新年明けまして、おめでとうございます。 (2017年)



 昨年は激動の一年でした。変化が始まる年だったような気がします。
 今年はいよいよ21世紀の形が見えて来る年になるのでしょう。大変なのか、楽しみなのか、よく分かりませんが?

 とりあえずお正月は暖かい良いお天気になりそうで何よりです。(1月1日)



防空壕?



 あんまり天気が良いので、カメラを抱えて近所の散歩に出かけました。(昨年の末に新しいデジカメを買ったのでテストしたい。)

 実家から歩いて5分程度の所に防空壕があります。戦争末期に急造されたのか岩壁を掘っただけですが結構頑丈そうです。今は近所の方?が車庫として使っているようです。軍関係の施設があちこちにあった町ですので、山の斜面には急造の防空壕がいくつもあって、子供の頃に探検した記憶があります。(半分埋まっているのを掘り返そうとして、落盤しかけた事があります。)




 上の写真の所からちょっと歩いてこれを見つけました。これも防空壕でしょうか?えらく立派です。トンネルの入り口みたいですが、道路も鉄道も絶対につながらない斜面の民家の裏にありました。この上にも民家があります。弾薬庫とかなんかの物資を保管するために作られた壕なんでしょうか?
 そういえばこの辺は呉や広の町からかなり離れているのに空襲にあったらしい?ので、もしかしたらこの上の高台になんかの軍関係施設があったのかもしれません。

 でも裏にこんな立派な防空壕がある家って羨ましい。私だけでしょうか?(1月3日



この世界の片隅に



 今年の正月は異常ですね。気温が14℃もあります。あまりに暖かいのでまたカメラを抱えて出かけました。

 「この世界の片隅に」は昨年公開された広島と呉を舞台にしたアニメ映画です。呉が舞台なので見に行ったのですが、なかなか良い映画でした。
 その中で主人公のすずさんが呉湾を写生する場面がありました。呉湾が一望出来る段々畑から写生していたのですが、実際にはどんな感じで見えるのか気になって探してみました。





 すずさんが嫁いだ北條家は上長ノ木町となっていますが、現在の畝原町にあたるようです。この写真は畝原町の一番奥まったところから撮影しました。標高は海抜100mぐらいです。段々畑もあって結構いい感じですが、上の絵から見るともっと左側でもっと高いところから見た感じになっています。この構図にするには標高が300m?ぐらいは必要そうなので、かなり誇張されています。映画の中の風景は上の絵よりはこっちに近かったような気もしますが。




 すずさんが買い物などに出かける際に通っていた道です。特徴のある建物は旧澤原家住宅の蔵です。上の写真を撮影した場所はこの蔵の反対側(澤原家の正面)の道をずうっと登ったところです。急な坂道がかなり続くので、歩いて登るのは大変でした。




 すずさんが嫁いで来たとき乗っていた木炭バスが止まった終着のバス停です。このバス路線は急な細い坂道で有名です。今の車でも結構大変ですので、戦時中の木炭バスでここまでたどり着けたのは驚きです。(1月4日)。


KENWOOD DPX-6200M (Japan 2002)



 気が付いたらもう2月です。色々な事に手を出してやり散らかしているので、収拾が付かなくなっています。
 そろそろ花粉も飛び始めるので、なんとなく憂鬱です。

 最近のカーオーディオは貧乏くさい地味な物ばかりですが、20世紀末には派手な表示のカーオーディオが流行りました。止めておけば良いのにまた欲しくなって、奇麗そうな中古をヤフオクで買ってしまいました。

 たぶん派手な表示の最末期の製品です。ラジオとCD、MDが聞けます。個人的にはこんな感じのカラーVFDの派手なスペアナ表示が好きです。LINE入力が無いのでMP3プレーヤーなんかはつなげません。FMトランスミッターを用意する予定です。(2月5日)



Thermotron L (Japan 199x?)



 
少し片付けないといけないので、色々整理しています。これも昨年入手したのですが手が付けられずに放置していました。

 明光技術研究所(ユーコー企画?)のゼーベック素子で発電するランプです。黒物家電館で紹介されていたので欲しくて探していたのですが、幸運にも入手できました。
 専用の燃料はパラフィン系炭化水素で、燃やすと若干蝋燭のにおいがします。取り扱い説明書にはアルコールは使っちゃ駄目と書いてあります。燃料50ccで約15時間使えるらしいです。

 最初は説明書通りの炎の大きさでテストしたのですがパワー不足なので、少し炎を強くして測定したのが写真の状態です。30Ω負荷で3.8V、0.48Wが得られました。
 一昨年作ったゼンマイ発電機で動くワンセグTVの消費電力は約0.4Wなので、この発電ランプが電源として使えます。燃料50ccで8時間ぐらい動きますかね?
 それにしてもガラクタだらけ。(2月11日)



HEGI U-25 (West Germany 1965)



 昨年の6月からレストアしていたU-25がやっと完成しました。こればかりやっていた訳ではないのですが、10ヶ月も掛かってしまいました。
 何が大変って、いつもの事ですが塗装が大変。プラモデルの箱絵でU-BOOTの船体下部が赤く塗られているものがありますが、灰色の狼が赤い訳無いってえの。日本海軍の艦艇の底部も赤く塗られているものが多いですが、実際は暗い緑色だったとか聞いたことがあります。U-BOOT用の塗料なんて売っていないので、結局タミヤの佐世保海軍工廠グレーと呉海軍工廠グレーのスプレー塗料で塗りました。

 大きいので写真を撮るのも大変です。出来はまあまあですかね?




