新年明けまして、おめでとうございます。 (2019年)

 いよいよ平成も最後の年になりました。
 振り返ってみると社会人になったのは昭和の御代。こんなに長く働くとは思ってもみませんでした。まあ幸せなんでしょうね。
  昭和の価値観は全く通用しない時代になりましたが、そうと言っても新しい道筋があるわけでもありませんので、これまで通りのやり方で頑固に進むしか無さそうです。
(1月1日)



集魚灯用白熱電球



 平成最後の正月休みも終わりました。最近は正月が来る度に憂鬱になります。
 実家の近所は住人が減って空き家ばかりです。正月のテレビは予算が無いのかつまらない物ばかり。2日にはそれの再放送が続きます。
 昔は三箇日は特別な番組が多く、結構楽しかったように思います。なんか衰退していく一方な気がして滅入ります。

 昨年末にまたガラクタを買ってしまいました。漁船に付ける集魚灯のジャンクです。ガラスの天辺に超耐水用集魚灯 100V2000Wと書いてあります。電球部分の高さは35cmほど。
 本来はぶら下げて使うのですが、腐っていたアルミ製のホルダは捨てて、中のタイト製ソケットだけ分解掃除し台座に固定してみました。電球のフイラメントは正常ですし、ソケットの金具も磨いて組み立てたので通電可能な状態です。
 但し、2000W電球なので室温でのフィラメント抵抗は0.4Ω程度しかありません。100Vの電球ですが家庭のコンセントにそのままつなぐとブレーカがぶっ飛ぶのは間違いありません。
 船の電源って低電圧なんですね。海水に触れる可能性があるので高い電圧が使い難いのは分かりますが、2000W電球で100Vでは電源投入時のラッシュ電流は300Aぐらいにはなる筈です。10個で3000A。船の電源には詳しくありませんが、発電機は大変です。なんか対策はしてあるんでしょうけど。御多分にもれず、最近はLED化が進んでいるようです。
 それにしてもでっかい!(1月12日)



バランス充電



 5年ほど前に電動バイクなどに使われる大型のLiFePO4電池でモバイル電源を作りました。15Ahの電池を4本直列にしていたのですが、購入した充電器にはバランス充電機能が無かったので、バランス調整用の配線は出していませんでした。各セルのバランスを取るには全てのセルを並列に接続して電圧を均一にすれば良いのですが、分解して配線し直さなければなりません。

 今回Hitec MultiplexのX1充電器を手に入れたのでバランス充電出来るように配線を追加しました。この電池の推奨充電電流は0.5Cの7.5Aです。X1の最大充電電力は60Wですから推奨電流で充電するのは無理なので、能力一杯の4Aで充電しました。かなりバランスが崩れていたようで最初は全く充電出来ませんでいたが、何回か充放電を繰り返したら何とかバランスしたようです。

 この充電器は高機能で便利ですが、冷却FANをやたら細かく制御するのが気になります。電池は購入してから4年以上経っていますが、性能的に変化は感じられませんでした。自己放電も少なく1年放っておいてもそれなりに使えます。(1月27日)



0.7inch CRT Display



 昔のビデオカメラのビューファインダーには小型のCRTが使われていました。ビューファインダー部分だけ外してケースに入れて小型の表示器を作りました。画面サイズは約0.7inch。電源は12Vで消費電流は0.12A。ビデオ信号で表示します。意味はありませんが、最近はLCDばかりなので新鮮です。元がビューファインダーですので白黒ですが細かい文字も結構見れます。




 さすがに0.7inchでは小さ過ぎて見辛いのでレンズを付けました。写真はやっぱり奇麗に撮れませんが、実物は結構奇麗に見れます。


レコード収納箱



 RCAのオートチェンジレコードプレヤーを入手してからEPレコードを集め始めました。最初は適当に保管していたのですが、数が増えてくると収納に困るようになりました。保管用の箱を探しましたが、市販品では気に入るのが無かったので作ることにしました。
 材料は最近気に入っているダイソーのMDF材です。木目を気にする必要が無いので加工し易いですし、安い。接着剤が固まるのを一晩待ったので、制作には丸2日掛かりました。これでEPレコードが70枚ぐらい入ります。(3月9日)


RCA Victor Phonopraph Driver (USA 192x ?)



