんでしょうか?あんな強権的な指導者に20年以上支配されて来たんですから、強力な後継者が直ぐに出てくるとは思えません。大混乱になるのでは?

 ヨーロッパの戦争なので注目されていますが、似たような事はこれまでも世界のあちらこちらで繰り返されて来ました。中東やアフリカの国々が冷やかな目で見ているのも分かります。21世紀になって20年も経つのに、人類は何も変わっていません。(8月24日)


FMラジオを作る




 随分前から昔のテレビのガチャガチャチャンネルで選局するFMラジオを作りたいなと思っていました。なんか気が向いたので作り始めました。

 右端はテレビのターレットチューナー。昔のテレビのIF周波数は27MHzなので10.7MHzに改造しました。オリジナルの球は3GK5と5GS7。ヒータ電圧が扱い難いので6GK5と6GS7に交換してヒータ配線を修正しました。真ん中の基板はIF増幅回路と検波回路。ジャンクのFMチューナーから流用しました。球は12BA6だったので同様に6BA6と交換してヒータ配線を修正しました。AFアンプは昔作った6BM8アンプを流用しました。6BM8はこんなラジオには消費電力が多過ぎるので6AW8A用に改造しました。

 とりあえずバラックで組み立てた所です。なんとか行けそう。





 
ターレットチューナーの内部です。チャンネル毎に高周波増幅回路や局部発振回路用のコイルがセットになっていて、チャンネルを回すと一式で切り替えます。各チャンネルを放送局の周波数に合わせるため、とにかくコイルを巻きます。




 
1961年6月の電波技術に同じ事をしている制作記事がありました。61年も前ですな。
 筆者の内田 秀男さんって、内田ラジオの内田さんですかね?





 
シャーシに組み立てました。幅200mm奥行140mmとコンパクトです。電源トランスはオーディオアンプ用のごつい物は今でも入手は容易ですが、ラジオに使うちゃちなトランスは適当な物を探すのが難しかったです。ラジオ少年で購入した物とジャンクの2個をシャーシ内部に組み込んであります。小形のスピーカーも最近は入手困難なんですね。オーディオ用は小形でも後ろの磁石が大きくて邪魔です。昔はジャンク屋にいくらでもあったんですが、まあ需要は無いので仕方ないか。
 AFアンプの6AW8Aは手古摺りました。5極管部分が発振するし、発振を止めても音が変だし。結局3極管接続に逃げました。IF増幅の1段目と高周波増幅にAGCを掛けたのでSメータを付けてみました。

 機能的には完成しました。中波のFM補間放送も受信できますので東海ラジオとCBCも受信できます。久しぶりに成功かな?
 そのうち正面パネルも作って実用ラジオに仕上げる予定です。(9月4日)





 
放置しておくとまたやる気が無くなりますので一気に完成させました。当初の想定より良い感じです。球は5本なので一応5球スーパーFMラジオ。(2本は複合管なので実質は7球ですが。)

 ガチャガチャチャンネルを回すとFM局が次々に受信できます。ロッドアンテナも付けましたが感度はまあまあ。このぐらいちゃんと作っておけば、ゴミと化すことは無さそうです。(9月18日)


Jumper T-LITE (China? 2021)



 OPEN-TXの送信機を買ってしまいました。今年の始め頃はAmazonや中国の通販サイトから姿を消していたので生産終了したのかな?と思っていました。上位製品?のT-Proはアンテナが不細工なので買う気がしません。
 最近Amazonを見たらまた売ってしました。Amazonでは12000円。中国のサイトでは1万円以下で売っていたのですが、待つのが嫌だったのでAmazonで購入しました。商品説明ではV2と記載されていましたが、どこか変わったんでしょうか?技適マークが付いていますので日本で問題無く使えます。