 船体は木製。一番下にあるハッチもべニア板製です。ゴムシートでパッキンを作ったので、防水も何とかなりそうです。真ん中の船体上部はプラスチック製です。




 左下が縦舵用サーボの195/3。その上は動力のスピード調整用抵抗。真ん中のベークライトで出来ているのが自作したモーターコン兼横舵用サーボ。その右は受信機の192/2。




 動力の電源は単二電池6本。3本直列を2セット並列にして4.5Vをモータに供給します。受信機とサーボの電源は単三電池4本。動いていない時は受信機しか電気食いませんので、電源SWはありません。単三電池BOXの右側は動力モータ。4個あるのはノイズキラー用コイルです。動力モータの右側は横舵駆動のリンケージです。




 送信機の192/1。黒い棒が縦舵(ラダー)操作で、その前の銀色の押しボタンがモータコンと横舵操作です。
 ボタンを押すと、微速前進、中速、全速、横舵ダウン(押している時間で角度が変わる。)、中速、微速、中速逆進、停止を繰り返します。バラストタンクはありませんので、全速前進中に横舵で頭を下げて無理やり潜る方式です。

 一応、1965年の技術だけで完成しました。本当に潜らせると二度と浮いて来ないような気がします。水上走行だけでもやってみたいのですが、適当な池なんか近くにありませんし無理かな?(4月15日)。



SUBMARINER - 075 (Japan 2012)



 やっとU-25が完成したので他のガラクタをいじり始めました。CCPのトイラジ潜水艦です。これもだいぶ前にヨドバシカメラで買ってから放置したままになっていました。「こんなに小さいのにバラスト調整できるんだ~!」と驚いたのですが、それ以上に「水槽付き!」ってのに惹かれて購入しました。それにしてもCCPは良いもの作りますね。

 ハニービーと同様に潜水艦なのに通信は赤外線。通信可能距離は1mしかありません。これだけ小型だと目の前の水槽ぐらいでしか遊べないでの十分でしょう。充電時間は35分で、動作時間は30分。





 付属の水槽でテストしました。旋回は舵ではなくてスラスターを使うので小回りが利きます。良く出来てますね。しかし、これだけ小形だと水の表面張力の影響を受けます。表面の塗料が水を弾くので、石鹸(界面活性剤)とか塗っておいた方が潜りやすそうです。水中で静止させるのは難しいです。付属の水槽より二回りぐらい大きな水槽があれば楽しめそうですが、このために買うのはね?(4月23日)


National SF-320 (Japan 1969)



 またゴールデンウイークがやってきました。やらなきゃいけないことが沢山ありますが、気力と体力が続かないのでセーブしながら遊ぶことにします。

 家に蓄音機はありますのでSPレコードは聞けるんですが、普通?のLPやEPレコードを聞くプレーヤーがありません。最近のポータブルでも良いのですが、折角なのでまたガラクタをレストアしました。ナショナルのこのタイプはベストセラーだったらしく、同じ外観で真空管からICアンプになるまで製造されました。これはたぶん一番初期の真空管アンプの物です。真空管アンプと言っても50EH5が1本だけですが。

 ヤフオクで汚いジャンクを2台購入して2個1でレストアです。分解してケースは洗浄。コンデンサは全部交換して組み立てました。しかし、セラミックカートリッジ(クリスタルピックアップ?)は2個共に故障していました。1個分解してみたら腐っていました。クリスタルイヤホンみたいに湿度に弱いのでしょうか?(圧電素子はまさかロッシェル塩?)
 仕方ないので、またヤフオクで得体のしれないカートリッジを入手して無事に直りました。モノラルのカートリッジは入手が難しいですね。ステレオ用も入手したのですが、左右をパラにつなげば使えますかね?

 数枚しかありませんが、これで普通のレコードも聞けるようになりました。懐かしい!


Sharp Sonopac BPG-707 (Japan 1965?)



 経営再建中のシャープのレコードプレーヤー付きラジオです。正面から見たらラジオにしか見えません。
 電源は単一電池3本。未使用?箱入りですが、電池が入ったままだったので危ないところでした。





 ひっくり返して裏蓋を開けるとレコードプレーヤになります。おお!とは思いますが、ターンテーブルが無いのでやはり回転は不安定です。(特にドーナツ盤はうまく固定し辛い。) スピーカーも下を向いていますし、レコードも聞けますって程度です。


Linear Gas Discharge Indicator IN-9 (USSR? 19xx)



 だいぶ前からネット上で情報が出回っていた直線状に放電するニキシー管?です。興味はありましたが結構高価だったので見送っていたのですが、最近ヤフオクに手頃な価格で出品されていたので入手しました。入手して驚いたのは電極が2本しかありません。放電電流によって放電部分の長さが変わります。どうなっているんでしょうか?