 たぶん蓄音機でラジオを聞くために作られたドライバー?です。RCA Victorのブランドですが正式な名称や型式は分かりません。だいぶ前にebayで購入して動作することだけは確認して放置していました。テスト用のmp3プレーヤーを作ったので、今回試聴してみることにしました。
 テスト用のmp3プレーヤーの出力インピーダンスは8Ωなのでインピーダンスを合わせるべきですが、大きなトランスは邪魔なのでST-32を使いました。インピーダンス合わせと云うより出力電圧を昇圧しているだけです。

 聞いた感じですが、昔のラジオそのままです。高音と低音が出なくて、中音域に変なピークがある感じです。あんまり長く聞いていたいとは思いません。
 ちゃんとインピーダンスを合わせればもっと良くなるのかもれませんが、昔のマグネチックスピーカと同じバランスドアマーチュア型ですからこんな物かもしれません。

 ただ、普通にサウンドボックスでレコードを聞いているときの音量を出すには、ドライバーはかなりの音量を出す必要があることが分かりました。蓄音機のサウンドボックスは想像した以上の音量を出していることが分かったのが収穫でした。



HD Pico Lazer Projector (2018)



 MEMSでレーザー光をスキャンして表示するプロジェクターです。組み立てキットですがやはり中華マシンなので説明書がありません。仕方無いのでネットの情報を見ながら組み立てました。

 回路の組み立てはMEMSユニットとプリント基板をFPCで繋ぐだけなんですが、FPCコネクタの構造が良く分かりませんでした。最初はロックが外れた状態で、FPCを差し込んでから後ろの板を倒すとロックされるのですが、FPCコネクタは色々な構造がありますし華奢ですので、下手に触ると壊してしまいそうでひやひやでした。 

 放熱シートが付いていたのですがどこに貼るのか分かりません。これはネットでも情報が見つけられなかったので、たぶんMEMSユニットの熱を底のアルミ板に逃がすためと予想して貼り付けました。使っていると結構暖かくなるので、当たりだったのでしょう。




 写真では暗く映っていますが、これぐらいの大きさでしたら通常の室内でも見れます。ピントを合わせる必要は無いので設置するだけで簡単です。
 電源は5Vで、消費電流は表示によって変動します。明るい画面で0.7Aぐらいでしたので、全面白だと0.8Aぐらいにはなりそうです。HDMI入力ですからAUDIOの出力があります。そのままスピーカーを駆動するのはパワー不足なので、ダイソーの300円スピーカーを使いました。

 面白いですがこれぐらいの大きさではTabletで見る方が実用的です。大画面にすると真っ暗にしないと見れませんので、やはり面白い技術サンプルって感じですね。(3月16日)


TMREC-FHD RECORD MASTER



 Windows7時代に使っていたデスクトップパソコンのビデオキャプチャーが使えなくなってからは、アイ・オー・データ機器のGV-HDRECを使っていました。キャプチャー機能的には十分なのですがディスプレイが無いので、せっかく小型なのに他にディスプレイを用意する必要がありました。
 ディスプレイ付きでスタンドアローンで使えるビデオキャプチャーが無いかな?と探していたらこれを見つけました。TECって会社のRECORD MASTER。TECは輸入元みたいで、中身はいつもの中華マシンです。

 入力はHDMIとコンポジットビデオ。最大1080pまで対応します。録画モードは最大1080p30Mbps。記憶メディアはSDカードとUSBメモリーもしくはハードディスク。microUSBのコネクタもあって、パソコンから直接記憶メディアにアクセスできます。ディスプレイの他にスピーカーも内蔵していて、キャプチャー中に画像と音声をモニターできます。バッテリーも内蔵していて、録画後はモバイルプレーヤーとして使えます。作動時間の仕様は記載されていませんが、使った感じでは2時間は大丈夫そうです。
 Amazonの評価では初期の製品は色々問題があったようですが、最新のファームウエアでは全て解決しているようです。最新のファームウエアはD720_UPG20190213r1nTEC。購入した物はすでに最新版にアップデートされていました。

