新年明けまして、おめでとうございます。 (2018年)



 とうとう平成も30年です。何とか無事に年が越せました。
 どうやら人生も最終カーブを曲がったみたいですが、世の中はどうなって行くのでしょうか?
 めんどくさいですね。(1月1日)



SANYO CD-S451 (2001 Japan)



 
クリスマスイブに点検してもらったら乾燥しなくなった衣類乾燥機のその後です。

 頭に来てPanasonicに電話したら修理に来たのは12月29日。見てもらったら後ろのFANベルトが切れているとの事。クレーム付けた時点で予想していたらしく、交換用のベルトが用意してありました。交換したら動作OK!。電気系統の故障ならクソ文句を付けてやろうと待ち構えていたのですが、拍子抜けしてしまいました。まあ機械部品の故障なら仕方ないか。15年も使っているしね。

 出張費はタダになるけど修理費は9000円弱掛かるとのこと。高っけ〜!まだ請求書は来ていませんが。
 不思議な事ですが、点検直後にFANベルトが息絶えたみたいです。リコールの社告に目が留まったのは、こいつからの虫の知らせだったのでしょうか? もし点検してもらわなかったら間違いなく粗大ごみとして処分してたでしょうから。ベルトを交換したので当分は使えそうです。
 クリスマスイブの奇跡のような話でした


TAIFUN BLIZZARD & DELPHIN (1958? Germany)



 正月休みももう終わりです。明日から仕事なので今日はおとなしく片付けをしていたのですが、昨年入手したこれが出てきました。

 Graupnerから販売されていたTAIFUNのディーゼルエンジンです。欧州は模型でもディーゼル好き?なので沢山ありますが、このマフラーが好きで購入してしまいました。エンジンは結構出てきますが、マフラー付きは珍しいです。薄板のプレス加工品で排気口はプラスチック製なので、一度でも使ってあると奇麗な状態で残る可能性は殆どありません。まあ外観だけなんですが、好きなものは仕方ありません。ボート用はごついエンジンマウントに乗っていて、リコイルスターターまで付いています。スクリューが渋すぎる。(1月7日)



RCA 45-EY-3 (1950 USA)



 昔からジュークボックスが好きでした。コインを入れて曲を選択すると内部でレコードを選んできて自動で演奏してくれます。あのメカニカルな動作はたまりません。探せば今でも入手は可能でしょうが、大きくて置く場所がありませんし、古いのでメンテナンスも大変です。仕方ないのでオートチェンジのレコードプレーヤーを探していたのですが、LPがかかるのは大きいですし、入っている曲をすべて聞きたい訳ではありません。

 最近になってEP盤のオートチェンジレコードプレーヤーがあることを知りました。私、恥ずかしながらドーナツ盤はRCAがオートチェンジプレーヤー用に作った仕様であることを知りませんでした。子供の頃も 「なんでこんなに大きな穴が開いているのかな?」 と不思議でした。ネットで調べると1950年代には沢山製品がありますが、1960年代には急激に衰退したみたいです。最盛期は私の生まれる前なので知らなくても仕方ないか。沢山製品はありますが殆どはプレーヤー部分がむき出しなので埃だらけになるのは目に見えています。これはベークライト製のケースに入っていて蓋もできますし、形状も丸っこくて可愛いので入手しました。レコードは中央の円柱の赤い部分に最大14枚まで載せられます。下から順番に演奏していきますので、好きなレコードを希望の順番に重ねてセットしておけば、好きな曲を好きな順番で聞けます。

 米国では沢山販売されたみたいで今でもebayにはコンスタントに出品されていますが、日本への輸入は大変でした。4回も落札して1勝3敗。私以外に興味がある人がいるのか分かりませんが、参考になるかもしれないので入手までの経緯を書いておこうと思います。

1回目
 ebayで見かけて奇麗そうなのでbuy it nowで衝動買い。Sellerはebayの海外発送サービスに乗せて発送しました。米国内の海外発送拠点には無事に到着。ですがそこからなかなか日本に発送してくれません。3日後、突然キャンセル!。PayPalで代金と送料が返金されてきました。慌ててSellerにメールしたのですが、Sellerも何が起こったのか分からないとの返事。ebayのシステムからも何の情報もありません。訳が分かりませんが、まあ金銭的な損害は無かったので放置。