放電開始電圧は140V。放電中の電圧は約100Vで12mAで放電部分が最長になります。





 150V程度の電源が必要ですが小型にまとめたかったので、デジットから50円で購入したジャンクのDC-DCコンバータを改造しました。放電管単体なら倍電圧整流して入力に4.5V程度供給すると1個で最長まで放電するのですが、電圧表示させるための定電流駆動回路を追加すると無理でした。仕方ないので2個使いました。全体を5Vで動かしていますが効率はとても悪いので0.8Aも消費します。

 この放電管はちょっと問題があります。最初に多めに電流を流して放電させればその後は12mAで最長まで放電しますが、使わずに放置しておくと再度12mA流しても最長まで行きません。もう一度多めに電流を流して放電させないと元に戻りません。最初に電源入れた時に多めに電流を流して初期化?する必要があります。電源に余裕がないとこれができません。

 今回の回路は20Vの電圧計として作ったので、当初の計画ではバッテリーを内蔵してケースに入れる予定でしたが、発熱も多く電源も外部に必要なのでとりあえずこのまま放置です。(4月29日)



Hoosier Whirlwind Compressed Air Motor (USA 1929)





 良い天気ですね!なんかやる気が出ないのでゴロゴロしています。

 戦前の米国製空気エンジンです。1929年ってことは昭和4年ですか。よく残っているものです。子供の頃に読んだ雑誌に戦前の模型飛行機はゴム動力とガソリンエンジンの他に空気エンジンがあったと書いてありまして、いつか現物を見てみたいとは思っていました。なかなか購入する機会が無かったのですが、最近プロペラ付きのこれがヤフオクに出てきたので衝動買いしてしまいました。

 仕様はボア3/8インチ、ストローク3/8インチのスクエアで3気筒。推奨のプロペラは9~14インチ。このプロペラは15インチありますので大き過ぎです。これで重量10~20オンスの機体が飛ばせるらしいです。





 とりあえず動かしてみるには空気ポンプが必要なので近所のホームセンターで買ってきました。米国式のバルブで圧力計が付いているので一番安かったのがこれ。指定の空気圧は80~150ポンドと書いてありますので、これがPSIとすると550~1030kPa。薄っぺらい真鍮板で出来たタンクがこの圧力に耐えるんでしょうか?このポンプの圧力計には700kPaまでしかありません。破裂するとおっかないので500kPaまでしか入れていませんが(圧力計のレッドゾーンに入った所)、ちゃんと動きました。90年近く経っているのに大したものです。


Flash Steam Engine Speed Boat (UK Pre WW2?)



 戦前の模型で昔からもう一つ気になっていたのはフラッシュボイラを使った蒸気エンジンのボート。ガソリンエンジン並みのスピードが出たらしいです。この写真は以前に英国のebayに出ていたボートです。とても手が出ないので写真だけ勝手にもらっておきました。(このサイトの写真もあちらこちらで勝手に使われているので良いんじゃない?)
 空気エンジン触っていて気になったので調べてみました。

https://www.youtube.com/watch?v=sooiFdfNztw
 リンクは張っていないのでURLをコピペしてください。蒸気エンジンって牧歌的なイメージが一変しました。ティザーカーみたいにワイヤに繋がれて周回するんですが、とんでもないスピードです。グライダーみたいにショックコードを使って発走します。フラッシュエンジンってパルスジェット並みに怖い。

https://www.onthewire.co.uk/flash.htm
a flash boiler can generate steam in excess of 4,000 psi. and up to 650-680 degrees C. すごい!怖い!爆弾みたいです。

http://www.flysteam.co.uk/index.htm
 なんと蒸気エンジンで飛行機が飛ぶそうです。動画が無いのか探したんですが見つかりませんでした。
 実機では蒸気エンジンなんてガソリンエンジンが出来るまでの試行錯誤でしか使われていないと思っていたのですが、ちゃんと飛ぶのもあったようです。youtubeに映像あるので検索してみてください。





 
フラッシュボイラの構造がよく分からなかったので資料を探しました。確か戦前の模型雑誌にあった筈と探したら、子供の科学の昭和12年7月号に制作記事がありました。
 ガソリンバーナーでコイル状に巻いた水管を加熱します。水室は無いのでエンジンに付いたポンプで水を送り込むようです。だから最初に水管をバーナーで加熱していたんですね。加熱しておいてからスターターロープでエンジンを回転させると、ポンプが水管に水を送り込みます。水は一気に気化してエンジンを回す。エンジンが回るとポンプが水を水管に送り込むので連続して動くようになるようです。

 しかし、youtubeにあったボートはバーナーの火力も変わっているような気がしますので、他にも何かありそうです。(4月30日)



Chiba Monorail (Japan 1988)



 今日はわざわざモノレールに乗るために千葉まで来ました。千葉モノレールは懸垂式としては世界最長の路線なんだそうです。
 ゴールデンウイークは620円で1日乗り放題のフリーキップがあるので、終点まで2往復しました。
 ヒマですね~!。




 なんでモノレールなの?と思っていたんですが、モノレールって地面を占拠しなくて設置できるんですね。路線の殆どの区間は道路の直上で、中央分離帯に支柱があれば作れます。ここみたいに川の上もOKです。それに懸垂式だからか分かりませんが、モノレールって急なカーブでも曲がれるんですね。道路に沿って設置されていますので、路面電車も真っ青の急カーブを曲がって行きます。

 懸垂式なんで見晴らしは最高です。運転士は気持ち良いでしょうね。
 車内は空いているのに終点まで運転席の後ろに突っ立って眺めていました。(5月2日)


Micro Avionics MA5 (USA 1967)



 10年以上前にレストアしたマイクロアビオニクスのデジタルプロポです。以前にレストアした際に送信機の部品に問題があったのですが、それ以上は手が入れられませんでした。昨年部品取り用の送信機を入手したので、今頃になって部品を交換しました。
 送信機の型名はMA5って書いてありますが6チャンネルです。私、オレンジ色って好きなんですよね。


Logitec LT-434S (Japan 1984?)