 唯一の問題は記憶メディアのフォーマットがFAT32であること。FAT32だと一つのファイルサイズに最大4Gbyteの上限があります。高精細な画像で長時間録画するとファイルは4Gbyte単位で分割されます。
 但し、私は720pを標準にしているのでファイルサイズは10分で500Mbyte程度です。4Gbyteあれば80分ぐらい録画できるので、普段は特に問題ありません。




 これまで使っていたGV-HDRECはディスプレイが無かったので、OSOYOOの3.5inchをケースに入れた物を使っていました。小物がバラバラあるのは使い難ので、こんな感じにケースに入れてセットにしていました。スピーカーは無いので必要になったらダイソーの300円スピーカーも使っていました。これだけの機能がTMREC-FHDでは一体となっています。あまり必要は無いと思いますが立派なリモコンまで付いています。GV-HDRECの方は4Gbyte以上の大きなファイルを分割せずに扱いたい時に使うことにします。本当はGV-HDRECを改造してディスプレイを一体にしようと思っていたのですが、TMREC-FHDが希望通りの仕様だったので計画は中止です。

 最近はこれは!と思う製品は中華マシンばかりです。池上 彰のテレビを見ていたら、最近の若い人は物に執着せず、お金も使わないそうです。欲しがる人が居ないなら誰も作りませんわね。自分が欲しくも無い物を気合入れて作ろうとは思わないでしょうし。最近の日本製品がしょうもないのもうなずけます。(3月31日)



COCOPAR 2K モバイルモニタ



 パソコンのディスプレイは頑丈なスタンドが付いているのでこれが結構邪魔です。タブレットみたいなフラットなディスプレイが欲しいのですが、以前探した時は見つかりませんでした。最近キャプチャーを探していたら良さげな物を見つけたので購入しました。

 AmazonでCOCOPARってメーカー名で販売されているモバイルモニタです。13.3inchで2560x1440 dot。IPSLCDなので視野角も広いです。色々なメーカー名で同様な製品が売られていますが、これはスピーカーも内蔵して厚みが9mmしかありません。
 厚さは薄いのですがタブレットみたいに画面に保護用のガラスとかは無いので、画面を何かにぶつけたりするとすぐに壊れそうです。以前にも壊した経験があるので、今回は2mmの透明アクリル板をカットして表面に貼り付けました。厚みは11mmになりましたが筐体の剛性も増して頑丈になりました。重量も増加しましたが、アクリル板付きで640gしかありません。





 ディスプレイとしての性能は良いんですが、ちょっと電源に問題があります。
 左端は付属しているACアダプタとケーブルです。ACアダプタはUSB出力で5V2.4A。ケーブルの長さは約1mでモニタ本体との接続はmicroUSBです。これを使っているには問題ありませんでした。しかしこのケーブルは太いのと長さが1mしか無いので、真ん中のエレコムのケーブルに交換しました。長さは1.5m。交換したら表示しません。どうも起動するときに2Aぐらいの電流が流れるので貧弱なケーブルだと電圧が下がって停止するようです。microUSBは機械的に弱いので太いケーブルが付くのは耐久性にも不安があります。

 このディスプレイにはもう一つ電源JACKがあります。こちらは12Vまで広い電圧範囲に対応しているのでケーブルを作りました。12Vで約0.6A。消費電力は7.5Wぐらいです。こっちのJACKの方が機械的にも丈夫そうなのでこちらを使うことにしました。ACアダプタは秋月電子から購入した12V1Aの物が転がっていたので、それを使うことにしました。




 保管用のケースも作りました。横幅はA4用紙とほぼ同じなので、ダイソーでA4用ファイルケースを購入して横のケーブルが出る部分をカットしました。これでHDMIケーブルと電源ケーブルを付けたまま収納できます。表示は奇麗だし、軽いし、薄型でホイホイ持って歩けるし、とても便利です。(4月15日)