2回目
 Youtubeで見ても動作のよく分からない所があるのでレストアされて動きそうなのを落札。SellerはUSPSで直接送ってくれました。今度は無事に到着。動かしてみるととても面白い。気に入ったのですが自分でレストアしたのではないので、あちらこちらに不満な箇所があります。普段使いにしたくなったので、部品取りかレストアベース用にもう一台入手することにしました。

3回目
 安いのを落札。またebayの海外発送サービスで発送されました。今度も海外発送拠点には到着したのですが、また動かなくなりました。「アレレ?」と思っていたらまた突然キャンセル。PayPalで代金と送料が突っ返されてきました。このレコードプレーヤーは禁輸品なのでしょうか?

4回目
 ebayの海外発送サービスは鬼門なので、今度はUSPSで直接送ってくれるSellerから落札。発送されました、しかし何か変です。やたらに時間が掛かっています。中部国際空港の国際郵便局から近所の郵便局まででも3日も掛かりました。やっと届いたと思ったら、配達に来た郵便局の人が 「これ破損していますが、受け取り拒否しますか?」 との事。箱の外観は問題無かったのですが、開けてみるとベークライト製のケースがバラバラになっていました。時間が掛かっていた理由はこれか。受け取り拒否しても送料が帰ってくるとは思えませんし (商品の代金より送料の方が高い。)、Sellerには代金返還交渉をしなくてはなりません。ケースはバラバラですが内部の部品は無事なので、部品取り用と割り切って受け取りました。このベークライト製ケースは恐ろしく脆いみたいです。頑丈な箱に入っていても箱の中で暴れないように厳重にクッション材入れておかないと、箱の中で暴れたら一巻の終わりです。これで2回キャンセルされた理由も分かりました。おそらく梱包が悪くて海外発送拠点に届いていた所で破損していたんだと思います。Sellerに確認していませんが、その後再出品された形跡は無いので間違い無いと思います。後になって考えてみると、唯一無事に届いたものはごついスポンジとかをぎゅうぎゅうに詰め込んであって、投げてもビクともしないぐらい厳重に梱包してありました。レストアしたSellerだったので恐ろしく壊れやすいことを知っていたのだと思います。
 ebayの海外発送サービスは送料が高くて遅いので嫌いだったのですが、良いこともあることが分かりました。壊れやすい物を買うときは有効かもしれません。




 60年以上も前の製品なのに、こんなメインテナンスキットも売っています。
 アイドラーとモータマウントの防振ゴム。偏心カム修理用のゴムリングと機械油。サービスマニュアルのデータ。さすが米国ですね





 レコード聞いていたらなんとなく速度が遅く感じました。スピード調整をしたいのですが機械的にやるのは無理なのでモーター用の電源を作りました。AC100Vを直接整流した約140VのDC電圧で60Hzの矩形波を作ります。元発振はタイマIC555です。周波数調整範囲は±10%。モーターの駆動電圧はAC115Vなので、矩形波のDutyを調整して実効値を合わせました。




 このオートチェンジャーは最後のレコードが終わっても停止する機能はありません。最後のレコードを繰り返し演奏し続けます。レコードが無くなったら自動で止まって欲しいので、レコード有無を検出して元電源を切る回路を作りました。マイコンキットドットコムの距離センサーキットを見つけたので使えないかなとテストしてみたのですが、センサーの最小検出距離が大き過ぎるので別のセンサーを購入し、ユニバーサル基板で作り直しました。リレーを含めると5Vで100mA程度は電流が必要なので、5V電源も載せています。5V電源は5V1Aのスイッチングレギュレータ方式のACアダプタが転がっていたので、分解して使いました。ACアダプタは小型なので小さく作りたい時は有効です。




 オートチャンジャーユニットは完全にオーバーホールしました。アンプは12SQ7、50L6、35Z5の3球式。米国はAC115Vなので100V用に改造する必要があります。ヒータ電圧はトランスレスなのでヒータ直列抵抗を変更してAC100Vに対応しました。+B電圧は何もしていないので少し下がりましたが、特に問題はありませんでした。コンデンサは全て新品と交換しました。