 日本ではシングルスティックの送信機は僅かしか作られていません。まったく記憶に無いのですが、これはたぶんラジコン専用の周波数が割り当てられて、推奨規格適合証明試験が始まる直前の製品です。使われた形跡は無くてとても奇麗です。周波数が変わってバンド間隔が狭くなりクリスタルを変えても使えなくなったので放置されたのだと思います。
 バッテリーを充電してテストしたら、ちゃんと動きました。




 一緒に入手したMINI RS SETです。1984年頃は小型の飛行機が流行っていたので、それに使うための小形の受信機セットです。
 今から見れば何てことはありませんが、当時はこれでも小さくて驚いたものです。(5月4日



Circuit Tester



 テスターは一番よく使う測定器ですが、やはり最近使うのはデジタルばかりです。アナログも結構良いのを持ってはいますが、数字で読むのに慣れてしまったのでまず使いません。

 それなのになぜかまた欲しくなって2台も購入してしまいました。左は日置のH-65.。昭和26年製。レンジの切り替えがロータリースイッチではなくて、ジャックの差し替えで行います。ジャックの差し込み口が抵抗の0Ω調整つまみの周りに配置してあって、リボルバーの弾倉みたいです。丸形のメータとこのデザインが気に入って購入しました。残念ながらメータが腐食していて不動だったのですが、ふと棚を見たら同じサイズで同じ感度の丸型メータがありました。もしかしたら入れ替えれば直るかも?とテストしたらばっちり、とりあえず動くようにはなりました

 右は三和のF-80TRD。1968年製。大型のメータのケース内部に切り替えスイッチを内蔵したデザインで、一部のテスターコレクター?の間では有名なテスターです。こちらはほぼ未使用の状態だったのですが、電池の液漏れでえらいことになってました。結構大変でしたが、なんとか修理しました。精度も仕様の範囲内なので実用可能です。このデザインのテスターは何種類かあるようで、物によっては抵抗測定に使う電池が今では入手できないタイプもあるようですが、これに使う電池は単三と006Pなので今でも入手は容易です。




 アナログメータと云えば横河電機です。今は全く見なくなってしまいましたが、昔は実験室には黒い大型のアナログメータが沢山ありました。さすがにあれは大きくて置き場所に困るので購入しませんが、小型の物が何個か手元にあります。

 上の2台は戦前のもので、交流の電圧と電流計です。骨董市で購入しました。このデザインが良いですよね。火を噴いたら怖いので、まだ通電したことがありません。

 下の2台は横河電機のアナログメータでも邪魔にならない、と購入した物です。このサイズの物はあまりジャンク屋でも見かけません。右側はセンターメータの電流計なので極性を気にせずにつなげられるので便利です。変動の激しい電流をデジタルメータで測定しようとすると、パラパラ数字が変わってよく分からない時があります。アナログ的なバー表示が付いている物もありますが、大小の変化が分かるだけで、絶対値は分かりません。そんな時はアナログメータは大体どのぐらい流れているのか分かるので便利です。平均値処理時間の設定とかできる測定器があればデジタルでも良いのですが、見たことがありません。
 まあ、あまり出番は無いので、やっぱりコレクションでしょうね。(6月11日)



SONY KV-6020 (Japan 1976)



 梅雨の筈なんですが雨が降りません。大丈夫なんでしょうか?私は梅雨のしとしと降る雨は結構好きなんですが。

 子供の頃のテレビはみんなガチャガチャチャンネルでした。正式名称はターレットチューナー?。ガチャガチャチャンネルの付いたカラーテレビが欲しくなってまた購入してしまいました。残念ながら専用の電源コードは付いていなかったので、市販のコンセントコネクタを削って作りました。もちろん中古ですがえらく程度が良くて、殆ど未使用では?と思われます。ざっと埃は掃除しましたが、何もしなくて動きました。この時代はまだソニータイマーは装備されていないようです。
 テレビの画面って奇麗に撮れませんね。写真よりもう少し奇麗には見えるんですが





 KV-6020にはビデオ入力なんてありませんから、RFモジュレータとか必要です。これまではテレビ毎にワンセグチューナーとかRFモジュレータを用意していたのですが、面倒なので放置してあったTV変調器を設置することにしました。信号源はレコーダー(今はもうビデオでは無いですね。)で良いのですが、TV変調器を常時通電するのは待機電力が増えてうれしくありません。昔はビデオに連動したコンセントが付いていたような気がしましたが、最近のレコーダーにはありません。そこでビデオ信号の有無でON,OFFできる電源スイッチを作りました。久しぶりにまじめに設計して作ったのでうまく出来ました。待機電力はDC的には1.5mW程度ですが、トランスが入っているので全体としてどの程度なのかは分かりません。トランスの損失の方が大きいような気がします。これでMyデジアナ変換設備が完成しました。(6月18日


POWER METER DOW-6 (Japan 1954)



 工場とか発電所の配電盤に使われているでっかいメーターが好きなんですが、ごみを買っても邪魔になるだけなんで我慢してました。
 なのに最近ヤフオクでこれを見かけて、とうとう衝動買いしてしましました。

 1954年(昭和29年)の2000kW!の電力計、もちろん横河電機製です。当時の一般家庭には電灯やラジオぐらいしか家電製品は無かったので、一軒あたりの消費電力は数百W程度だった筈です。これ1個で5000軒分ぐらい測れます。何に使われていたのでしょうか?
 三相3300V300A用ですがもちろんPT、CTは外付けなので、これだけで110V、5Aが測れます。