Hitachi Beam Index CRT (Japan 1984)



 とうとう平成も終わりです。平成元年って何をしていたかな?と思い返してみると、PLLで発振器作っていたような記憶があります。
 ネットも無かったし、バブル崩壊前か。随分世の中変わりました。

 VISIONS4 MAGAZINEってマニアックなサイトがありまして、テレビやラジオの系統的なコレクションを見ることができます。最近、久しぶりにみていたらINDEXTRONのページに日立のBeam Index CRTってのが追加されていました。このタイプのCRTってSONYしか作っていないと思っていたのですが、日立も作っていたんですね。それもビデオカメラのView Finder用です。画面サイズは1.3inchぐらい。松下電器のCT-101Aが1.5inchぐらいですから、カラー表示のCRTとしては世界最小です。(ってVISIONS4 MAGAZINEに書いてありました。)

 ebayで入手できたのでビデオ信号で動かせるモニタを作りました。モノクロに比べて水平方法の解像度が1/4になるので、View Finderとしてはイマイチです。細かい文字は読めないので、カメラ情報などをスーパーインポーズするのは無理です。カラーと云うだけですね。





 RCAのCKC021って云うごついビデオカメラにくっ付いています。カメラだけで録画する部分はありません。RCAブランドですがMade in Japan。たぶん日立製です。
 ebayでは$20しかしなかったのですが、大きくて重たいので送料が高くてトータル$100を超えてしまいました。





 View Finderのケースを開けた所です。CRTの表示は鏡で90度反射させて見るようになっています。カメラ本体からの映像信号はビデオ信号。電源は12Vで消費電流は0.24Aでした。カラーですので、モノクロと比べると回路部分が大きいです。SONYのINDEXTRONテレビのKV-4SV1,2などは電解コンデンサの液漏れでほぼ全滅ですが、これはネットで見る限りでは無事な物が多いようです。これも電源つないでビデオ信号を入力したら問題無く映りました。




 小型のCRTですので画像信号を切り替えるためのインデックス信号は画面の前から検出します。鏡の下に付いている2個の丸い物がインデックス信号のセンサです。SONYと違ってインデックス信号専用の紫外線発光部分の他に、緑色発光部分にもインデックス信号用発光が含まれているらしいので、2個のセンサで位相差を検出しているのかもしれません。(4月30日)


ポータブルレコードプレーヤー



  昨年の冬から作っていたレコードプレーヤーですが、やっと機能的には完成しました。ドーナツ盤専用で、スイッチ操作だけで動きます。
 縦262mm、横212mm、まだ前後のパネルが在りませんが2mmのアクリル板で作る予定なので、厚さは54mmです





  なんでレコードプレーヤーなんか作ろうと思ったかと云うと、ネットでこれを見たからです。欲しいと思ったのですが、デザインコンセプトだけでした。
 まあ作ってくれないなら自分で作ってみるか!と始めましたが、こんなに薄く作るのは難しいですね。スピーカーも欲しいし。





  試作=最終品となる趣味の工作では奇麗に作るのが難しいです。
 ピックアップはリニアトラッキングも検討したのですが、私の工作技術では小さく作れそうに無いので、オーソドックスなトーンアームにしました。
 持ち運ぶことが前提なので回転軸中心にできるだけバランスを取って、針圧はバネで作っています。

 ターンテーブルとモーターは安物の中華プレーヤーを分解し、部品を改造して作りました。モーターは昔のテープレコーダーに使われていた物と同程度の物です。
 トーンアームの移動にはラジコン用のサーボ、コントローラーはイチゴジャムのCPUを使いました。特にスピードは必要ありませんし、サーボ制御用PWM信号なども簡単にプログラムできるので、イチゴジャムのCPUはこの程度の物を作るには便利です。(6月9日)


Jet Joe Juninor (China 2010?)