 レコードブレーヤー部分に蓋が出来るので、小さい音で聞いていても針から直接出るスクラッチノイズは気になりません。ケースが密閉構造のエンクロージャーになるためか、結構ご機嫌な音がします。ベークライト製ケースは磨くとピカピカに出来ますが、無限研磨地獄に陥るのは目に見えてますので止めておきました。(3月4日)



VICTOR RP-450 (195x? Japan)



 RCAのオートチェンジプレーヤーをebayで探していた頃、ヤフオクでこれを見つけました。どうも日本ビクターの製品みたいです。オートチェンジャーだけでアンプも入っていませんのでRCA 45 J2に相当します。RCAのオートチェンジプレーヤーは大体こんな感じで、アンプとスピーカーを内蔵したものは下の台が大きくなります。後ろに置いたので分かり難いですが、これには透明なカバーが付属します。本家の米国の製品でこんなカバーが付いている物は見たことがありません。




 裏のラベルです。電圧も周波数も日本仕様な事が分かります。中を見てみると機構は同じですがインチネジではありませんので、日本で製造されたことは間違い無さそうですが、ネットで調べても全く情報がありません。(3月10日)


SONY SRF-M911 (1992 Japan)



 またゴールデンウイークが来ました。もう今年も1/3が終わってしまいました。特に予定も無いのでゴロゴロ過ごすつもりです。

 AMのステレオ放送には全く興味は無かったのですが、まだ放送している局が4局残っていて、その中の1局が地元のCBCと知りました。
 まあ無くなるのは時間の問題なので一度聞いておこうと思いましたが、手元にAMステレオ対応のラジオがありません。最近ヤフオクでこれを入手しました。ソニータイマーが猛威を振るっている頃の製品ですが、今の所は特に問題無く動いています。

 確かにステレオで放送されています。モノラルとステレオの切り替えスイッチが付いているので違いが良く分かります。野球中継を聞くのに良さそうです。(4月28日)


CHIMITRON CD-8 (1966 Japan)



 ラジコン無線機は手元に呆れるほどあります。動かない物はゴミと同じと思っているので全てレストアするつもりでいますが、中には「これは駄目かな?」と思うほど手古摺る物があります。これは15年も前に入手して時々チャレンジしていたのですが、その度にどうにもならなくて放置してありました。BONNERのDIGIMITE8のコピー品は世界中探してもこれしか無いので何とかしたいとは思っていましたが、今回やっと完了しました。

 MKのリニアホーンサーボ機構は格好は良いのですが、修理するのが大変です。日本製のサーボでフェールセーフ機能が付いているのはこれしか無いと思います。送信機からの電波が途絶えるとエンコンはスローに、他のサーボはニュートラルに戻ります。有効そうに思えますがかえってトラブルの原因になったようで、米国でも直ぐに無くなりました。左端の回転ホーンの物は後期型でフェールセーフ機能はありません。

MKタイプのサーボはプラスチックが劣化して柔軟性が無くなっており、触る端からパキパキ割れて行きました。ジャンクも集めたのですが、5個レストアするのが精一杯。コネクタもオリジナルは小型で良いのですが、クラックが入っていてバラバラ。仕方無いので全て交換しました。





 送信機のエンコーダと受信機のデコーダ回路は各ブロック毎にハイブリッドICみたいにモジュール化されています。部品点数がとても多くてお金が掛かっていますが、その割に作り方は雑な感じがします。
 送信機は、オリジナルの配線では基板を引き出して各部の波形を測定することも出来なかったので、全て配線をやり直しました。受信機は部品を詰め込んであるので、故障個所を見つけるのは大変でした。モジュールが故障していなくて良かった。(5月27日)。



OFDM変調器 XHEAD-2 (2018 Japan)



 アナログTVの時代にはRFモジュレータがあれば簡単にテレビ用の信号は作れましたが、地デジ化されてからは全く手が出ませんでした。OFDM変調器なるものがあれば良いことは分かっていましたが、プロユース?の物は高価で、おいそれとはお遊びで買えません。(自作はまず無理です。)
 最近民生用と称してこれが発売された事を知りました。メーカー直販で86400円。これぐらいならお遊びで買えると飛びつきました。入力はHDMIで1080p、1080i、720pに対応します。機能的にはプロユース品と変わりませんし、小さくて置き場所に困りません