 交流電力もデジタルなら電圧、電流をA/D変換すれば数値演算で簡単に計算して表示できますが、アナログ計器ではどうやって測るのか知らなかったので分解してみました。原理は電流コイルと電圧コイルで針の回転トルクを作り、コイルバネのトルクと釣り合う所まで針が回転することで電力を表示します。電流コイルは大きいので筐体に固定されており、その中で指針の軸に固定されている電圧コイルが回ります。三相交流用なので2個の電力の加算が必要ですが、2個の電力計が一つの針を動かすことで加算しています。

 直径は17cmもあるので飾っていても見栄えがしますが、電圧コイル、電流コイルは2個共に断線していなかったので、単相の電力計として使えるようにしました。本体のみでは110V5Aの電力計ですが電圧コイルの倍率器が外付けなので、直列抵抗を入れて調整すれば100V5Aに感度を調整できます。(フルスケール500W。電力計なので500VAではありません。外部に交流電流計を入れて皮相電力を測れば、無効電力や力率も計算で出せます。)
 2個の電流コイルを直列にして、各電圧コイルにはトランスで14Vに降圧した後、個別に100Ωの可変抵抗器で電流を調整します。トランスを入れることで電圧位相に影響がでるのか不明ですが、100Vから直接抵抗で降圧させると電力ロスが大きいのでトランスを使いました。まあそれらしく動けば良いのであまり気にしないことにします。90Wの白熱電球2個を負荷にして調整しましたが、それらしく測れているように思います。(7月2日)


ACE PULSE COMMANDER + KRD SERVO (USA 1974)



 九州ではすごい大雨で被害が出ています。もう少し穏やかに降れないものでしょうか?

 この無線機は某ブログで修理記事が出てました。「へー こんなサーボがあったんだ、欲しいな。」 と思っていたのですが、修理を依頼した持ち主の方がヤフオクに出品してくれたので、無事に?家に来ました。なんか来そうな気はしていたんですよね。

メーカーで作られた物ではなくて、誰かが改造した無線機です。KRDのエンコンサーボはアクチュエータのPulse Rateを検出してHigh RateになったらエンコンをHI→MID→LO→HIと順送りします。
 1970年代にもなったらデジタルプロポが完成の域に達していますので、GGは小型、軽量など活かした用途に限定されて行きました。その頃になってエンコンを追加するサーボがわざわざ販売されていたなんて。使うには送信機のケースに穴を開けて押しボタンスイッチを追加し、回路を一部改造して配線しないとなりません。受信機も配線を変更してサーボを繋げる必要があります。こんな面倒なことは1960年代で終わったと思っていました。

 機能的にはHigh Rateになるとアクチュエータはニュートラル付近で振動するため、機体の姿勢を崩すことなくエンコン操作ができるので実用性はあります。
 でもラダー用アクチュエータよりエンコンサーボの方が大きいのはどうなんでしょうか?(7月8日)


WORLD ENGINES DIGIT MIGIT + MOTOR CONTROL SERVO (USA 1970)



 梅雨にはあまり降らなかったのに、8月になってからは東日本は雨ばかりです。困ったものです。
 最近また変な物を作っていたのですが、何故かうまく動かなくてへこんでいます。根を詰めるとろくなことが無いので、気分転換にラジコン無線機のレストアを始めました。

 米国の初期のプロポーショナルはアナログもデジタルも何故か1CHってえのがあります。ラダーだけで何に使うのでしょうか?日本では順序式のエンコンサーボが付いたシングルプロポが一般的で、これなら飛行機やボートに使えます。WORLD ENGINESのDIGIT MIGITは1CHですが、これは改造されて2Pのエンコンサーボが動かせるようになっています。送信機右横の押しボタンを押す度にHI→LO→HIを繰り返します。送信機の押しボタンを押すと無変調になるので、ラダーサーボを制御するパルスが無くなり、ラダーサーボはその場に停止します。エンコンサーボは制御パルスが無いことを検出すると、次のポジションに回ります。そのため押しボタンを押し続けると、エンコンサーボはぐるぐる回ります。

 シングルプロポは日本独自と言ってもよい製品で、日本以外には英国にしかありません。これはサードパーティの製品では無くてWORLD ENGINESの純正の改造キットですので、米国唯一のシングルプロポと言えるでしょう。このサーボはエンコン用ですが、他にエレベータサーボもあるようで、その場合は押しボタンを押すとエレベータUPになるようです。とするとSIMPROP SUPER1のエンコンサーボと思っていたのは、もしかしてエレベータサーボ?(8月26日)


ヒノデ アートライト号 (Japan 1961?)