 
付属品です。充電ケーブルと通信モジュール外付け用?基板。用途不明のプラスチックケース。用途不明のシールとクイックスタートガイド1枚。最初から通信モジュールが4個入ったモデルを購入したので、モジュール外付け用基板なら不要です。ケースは何?。変なシールをわざわざ作ってくれるならOPEN-TXのマニュアルでも付けてくれた方が嬉しいのですが。




 バッテリーは付属していませんので別途購入する必要があります。18650なんてパナソニック製がごろごろあると思っていたのですがもう昔の事なんですね。Amazon見ても中国製でも結構高価だったので、ヤフオクで売っていた安いのを2本購入しました。+側電極の構造から端子がフラットな方が良いだろうと思って購入したんですが、組み込んでみると+電極に届きません。仕方無いので真鍮板で隙間を埋める部品を作りました。




 こんな感じに取り付けました。構造的に+電極はかなり出っ張っていないと届かないので、バッテリーを購入する際には注意が必要です。
 充電回路を内蔵していますし、過放電警告もあるのでバッテリーに保護回路は不要です。




 X-388Sと並べるとかなり小さいことが分かります。小さいけれど持ち難いことは無いのでなかなか良いです。
 Open-TXの設定はyoutubeに詳しい説明がありました。文字設定の大文字切り替えなんて、それを見ないと永遠に分からないような気がします。

 IRangeXのテストに使った受信機でバインドテストをしました。S-FHSSは問題なし。DSM2/DSMXは通信プロトコルの設定項目にありません。ファームの日付けは2021-01-14とあったんですが古いのかな?DSMがあったのでテストしたんですがバインドはするんですがなぜかエンコンだけ動きません。不思議です??。本体のファームはともかくとしてもマルチプロトコルモジュールの設定はアップデートが必要みたいです。(9月22日)



SANYO MR-88 (Japan 198x)



 
マイクロカセットのラジカセです。元々マイクロカセットは会議などの議事を音声で記録するために作られたので音質は問題外です。ですからステレオでの録音、再生が出来る機械は少ないので、止めておけば良いのにまた手を出してしまいました。




 
このラジカセはカセット部分が分離出来るので、ポータブルステレオプレーヤにもなります。本体にはラジオとアンプの回路しかありません。サンプルとしては魅力的ですがレストアにはとても厄介な構造です。本体に組み込まないとLINE入出力が確認出来ませんし、組み込むと分解して回路を追えません。ネット上に輸出モデルのM-X66のサービスマニュアルがあったので何とかなりましたが、これが無いとお手上げでした。

 
本体は特に問題は無いので掃除しただけ。カセットプレーヤは電解コンデンサと表面実装のタンタルコンデンサは全て交換しました。1980年代特有の小形電解コンデンサが使われているので、置き換え用の小形電解コンデンサを探し回りました。最近はディップタンタルも入手困難なので、仕方無いので積層セラミックも使いました




  
残念ながらレストアは不完全です。ラジオの音声は普通に録音出来るんですが、LINE入力から録音しようとすると左の入力だけ発振ぎみです。配線パターンも全て追って確認したんですけど原因が分かりません。ウオークマンからLINE出力を取り出すケーブルも作ったんですが使えません。FMラジオに飛ばすアダプターがあるのでラジオを介して録音出来るのですが、これを使うのはどうも。まあ音楽を録音して聴こうとは思わない音質ですので必要は無いのですが。

 それになんとなくWOWがあります。駆動用のゴムベルトはオリジナルが0.8mm□ぐらい。Amazonで0.7mm□と0.95mm□のゴムベルトセットを購入して交換したのですが、0.7mm□は全然駄目、0.95mm□が何とか入ったんですけどやはり気になります。ゴムベルトの品質なのかテンションの問題なのか?機械物は良く分かりません。やはり、これは手を出してはいけない機械でしたね。(10月16日)



アマチュア無線ってもう誰もやっていないの?