 入力信号はHDMIなのでビデオ信号から変換してくれるアップバーターも購入しました。型番はAV2HDMIですが、いつも通りメーカーは不明。Amazonで768円。出力は1080pと720pが切り替えできます。使えるんかいな?と思っていたのですが十分使えました。中華マシンは凄いですね。




 アナログのテレビは沢山あるのですが、地デジ対応のテレビは1台しか無かったので、テスト用にこれも購入しました。カイホウジャパンのKH-TVR500。最近はフルセグ対応の小型テレビって無いんですね。画面サイズは5インチでバッテリーで動きます。もちろんこれも中華マシン。ワンセグと自動で切り替わりますし、感度も十分で、ワンセグなら室内でも内蔵のロッドアンテナのみで十分視聴できます。中華マシンスゲー!但し、テレビなのに輝度調整が出来ません。さすが!

 DVDプレーヤ → AV2HDMI (720p) → XHEAD-2 → KH-TVR500で表示させています。XHEAD-2の説明書ではリフレッシュレートは59.94Hz限定で60Hzだと画像に障害が出るから駄目とありました。AV2HDMIは60Hzと記載されていたのですが、特に問題は無さそうです。1080pでも表示できました。この辺はよく分かりませんね?。
 しかし、家にあるパナソニックのHDレコーダのHDMI出力では720pはOKでしたが、1080i(1125i)では表示できませんでした。これはテレビ側の問題で、他のテレビでは特に問題ありませんでした??。
 まあ、とりあえず地デジテレビにフルセグで表示できます。素晴らしい!(6月2日)


Dictogrand Radio Loud Speaker R-4? (1923 USA)



 ラッパ型のホーンスピーカは僅かな電力で音が出る筈なのでサンプルが欲しかったのですが、普通は縦型で大きく、邪魔になるのは明らかなので購入は躊躇してました。またいつも通りヤフオクを見ていたらこれが出てました。レシーバユニットは箱に入っていて、ホーン部分が360度曲がっていてコンパクトです。レシーバユニットの振動版とコイルの間隔を外部から調整できるようになっています。箱の底の部分は無くて、調整部分の部品も無くなっていたのですが、まあそれらしくレストアできました。




 レシーバユニットのコイルは生きていたのですが、磁石は完全に磁力を失っていました。このままではゴミなので、試しに磁石の着磁にチャレンジしてみました。φ0.6のポリウレタン線があったので出来るだけ巻いて、家にある電源の最高電流の18Aを流してみました。U字型の磁石はそのままでは磁路がオープンになってしまうので、とりあえずドライバーをくっ付けています。結果は適当な割にまあまあ良い感じに着磁できました。後で計算してみると2000 Oeぐらいの磁場は掛けられているはずなので、適当な割に良い線いっていたようです。

 一応音は出るようになったのですが、効率はいまいちです。コイルは生きていたのですがたぶん誰かが巻き直したもので、インダクタンスは800mH程度しかありません。本来は数Hぐらいあるように思います。それでも私から見ると恐ろしく細い線で巻いてあるので、巻き直せるような気がしません。



放電器



 エネループは自己放電が少ないので、たまにしか充電しません。あんまり放置しておくのは良くないかな?とまとめて充電したら、電池異常のエラーが連発しました。まあバラバラに使っているのに充電するときは4本一緒なので、残容量が不均一で充電器がギブするのも仕方無い所です。一度全部放電して充電し直すかなと思ったのですが、よく考えたら放電器がありません。市販品やキットを探したのですが見つからないので作ることにしました。まあ今時使う人はいませんよね。

 回路はネットで探すと簡単でよさげなのがあったのでそのままコピーしました。放電中のインジケータは欲しいですが、電池1本の電圧でLEDは使えませんので1.5Vのムギ球を使います。ムギ球なんてジャンク屋にいくらでもあると思っていたのですがもう昔の話なんですね。ジャンク屋では見つからなかったのでネットを探し回ってやっと見つけました。放電電流は約1A。放電停止電圧は0.95Vに設定しました。