 今年の夏は天候不順だったので、秋が来るのが早そうです。この齢になると寒いより暑い方が体にこたえますから助かります。

 このボートは黎明期のラジコン関係の雑誌で代表例としてよく記事になっていました。日乃出電工からボートのキットと無線機などのパーツキットが初心者用?と販売されていたようです。これは米国からの里帰り品ですが個人が組み立てた物ではありません。メーカーで組み立てて完成品として販売されていたようです。ボートに貼ってあるラベルには「アートライト 製造番号93104」と記載されています。輸出モデルなんでしょうか?しかし一緒に付いてきた送受信機の説明書は日本語でした。

 送信機12Eはキャリヤ式で、右上にあるキーSWを倒すと電波が出ます。中身は真空管の3S4が1本だけ。たぶん日乃出電工のラジコン送信機としては最初の製品です。





 船体の最前部に受信機室があります。受信機は12ER。雑音整流式の超再生受信機です。真空管の3S4が2本とゲルマニウムダイオード?が2本使われています。超再生受信機は電波を受信していないとクエンチング発振のノイズが雑音として出てくるので、それを整流してリレー駆動管の-バイアスとして使います。電波を受信すると雑音が無くなり-バイアスが無くなるのでリレーがONします。未使用と思われますが、リレーが断線していたので交換しました。




 動力のモーターは東京科学株式会社(マブチモータ)のNo.4。ギヤで2軸のスクリューを駆動します。ギヤがあるので動かすとかなりやかましいです。
 エスケープメントはラダーとモータコンが一体となった3-SC。エスケープメントをちゃんと動作させるのは結構大変です。動力のゴムが強すぎると爪に引っ掛かったまま動きませんし、弱すぎるともちろん舵がうごきません。動力のゴムはユニオンの3x1mmの平ゴムを使いました。長さ30cmの1条。エンコンは50回、ラダーは150回巻くと丁度良さそうです。

 受信機のB電池以外はすべて単一電池ですが、現代の電池ではそんなに大きくなくても良いので、ダイソーで電池互換ケースを買ってきて単三電池で動かしています。後はスクリューのスタンチューブと舵のパイプをグリースアップすれば実際に走らせられそうですが、どうしたものか。




 送信機も受信機もB電池はBL-045が指定ですが、もちろんどこにも売っていません。67.5Vの細長い電池ですので、DC-DCで作るにしてもかなり小さく作る必要があります。最近は秋月電子でDC-DCモジュールが安く売っているのでそれで作ることにしました。MAU109は5Vから±15Vに昇圧できるので、送信機には4個、受信機には2個使って120Vと60Vの電源を作りました。元電源はエネループを4本の4.8V。消費電流は4個使った送信機でも0.5A程度なので実用しても問題なさそうです。さすがに受信機はノイズに厳しいので入出力にフィルターを入れました。
 送信機のクリスタルはFT-243型。新品だったので箱に入っていました。このクリスタルは組み立て式なので分解できます。試しに分解してみたら、水晶の薄板が2枚の電極で挟んであって、かなりごついバネで押し付けてあるだけでした。クリスタルイヤホンは受信機の調整用。その後ろはエスケープメントのゴムを巻くワインダーです。

 子供の頃に読んだラジコン技術に 「最初の無線機はキャリヤ式で、電波を断続するだけなのでノイズに弱くて大変だった。」 とか書いてありました。その頃は「ヘー昔は大変だったんだな。」 とか思ってましたが、まさか2017年にもなってキャリヤ式の無線機を使ったボートをいじっていられるとはね。(9月10日)



HDMI input Mini Video Monitor



 8月も雨ばかりだったのに10月もまた雨ばかり降っています。カナダのイヌイットの話では地軸の傾きが変わって来ているらしいです。無事に年を越せれば良いのですが。

 HDMI信号入力ができる小型のモニターが欲しくなりました。市販品を探しましたが、小さい物でも10inchぐらいあります。色々探していたら、ラズパイ用のディスプレイモジュールのこれを見つけました。OSOYOO? 型式はありません。HDMI信号入力で1080pが表示できるようです。Youtubeで紹介している動画を見ると、結構色々な解像度に対応できるようです。

 そのままでもモニターとして使えますが、基板が裸だと危ないのでケースに組み込みました。画像ではMicro USBから給電していますが、単4電池4本の電池BOXを組み込んであるので単4エネループ4本でも動きます。動作時間は最大1.5時間ぐらいですか?単3サイズなら4時間弱は動かせるんですが、収納するにはケースサイズを一回り大きくしなければならないので断念しました。オリジナルではMicro USBコネクタから給電すると電源SWをオフにしても何故か0.15A程度電流が流れます。電源SWをオンするとHDMI信号無しで0.28A、信号ありで0.48A程度消費します。電源SWオフでも電力消費すると電池を内蔵出来ないので、電源SW配線を改造しました。

 1080p対応と言っても表示サイズは3.5inchで画素数は480x320しかありませんので、480x320以上の画像は無理やり縮小して表示します。そのため1080p画像は横に圧縮された表示になります。




 なんでHDMI入力ができる小型のモニターが欲しくなったかと云うと、このアイオーデータのビデオキャプチャーを購入したから。旧型のビデオ信号のキャプチャーと同じように左側に表示器があるものと勘違いしていたのですが、購入してみたらありませんでした。まあ考えてみればこのサイズで1920x1080のディスプレイモジュールなんてそうありませんから、表示器がある訳無いのですが。ですが、せっかくパソコン無しでキャプチャー出来るんですから、他に大きなモニターを持って来るのは宝の持ち腐れです。

 解像度が無いのでメニューのすべてを判別するのは困難ですが、それなりに分かるので結構使えます。なんと言っても表示が有ると無いでは大違い。
 キャプチャー本体の電源は9V1.5Aなので、手持ちのノートパソコン用モバイル電源でも動かせます。モニターと合わせてモバイル環境でビデオキャプチャー出来るようになりましたが、まあ必要性はありませんね。(10月23日)



Bluetooth Amp.