 
ガチャガチャチャンネルのFMラジオを作ったときついでに2mの受信チャンネルも作っておきました。時々聞いてみたのですが1回も交信を聞けません。「ちゃんと出来ていないのかな?」と思ってICOMのIC-R3で聞いていたんですが、休日でも全く入感無し。昔はうるさいほど交信が聞けたんですが。そういえば近所のアマチュア無線のアンテナやタワーは全て無くなっていました。アンテナが付いた車も最近は見たことがありません。
 まあこの時代に若い人がアマチュア無線なんかする訳無いし、人口減ってるんでしょうね。(10月29日)


Thermistor TV Adaptor Teletap (Japan 196x?)



 
ヤフオクでまたガラクタを買いました。真空管式のテレビの突入電流を抑えるアダプターです。分解してみましたが内部はNTCサーミスタと思われる部品が入っているだけ。NTCサーミスタは常温では抵抗が高くて、電流が流れて発熱し温度が上がると抵抗が下がる素子です。

 真空管のヒータは常温では抵抗が低いので起動時には通常の何倍にもなる突入電流が流れます。トランスレスのラジオなんか見ていると電源スイッチを入れた時、真空管のヒーターが 「ピカッ」 と光ったりします。定格の何倍もの電流ですのでヒーターには負担になるわけで、ヒーター断線の原因になります。真空管の故障原因の殆どはヒーター断線とエミッション減少ですが、エミッション減少は本当の寿命なので突入電流を抑えると本当の寿命までは使えるわけです。いつ頃の製品か分かりませんが真空管テレビ用なので1960年代末の製品と思います。その頃にNTCサーミスタって有ったんですね。何の仕様も書いてありませんが、電流のグラフは定常電流が1.5A位なので100Wは持ちそうです。(カラーテレビは消費電流が大きいので使うなって書いてあります。)突入電流が約8Aのテレビにこれを入れると、突入電流が抑えられて定常の1.5A以下となるようです。

 白熱電球を負荷にしてテストしました。これが無いと電源を入れた時に一瞬 「ピカッ」 っと点いてから通常の明るさになりますが、これを入れると最初の 「ピカッ」 が無くなります。突入電流は抑えられているようです。 
 使えそうなので、目覚ましに使っている真空管ラジオの電源にこれを入れることにします。トランスレスのラジオなので電源が入った時真空管のヒーターが 「ピカッ」 と点いていました。そのためか以前に整流管のヒーターが断線して交換したのですが、これを入れれば寿命が延びそうです。
 ガラクタでは無かったな。(11月6日)


黒電話 4号



 
家で使っていた固定電話が突然壊れてしまいました。「10年以上使ったし、買い替えるか」 と思ってネットで物色したんですが種類が少ないですね。まあ最近は固定電話の需要なんて殆ど無いから仕方無いですけど。とりあえずPanasonic製を買いました。

 ネットで調べていたらアナログ回線は2023年で廃止されるとの事。今後はIP電話?光電話?だけになるらしいです。でも光電話の電話端子は従来のアナログ回線の仕様で作られているので黒電話が使えるらしい。ならば予備として黒電話を用意しておくことにしました。

 黒電話はやっぱり4号。ヤフオク見るとまだ結構出品されていますし、結構高い。本体に割れや欠けが無くて電電公社のマークが付いているのを落札しました。受話器と本体のコードがぼろぼろで断線した状態だったのであまり高額とはならずに落札できました。





 
レストアは分解掃除して受話器との配線と電話回線との配線を作っただけです。この4号電話は通常の物と少し異なっていました。通常の4号の配線端子は6個ですが、これは8個もあります。L2とRが2個ずつあり、電話回線にはL1、E、L2の他にRが2本の計5本も引き出されていました。内部に貼ってある回路図とは異なっています。何に使われたのでしょうか?理由は分かりませんので2個のR端子はショートさせてあります。

 動作テストしたらベルは鳴るけど電話が掛けられません。配線を追って調べたらダイヤル部分の配線が左右ひっくり返っていました。誰かがいじって間違えて配線したようです。フックSWやダイヤルSWは接点の掃除をしておきました。オイルコンデンサは60年も経つのに正常。黒電話の耐久性はすばらしいですね。受話器の配線はカールコードではなくて、直線にしました。やっぱり4号には直線です。