 完全に放電させたら予想通り何のエラーも出ずに充電できました。これで一生使えそうです。(8月5日)



Microtrol (1964? USA)



 今年は災害が多いですね。私の実家は広島県の呉市なんですが、7月の水害は酷かったです。幸いにも実家は何とも無かったのですが、周りはぐちゃぐちゃ。JRもまだ復旧出来ていません。子供の頃にも洪水があって沢山の人が亡くなったのですが、その時より被害が大きいような気もします。北海道の地震も酷いですし、明日は我が身ですかね。

 などと言いつつも、またラジコン無線機をいじっていました。最近、Microtrolの2スティック送信機を入手しました。Microtrolの送信機は雑誌の広告では1スティックしか無くて、Radio Control Hall of Fameのサイトにもありません。
 変調周波数を時分割で切り替えて4channlのデータを送るアナログプロポで、方式としてはSampey404と同じです。変調発振回路のマルチバイブレータのポテンショメータを各スティック約10ms毎に切り替えて、一周期約40msで4channel分を送信します。
 入手したのは送信機だけなのですが、ずっと前にこれ用と思われるサーボは4個入手してました。サーボのメカはOrbitと同じものが使われているので外観はOrbitのPS-2Aですが回路はまったく異なります。

 せっかく送信機とサーボがあるので、受信機を自作して動かすことにしました。受信機のデコーダはSampey404と同じ物を作ればOKですがコイルが8個も必要です。部品を集めるのは難しいので、オリジナルの方式をテストしてみることにしました。送信機は改造せずに部品定数の変更と調整だけで対応します。約2か月も掛かって机上では動くようになりましたが、実用には程遠い出来です。AMのPWM変調?、ASK?は難しいですね。送信機のエンコーダと受信機のデコーダを直接つなげば安定して動作するんですが、電波に乗せると駄目でした。PPMの有難さが良く分かりました。サブキャリアを使うかFM変調にすれば安定するのでしょうが、送信機は作り直しです。結果的には失敗ですが、色々勉強になりました。もし受信機が見つかったらオリジナルに戻す予定ですが、まあ無理でしょうね。(9月10日)



ニッケル水素積層電池



 真空管式のポータブルラジオなどはB電源に高電圧の積層乾電池を使います。もちろん今では全く生産されていないので、以前006Pサイズのニッケル水素電池を使って相当品を作りました。しかし製作してから12年も経ち、使ってある電池セルも寿命を迎えたので作り直しました。




 素材となる006Pサイズのニッケル水素電池で良質そうな物は東芝のIMPULSEぐらいしかありません。本当はもっと前に作り直したかったのですが、以前は確か一個千円を超えていたので買う気がしませんでした。最近ネットを見ていたらかなり安くなっていたので16個買い込みました。

 分解してみると単6サイズ?の細いセルが7本直列に入っています。温度ヒューズも入っていて、以前使ったGPの電池より丁寧な作りに感じました。





 ケースは全て外して8個直列に組み立てました。7セル×8個で56セル、定格電圧は67.2Vです。GPの電池より長手方向が長いので、ケースを全て外しても長さはぎりぎりでした。

 今回は電池の状態を見るためにバランスコネクタを付けました。バランスコネクタと言っても56セルのバランス端子を出すのは無理なので元電池単位ですが、元電池単位でもバランス調整すれば容量バラツキの影響はかなり減る筈です。




 バランス放電中です。多数の電池セルを直列にして使う場合は過放電は禁物です。過放電させると放電しきったセルには残ったセルから逆電圧で充電されるので劣化します。放電回路はツェナーダイオードとLEDと抵抗を直列にしただけです。元電池の定格電圧の8.4Vでは20mA程度流れますが7Vでは0.1mA程度しか流れませんので、忘れて放置しても過放電になる危険は少ないです。放電電流が少ないので満タンに充電してあったら放電に10時間ぐらいかかりますが、まあそんなに使う物ではないのでこれで十分です。(9月16日)