 模型用のターボジェットが市販されたのは確か1990年頃だったと思います。パルスジェットは構造が簡単ですので1960年代から市販品がありましたが、ターボジェットは高温で高速回転する部分がありますので作るのが難しかったようです。欲しかったのですがとても高価で全く手が出ませんでした。
 最近ヤフオク見ていたらこれが目に留まりました。補器類はありませんでしたが小さくて可愛いので、久しぶりに競って落札しました。落札してから調べてみると、どうも中華ジェットエンジンのようです。現在も市販されているようですが、やはりターボジェットエンジンは中華マシンでも高価です。

 
スペックは
直径 55mm 長さ 112mm 重量 235g
アイドリング回転数 98000rpm 最高回転数 235000rpm 排気温度 750℃
最大推力 3.5lbs 燃料消費量 85ml/min
燃料 Kerosene 潤滑油 タービンオイル 3-5%

 小型のエンジンなのでアイドリングでも10万回転も回ります。スゲー!
プラグはOSのグロープラグA3が付いていますが、マニュアルではNo.8が推奨のようです。補器類も別途入手出来そうですが、$500ぐらいします。




 前面のカバーを外してみました。
 オレンジ色のパイプは始動用のプロパンガスの供給用です。模型用のターボジェットエンジンの燃料はケロシンですが (たぶん灯油で十分)、始動時には別途プロパンガスが必要らしいです。透明なパイプは燃料のケロシン用。タービンオイルを3-5%を混合した混合燃料をポンプで送り込みます。ガスと燃料を供給しているパイプとジョイントは圧縮空気の配管用と同じに見えます。
 燃料パイプは分岐してガス供給口の下にも供給されていますが、こっちはベアリングの潤滑用らしいです。こちらへの供給量は少なくてよいので、パイプの途中に注射針ぐらいの細いパイプが入っています。不思議なのはベアリングの潤滑には燃料成分は不要で、本体の燃料には潤滑油成分は不要な筈ですから、わざわざ混合燃料にして同時に供給する理由が分かりません。
 左側の燃料を絞っているパイプの内側にある黒い塊は、回転数を検出するホールセンサです。

 補器類とスターターモータが付くとエンジン始動はECUで自動に出来るようですが、ネットで探したマニュアルを見ると手動?での始動手順が分かりました。

① プラグに通電してプロパンガスを供給してタービンを回転させる。
 ガスは小型のコンロ用でレギュレータも無いので圧力が分かりません。しかしガスパイプの先も注射針のような細いパイプで絞ってあったので、通常の小型ボンベの圧力ならかなりいい加減でも大丈夫みたいです。
 このエンジンにはスターターモータが無いので外からブロアで空気を送って回転させます。

② ガスで始動して排気温度が100℃を超えたら燃料ポンプで燃料を送り込む。

③ 燃料で回り始めたらプラグの電源を停止。アイドリング回転数に達したらガス供給も停止。
 ジェットエンジンって焼玉エンジンだったんですね。回転数は燃料の供給量で決まります。反応速度は遅いので排気温度が下がらないようにゆっくり調整します。

 ECUは回転数と排気温度を見ながら以上の制御をしているようです。正確に流量が制御できる燃料ポンプがあればECU無しでも始動できそうな気がしますが??
エンジン本体はちゃんとしているので、部品集めて回してみますかね?(6月13日)



SONY Portable MD Recorder MZ-RH1 (Japan 2011)



 ミニディスクはSONYが開発した日本独自の音楽ガジェットです。Wikiによると発売は1992年。当時のデジタルデータソースはCDのみです。CDは何度聞いてもレコードみたいに劣化することは無いので、私としてはMDに録音し直す必要性が分かりませんでした。FMラジオから録音するなら(エアチェック)、カセットテープで十分でしたし。

 初期のMDレコーダでCDからデジタルデータを取り込むには、光デジタルケーブルを使って録音するしかありませんでしたが、その後パソコンからデータを取り込めるようにNet MD規格が作られました。(Wikiによると2001年。iPodが出現した頃でしょうか?)
 メモリーはまだ高価だったのでNet MDが普及していればiPodに対して勝機はあったように思いますが、あっという間に衰退して消滅したような気がします。(著作権の関係で制約が多く使い難かった?国内のみで海外に全く普及しなかったから?)