 光ルーターの電話機口に接続しました。電話を掛けるのは問題ありませんが、掛かって来た電話を受ける時は注意が必要です。最近の電話回線は最初にナンバーディスプレイの信号を送ってきます。最近の固定電話ではナンバーディスプレイ信号と認識して静かに受信しますが、黒電話にはそんな機能はないのでベルが鳴ります。この時受話器を取ってしまうと繋がりません。最初はベルが 「リン リン」 と鳴りますがそれは聞き流して、その後に呼び出し音の 「リ リ リ リ リン」と鳴ってから受話器を取る必要があります。最初はベルが鳴ったら慌てて受話器を取ってしまって、「なんで繋がらない?」 と悩んでしまいました。
 光ルーターには電話機を繋ぐ口が2個あるのでPanasonicと両方繋いでおけますが、やっぱりベルが鳴るとやかましいので普段は外してあります。(11月16日)


C&S Digicon 2 (USA 1965)



 C&Sブランドで販売された唯一のデジタルプロポです。入手したのは2005年みたいなので17年も放置していました。希少な無線機なので何時までも放置しておく訳にはいかないので頑張ってレストアしました。シリアルNo.は652504。65は1965年としても2504台も売れていたとは思えないのですが。

 ダグスプリングは電圧フィードバックサーボを用いたアナログプロポの反応速度が遅いのを改善するため、パルス幅フィードバックサーボを考案しDigiconを開発しました。しかし送信機の変調にAMのPWM方式?を採用したためにニュートラルドリフトの欠陥がありました。正確な変調方法は不明ですがパルス幅をAM変調で送ると電波強度で変動して安定しなかったと思われます。

 この欠陥はF&MのフランクフーバーのスパイクオフによるPPM変調のアイデアにより改良されたのですが、時既に遅く、Digital Control Systems 社は経営難に陥りC&S 社に吸収されました。C&Sは回路を全て設計し直しDigiconの筐体部品を使って新たにDigiconを作りました。現在世の中に残っている殆どのDigiconはこのC&S Digiconです。市販されましたが送信機のケースなどはDigital Control Systems 社そのままですのでC&Sブランドではありません。C&Sはその後ボナーのスティックやサーボの部品を使ってDigicon2を作りました。4CHと6CHがありましたが、4CHは送受信機の回路から2CH分の回路を除いただけで、5,6CHの送信機のレバーはありません。

 
その後のC&Sは新たにデジタルプロポの開発に力を入れなかった?らしく、次の製品は社名がCANNONと変更されてからになります。




 
C&SのDigicon1と2です。外観は似ても似つきませんが、回路は全く同じでした。Digicon1を作り直す時に全ての回路は再設計したみたいなので、Digicon2は筐体部品を変えただけで回路は流用したようです。C&S Digiconの送信機のエンコーダはモノマルチをリング状に繋いでリング発振器としていますが、この回路はとても不安定です。Digicon1のサーボの回路は全て受信機に入っていますが、Digicon2は同じ回路のまま受信機とサーボに分けたので、サーボの信号入力にバッファー回路がありません。外観がそっくりなボナーのDigimite 8のサーボには信号入力にバッファー回路があります。

 同時期に市販されたF&MのDigital 5の方が基本に忠実な回路で、やはり安心出来ます。(12月10日)


今年も終わりですね



 
また年末が来てしまいました。今年こそコロナは終焉すると思っていたのですが、また蔓延しています。中国は無茶をしていますし。

 ウクライナの状況は酷いものです。ロシアの敗北を心から祈っていますが、犠牲者は増え続けているのに何も出来ないのは何とも言えない気分です。

 来年こそは全てが良い方向に向かいますように。それではみなさん良いお年を。(12月28日)