Free Play Television



 3年前にFreePlayRadioのゼンマイ発電機を改造してOne-Seg TVを動かしました。まあなんとなく動作はするのですがテスト的に作った物だったので、耐久性とか実用にはちょっと問題がありました。今回もう少し改造して実用に耐えうるレベルに改良出来ました。

 残念なことに3年ぶりに見たらLCDにライン欠陥が発生していました。ショック!
 テレビはもう一台予備を確保してあるので交換すれば良いのですが、まあライン欠陥1本なら見れますし、もったいないのでそのまま使っています。





 前回はテストでしたので、ゼンマイ発電機が発電した電流を蓄えるスーパーキャパシタは、ジャンク屋で購入したメモリーバックアップ用の物を使いました。ですが、やはりメモリーバックアップ用では内部抵抗が高くてロスが多いので、今回は秋月電子から購入した電力用と称する物を使いました。得体のしれないメーカーの製品ですが特に問題は無く、電力用なので内部抵抗は小さく計算通りの充放電特性を示しました。但し、耐圧は3Vしかないので2個直列にしてバランス回路で均一に電圧が加わるようにしてあります。10Fが2個直列で5F。3系統でトータル容量は15Fです。

 発電機はDCブラシモータを使っていますので、キャパシタと直結してあると発電機が止まったときにキャパシタから電流が逆流してしまいます。前回はこれを防ぐのに通常のダイオードを入れていました。通常のダイオードではショットキーバリヤでも0.4V程度電圧降下しますので、40mW弱の電力ロスが発生していました。全体の消費電力が400mW程度なのでこのダイオードだけで10%程度のロスってことになります。そこで今回はMOSTrを使ったアクティブダイオードを入れました。電圧降下は数十mV程度になりましたので、この部分の電力ロスは数mW程度まで削減出来ました。

 また前回はせっかくスーパーキャパシタを使うんだから充電されているエネルギーを使い切ろうとスケベ根性を出して、昇圧レギュレータを使って一定電圧に昇圧してTVユニットに給電していました。しかし最近の昇圧レギュレータの効率がいかに良いといってもこの辺の電圧では90%程度です。今回は普段の余剰電力を蓄えてゼンマイが切れた時再度巻く時間を確保するだけと割り切りました。これによって全体の消費電力は20%程度削減出来ました。
 前回はスピーカに回す電力の余裕が無くてイヤホンでないと電圧が維持出来ませんでしたが、今回は普通にスピーカで聞くことが出来るようになりました。

 ゼンマイを60回巻くと9分強発電します。ゼンマイが切れてもスーパーキャパシタが充電されているので、放電しきる前にゼンマイを巻けば続けてテレビが見れます。30分の番組なら9分毎に3回ゼンマイを巻けば、普通に続けてテレビを見ることが出来るようになりました。




 発電用のモータはRF-500TB-12560です。マブチのデータシートを見るとRF-500TBにはもう一つRF-500TB-14415があります。12560より電流とトルクが大きいので、たぶん巻き線径が太くて巻き数が少ないと思われます。このモータを使うと発電電流は増える筈です。まあその分回転速度も高くなるので発電時間が短くなりますが、電流の余裕が出来る方が有利なのでテストすることにしました。3年前には見つけられなかったのですが、今回はebayに出ていたので中国から購入しました。

 テスト結果は残念ながら同じ。Why?電源をつないでモータとして回してもみましたが、ストール電流も同じでした。ラベルの型式は違っていますが中身は同じようです?やられた!。発電性能を検証するなら巻き線を巻き直してテストすれば良いのですが、今回は電源回路の改良で電力的には何とかなったので面倒になって止めました。




 発電ランプサーモトロンでも動かしました。右側にくっ付いているのは発電量を確認するメータです。発電ランプは炎の大きさで発電量が変わるので、このメータをTESTに切り替えて赤範囲の中間ぐらいに炎を調整します。発電電力は余裕シャクシャクなのでカタログ通りなら50ccの燃料で15時間動かせそうです。(11月3日)


Portable Record Player



 また年末が来てしまいました。11月の初めから作り始めて年末には完成出来ると思っていたのですが、完成度はまだ60%ぐらいです。春までに完成できますかね?
 今年はこれで終わりです。皆様、良いお年を。(12月29日)