 MZ-RH1は最後のポータブルレコーダです。遅ればせながら光磁気ディスクの技術サンプルが欲しくなって入手しました。もちろんNet MDに対応しているのでパソコンからデータの書き込み、読み出しが行えます。
 パソコンとのデータのやり取りはx-アプリを使います。既にSONYからのソフトの配布は終了していますが、Net上を探せば見つかります。(最終バージョンは6.0.04)Windows10でも対応していますが、Windows8以降ではそのままインストールしてもHi-MDモードのみでNet MDは動作しません。ドライバを認識させれば良いらしいですがかなり面倒そうです。手元にVistaのパソコンが残っていたのでインストールしました。

 今使っているWalkmanのデータを変換してMDに取り込みました。最近の音楽ガジェットと使い勝手に遜色はありません。ハードとしては面白いので、仕方無いのでしょうが絶滅したのは残念です。(9月7日)


ポータブルレコードプレーヤー 完成しました。



 昨年の11月から作っていたレコードプレーヤーがやっと完成しました。数か月あれば出来ると思っていたのが11ヶ月も掛かってしまいました。
 まあ時間を掛けただけに十分実用になりますのでまずは満足です。

 外形は縦262mm、横212mm、厚さは54mm。作っている途中はもっと薄い方がかっこいいなと思っていましたが、完成してみるとこれぐらいの厚さがあった方が自立出来るので使いやすいです。レコードは7インチのドーナツ盤専用で、スイッチ操作だけで動きます。電源は単4エネループ4本で、フル充電で5時間ぐらい動作します。SDカードに自動録音する機能もありますので、一度レコードを掛けると次からはレコード無しで聞けます。一応ポータブルなのでどんな姿勢でもレコード演奏できますが、本体をコツンとぶつけてしまうとどうしても針が飛びますから、レコードを掛けている間はおとなしくしている必要があります。

 レコードプレーヤーは機械部分と電気回路部分があるので、問題点はどっちが原因が探して切り分けて対策しないといけないので大変でした。
 一応機能的に出来たなと思ったら聞けるような音ではありません。

 最初はプーリーの精度が悪くてWOWが酷く作り直し。音が割れるのでプリアンプ部が悪いのかと思い色々やりましたが全く良くなりません。直接の原因はカートリッジのトラッキングエラー。適当に調整したら大幅に改善したのですが、これが最適なのかよく分かりません。使っている安物のセラミックカートリッジの特性は全く分かりませんし、ドーナツ盤のテストレコードなんてありませんから測定も出来ません。録音するにはどのレコードを掛けても同じ信号電圧レベルにする必要がありますが、レコード毎にバラバラ。10枚測定してみたら10dBもバラツキがありました。

 まあ高々φ3cmのスピーカーですので元々良い音なんて期待はしてませんから、色々調整したら心地よい感じがするぐらいにまとまったので一応完成としました。(9月29日)




 LINE出力もあるので、ついでに放置してあったオーディオスペアナのテストをしました。LINE出力電圧は最大3Vp-pぐらいは出るので大き過ぎるかな?と思いましたが、このスペアナには丁度良さそうです。これを見るとやっぱり中域から高域が出過ぎのような気がしますね。(10月5日


GALAXY TabS 8.4 バッテリー交換



 
サムソンのタブレットのバッテリー寿命が尽きてしまいました。満タンに充電しても1時間ぐらいしか持ちません。5年も使ったので新しいのを買うかな?と思ったんですがあまり気に入った物がありません。有機ELのディスプレイは奇麗で今でもハード的に不満は無いので、バッテリーの交換にチャレンジすることにしました。
 Amazonで交換バッテリーが売っていたので4000円で購入。バッテリー以外にも工具が付いてきましたが、どのぐらい使えるのでしょうか?