 最近は音楽を聴くのはWalkmanでばかりなんですが、たまにスピーカーで聞きたくなります。簡単なのはBluetooth Speakerですが、やっぱりスピーカーが気に入りません。ANKERのSoundCoreを持っていたので外部スピーカーを付けられるように改造を試みたのですが、改造できる代物ではありませんでした。(無理やり分解したらゴミと化してしまいました。)

 Bluetoothで受信できるアンプは沢山売っていますが、どれもごつくてパワーのあるやつばかり。私が欲しいのは出力は1W+1Wでも良いのでバッテリーを内蔵して動くやつ。何処にも売っていないので、仕方無く作ることにしました。作ると言ってもゼロから部品を集めて作るのは無理なので、Bluetooth ReceiverとD級アンプのモジュールをケースに組み込んだだけですが。D級アンプは3年も前?に購入しておいたPAM8403を使ったモジュール。やっと使う機会が来ました。最近は中国から直接買うならボリュームも一体になったモジュールが200円ぐらいで買えるようです。





 最初からBluetooth Receiverとアンプが一体となったモジュールがあれば簡単なので、Aitendoから使えそうなモジュールを購入しました。
 真ん中はM3WBT09、右はBT3254MP3。両方共にWalkmanでペアリングはできたのですが、コーディックはSBCでした。やっぱりaptxでないと使う気がしないので、仕方なくaptx対応のReceiver TROND BT-RXSを使うことにしました。バッテリーも内蔵しているのでこれにアンプをつなげば一丁上がりですが、不細工なので分解してモジュールとして使いました。リチウムポリマー電池で動いていますので3.6Vでも動作します。PAM8403は2.5~5.5Vで動作するので、単4のエネループ3本の3.6Vを電源としました。消費電流はBluetooth Receiverは約20mA、PAM8403は無音時10mA程度です。消費電流はアンプがどれだけ電力を出すかで決まりますから、バッテリーの動作時間はスピーカーの効率と音量で決まります。




 テストに使ったスピーカーです。外側は30年も使っているフォステクスの10cmフルレンジ。ユニットは1回交換しましたがエンクロジャーはそのままです。さすがに薄汚れています。内側は小さいスピーカーが欲しくなったので共立電子からキットで購入した物です。フォステクスの10cmフルレンジの効率は89db/W。共立電子のスピーカーは82db/W。7dbの効率差があるので、同じ音量を出すには計算上は小さい方が約5倍の電力を必要とします。カラオケの室内の音量は約90dbらしいですので、フォステクスなら1Wもあれば防音の無い民家では近所から苦情が来そうな音量がでます。私が普通に室内で聴くなら0.2Wもあれば十分です。小さいスピーカーでは同じ音量を出すには1Wの電力を必要とします。PAM8403の効率は90%弱あるので、0.2W+0.2Wなら3.6V電源で消費電流は0.13A程度ですが、1W+1Wなら0.63Aほど必要になります。音質以前にスピーカーを取り替えたい理由が分かりますね。本当は16cmぐらいのフルレンジスピーカーが欲しいのですが、残念ながら置く場所がありません。(10月28日)


Aceyoon Mobile battery



 モバイルバッテリーって以前はUSB出力の物ばかりでした。色々な電圧を出せる電源が欲しくて、作ろうかな?と思っていたのですが、ノートパソコン用として色々な電圧が出せるモバイル電源があると最近知りました。Amazonで探していたら金属ケースで薄型のこれを見つけたので購入しました。

 メーカーはACEYOON?中国製品ですので、いつも通り型式は不明です。電池容量は3.7Vで20Ah(74Wh)。サイズは208x124x15mm(実測)と結構薄型です。出力電圧は5,9,12,15,16,19,19.5,20,24Vと切り替えられます。最大出力電流は6A(確か16~24Vはもっと少なかった筈ですが、説明書が無いので分かりません。Amazonの商品説明には書いてありました。)変換コネクタも沢山付いているので、大概の物は動かせそうです。

 確か7000円しなかったので結構お買い得な気もしますが、やっぱり色々問題があるのでそのまま使う気はしません。
 1.LCD表示が正面からは殆ど見えない。
 2.スイッチが1個しかなくて電源ON,OFFと電圧切り替えもこれで行うので、間違えて触ると電圧が切り替わって危険。
 3.スイッチノブがケース表面から出っ張っているので、上に物を置くと触ってしまう。




 改造のために分解してみました。LCD表示は何とかならないかと思ったのですが、ドライバICも見たことが無い物でどうにもなりそうにありませんでした。
 スイッチノブはテープでケースに貼り付けているだけで、プリント基板のタクトSWと高さを合わせるために重ね張りしてありました。ノブがケース表面から出てこないようにスペーサを入れて、内側に出っ張った分はノブ裏を削りました。これでも誤って触る場合はあるので、出力ケーブルの途中に電圧計、電流計と一緒に出力のON,OFFスイッチを入れました。





 ポータブルDVDを動かしている所です。9V、0.83Aで約7.5W。電源の昇圧レギュレータの効率を85%と仮定すると8時間は動かせます。DVDは4本ぐらい見れますね。




 ポータブルVHSビデオを動かしている所です。12V、0.92Aで約11W。電源の昇圧レギュレータの効率を85%と仮定すると5時間半ぐらい動かせます。
 コネクタの途中に電圧計と電流計を入れたので、本体のLCD表示が見え難くても直ぐに確認できます。電圧を確認してから出力スイッチを入れれば危険がありません。(動かしている最中は本体スイッチに触れないように注意が必要なのは同じですが。)



Bluetooth Record Player



 最近レコードを買ってチェックしようとしたらプレーヤーが不調でした。高音が割れたり、針が飛んだりするのでレコードが悪いのかと思ったら、カートリッジが悪かったようです。ステレオ用のカートリッジと交換したので、ついでに出力を取り出せるように改造しました。そのままアンプにつなげば良いのですが、Bluetoothアンプを作る時にテスト用にTransmitterも購入していたのでBluetoothでつないでみました。これでステレオも聞けるようになりました。




 レコードが悪いのではなさそうと分かったので、まず針圧を測ってみたら何と12g。いくらなんでも高すぎると思ったので、針圧を下げるためのバランサーを作りました。適当な部品を組み合わせて作ったのですが、結構いい感じです。取付っぱなしだとカバーが閉まりませんので、簡単に脱着できるようになっています。
 針圧を3gまで下げると音がおかしくなりました。セラミックカートリッジはMMやMCカートリッジより針圧を上げる必要があると何かに書いてあったので約5gに調整しました。




 
交換したカートリッジです。左側はオリジナルの故障品。真ん中は以前レストアした時に使ったモノラルのセラミックカートリッジです。信号は出てくるのですが高音が割れたり、針が飛んだりします。高い振動や振幅に追従できなくなっているようです。右側は今回使ったステレオ用カートリッジです。最近の安物レコードプレーヤで良く使われているタイプです。このタイプのカートリッジは針が2種類あって、このように針以外は全てプラスチックの物と、針の保持部分は金属製の物があります。





 安物のレコードプレーヤーで使われているセラミックカートリッジは、500kΩ程度の負荷抵抗で使うと高音領域が減衰するのでイコライザを省いてあります。左端は今回作ったバッファーアンプですが入力抵抗は510kΩ、機能はインピーダンス変換とレベル合わせのみです。セラミックカートリッジでも10kΩ程度の負荷抵抗で使うとMMと同じようなフラットな特性になるので、フォノイコライザーを入れて使うと良いと何処かに書いてありましたが、聴いてみた感じでは気にならないのでバッファーのみにしました。

 出来るだけ小形に作ろうとしたら電源が問題になりました。外部電源にするのが一番小型に出来ますが、配線がうっとしいです。バッテリーを内蔵するにも小型で交換出来る電池は少なく、2次電池を内蔵すると充電がうっとしいです。コイン電池のCR2032は120mAhも容量がありますが、最大放電電流は0.2mAとお話しになりません。そこで同外形のリチウムイオン電池のLIR2032を使いました。容量はCR2032の1/3の40mAhしかありませんが、最大放電電流は12mAもあります。バッファーアンプの消費電流は5mA程度ですから十分です。仕様的には8時間ぐらいは使えそうです。

 問題は電池は売っているのですが充電器が見つかりません。仕方ないので作ることにしました。右端の3個くっ付いているリチウムイオン電池充電モジュールはもちろん中国製。送料込みで1個何と95円。5個購入しました。デフレが解消しないのもうなずけます。この充電モジュールの充電電流は1Aですので、設定抵抗を交換して20mAにしました。電池ホルダを付ければ完成です。モジュールにはLEDインジケータも付いています。充電中は赤色LEDが点灯します。充電が完了するとスタンバイモードとなって緑色LEDが点灯します。

 
とりあえずこれで安心してレコードが聞けます。ちゃんとしたスピーカーがあるとやっぱり良いな。(12月10日)



SANYO CD-S451 (2001 Japan)



 
家で使っていた衣類乾燥機です。制御基板に搭載されている部品から発煙、発火に至る恐れがあるとのことで、リコールの対象になっていました。2014年から社告されていたらしいのですが、最近まで知りませんでした。YAHOOで社告を見て、「こりゃ点検してもらった方が良いのかな?」とネットで申し込みました。

 「まあ来年になるんだろうな。」と思っていたら電話があって、年内に点検してもらえるとのこと。点検に必要な時間は1時間程度とのことだったので24日にお願いしました。この時になんとなく嫌な予感はしたんですよね。ど年末の忙しい時にトラブルにならなきゃ良いけどって。

 10時頃に始まって、11時頃には点検完了。3枚の書類に捺印して、タブレットに手書きでサインして終わりました。「無事に終わって良かった!」と午後になってタオルなどを洗濯して乾燥機に放り込んだのが午後の2時頃。ちょっと外出して4時過ぎに帰宅すると乾燥機はまだ回っています。「あれ?」と開けるとタオルは湿ったまま。「ええ~!」ともう一度電源を入れ直してみましたが状況は変わりません。
 「やられたー!こんなにタイミング良く壊れる?それとも点検と称してどこか壊したの?」頭にきたので直ぐにサービスに電話したら修理は最短で火曜日になるとの回答。「修理じゃなくて復旧だろ。ど年末にの忙しい時に乾燥機の番なんてしてられるか!」と思ってもどうしようも無いので、金曜日に来てもらうことにしました。

 Panasonicからとんだクリスマスプレゼントです。やっぱり忙しい時には余計なことはしないに限ります。
本当に直るんでしょうか?買い替え?申し込むんじゃなかった。めちゃめちゃ気分が悪いです。
 今年はこれで終わりにします。どうなったかは来年。

 少し早いですが、みなさん良いお年を。(12月25日)