 
ネット上では結構簡単と書いてありましたが、私はかなり手古摺りました。
 ケースはコネクタ側からこじ開けますが、角を外すのが大変でした。かなり注意して分解したつもりですが、やっぱり傷が付いてしまいました。
 バッテリーを剥がすのはもっと大変。両面テープでがっちりくっ付いていますので、かなり引っ張って隙間を開けてからカッターナイフの刃を突っ込んで、少しずつ両面テープを剥がしました。リチウム電池はおっかないので火を噴かないかひやひやでしたが、リチウムポリマー電池はかなり曲げても大丈夫なことが分かりました。

 分解してバッテリーさえ剥がせれば、後は新しいバッテリーを入れて裏蓋を閉めれば終わり。これで後5年使えますかね?(10月26日)



NanoVNA (Japan? 2016?)



 
だいぶ前から気になっていたポータブル?のVNAをついに購入してしまいました。色々見ましたが面倒なのでAmazonで一番安かった物を購入しました。どれを買っても大体同じで、高いのはシールドが付いていたり、ケースが密閉型になっているぐらいです。
 凄いのはでっかい電池が内蔵されていてモバイルバッテリーにも成るって代物。なんでもモバイルバッテリーを付けるんですね?

 元々は日本人が設計してキットととして配布していた物を中国人?がコピーして販売しているようです。開発者のブログを見ましたが、「サポートしてくれるから良いや。」って感じであまり気にしていないようです。安く買えるのは嬉しいですが、良いんかいな?

 付属品はキャリブレーション用のOpen、Shortと50Ωのターミネーターと充電用のUSBケーブル。内蔵バッテリーの充電中は青色LEDが点滅して充電が終わると点きっぱなしになります。取り扱い説明書などは付いていませんがNetを探せば詳しい説明書が見つかります。上はキャリブレーションを終えて50Ωターミネーターの反射を見ているところで、ちゃんとスミスチャートの50Ωの所にカーソルがあります。

 元々の測定範囲は50kHz~300MHzだったようですが、発振回路の高調波を利用して?測定範囲は50kHz~900MHzとなっています。ファームによっては1.5GHzまで対応する物もあるようです。もうオープンソース状態なので色々なファームが存在するようです。2ポートのVNAですからSパラメータを測定できます。驚いたのはTDRも測定できるらしい。スゲー! アンテナ作ったりすることはもはや無さそうなので活躍するとは思えませんが、安いし持っておいて損は無さそうです。
 でも出来れば20年前に欲しかったな。(12月8日



Ichigojam



 今年ももう終わりです。「一年なんてあっという間だな!」 などと言い始めたのはいつ頃からだったかな?

 トランジスタ技術にIchigojamの入門記事が掲載されたのは2016年。面白そうと思って部品は買い集めていたのですが、いつものように買っただけで満足して3年も放置していました。最近時間ができたのでやっと組み立てて遊び始めました。トランジスタ技術の記事を見ながらプログラムを打ち込んでいたのですが、そのままではどう見ても動きそうにありません。そのおかげで理解は深まりましたが、記事の内容のいい加減さには呆れました。まあ、SNSのフォーラムなんかでは訂正されたのかもしれませんが、雑誌に掲載するならもう少し丁寧に執筆して欲しいものです。

 記事ではESP-WROOM-02を使ってWiFiに接続してサーバーを作るところまであります。こいつにはArduino互換のCPUが乗っているので、Arduinoのスケッチを修正して書き込めば単体でもサーバーが作れそうですが、今回はあくまでWiFiの接続ターミナルとしてのみに使って、記事通りにIchigojamメイン?で作ります。
 まだ時間は掛かりそうですが、何とかできそうな気がしてきました。正月休みにはこたつに入って、ちまちまとコードを書く予定です。

 先月のトランジスタ技術はCPLDの特集でした。CPLDってまだあったんだ。FPGAに駆逐されたと思っていました。最近は標準ロジックの入手も難しくなったし、導入してみるか。とまた部品を買い込んでしまいました。開発ツールもダウンロードして動作は確認したのですが、今回はいつ頃使い始められるでしょうか?

今年はこれで終わりです。皆さん良いお年を(12月26日)