新年明けましておめでとうございます

 昨年は色々な変化が始まった年だったような気がします。いよいよ20世紀の影響が終わりを告げて、21世紀の形が見えて来るような。
 年齢のせいかあんまり急激な変動は勘弁して欲しい気がします。ついて行けるでしょうか?(1月1日)



模型人(Japan 2014)



 昨年に創刊された模型雑誌です。(ラジコンマガジン臨時増刊号って書いてありますが??)
 創刊号は本屋で見かけたので記念にと思って買っておいたのですが、あんまり本屋に置いていないのでその後は忘れてました。内容はどう見てもおっさん向けで、50代以上の人が主な購入者と思われます。年明けに八重洲出版の直販サイト見たらバックナンバーを全て売っていたので、まとめて購入してしまいました。

 私もおっさんなので読んでいてラジコン技術よりは楽しいです。まあ最近のラジコン技術はDVD付きで中身が立ち読みできないので買う気がしませんけど。(せめてWebサイトで内容ぐらい確認できれば良いのですが?)
 この雑誌、内容が内容なだけに何時までラジコン技術と差別化できるのか?半年?1年?出版社のお手並み拝見です。(1月11日)


AM ワイヤレスマイク



 ケーブルテレビのデジアナ変換も3月で終了します。個人的にはテレビ変調器やRFモジュレータの準備は終わっているので、慌てる必要はないのですが何となく寂しいです。ラジオ放送もWebラジオが普及してきているので、無線でのラジオ放送がこの先どうなるのか分かりません。FMは当面大丈夫と思いますが、中波AM放送は設備も老朽化しているようですので、更新されるのか心配です。災害が発生したときのために複数の通信手段が有った方が良いとは思うのですが。

 と言うわけで、AM放送が廃止になってもこれまでのラジオが使えるように、AM送信機?ワイヤレスマイク?を作りました。ゼロから作るとケースとか面倒ですし、出来れば周波数も変えたいので古いテストオシレータを改造しました。ベースは共栄電子?製でおそらく1950年代の製品と思います。




 回路は6SK7単球で、プレートからサプレッサグリッドにトランスで帰還することで変調を掛けるようになっていました。トランスがあるのでプレート変調に使えるかな?と思ってテストしましたが、元々サプレッサグリッドで変調するように設計された物なので、変調トランスとしては使えませんでした。仕方無いのでトランスは取り外し、サプレッサグリッドに直接オーディオ信号を印加して変調を掛けることにしました。いつもオーディオ回路の手を抜いてゲイン不足に苦しみますので、今回は6AU6を使ったちゃんとしたAF増幅回路を組み込みました。ゲインは40db(100倍)もあるので大き過ぎるかな?と思ったのですが、最近のMP3プレーヤのイヤホン出力などは電圧出力が小さいので40dbでちょうど良かったです。AMのワイヤレスマイクを作るのは初めてですし、5極管のサプレッサグリッドで変調を掛けるのも初めてでしたが、DCバイアスとオーディオ信号の振幅を調整すると結構綺麗な変調波形になりました。

 一応動くんですが不満があります。
 一つはアンテナで、単純に短いワイヤをつないだだけでは邪魔な割りに殆ど電波が飛びません。簡易受信用のループアンテナを使うとコンパクトに出来て数m程は電波が飛ぶのでとりあえずこれにしました。共振させればもっと飛ぶとは思いますが、周波数を変えられなくなるので止めました。(電波法的に飛び過ぎるのは駄目ですが、飛び過ぎはアッテネータで絞れば良いので対策は簡単です。)

 もう一つは何か音が悪い。放送局と比較するのはおこがましいのかもしれませんが、昔のラジオはこんな感じだったよな?とか思います。AF増幅回路の周波数特性は問題ないし、変調波形もそんなに悪くは無いと思うのですが?何が原因?発振管に直接変調掛けているのでFM変調成分が多いのか?家のスペアナでは測れないし。
 まあ、そのうち気が向いたら改良できるかやってみよう。(2月14日)


またギブ?



 ここひと月ほどは、昔の真空管式ポータブルテレビを本当にポータブル(バッテリーで動かす)にしようと作業していたのですが、また行き詰っています。
 最近は何をやってもぱっとしません。変なことばかりしているから仕方無いか。





 テレビのチューナはワンセグにしました。フルセグでも良いですがそれほどの映像は不要ですし、ワンセグの方が小さなアンテナでも受信できますのでポータブルには向いています。ヤフオクで古い東芝のDVD用外付けチューナSD-PDT1を買いました。ところがこいつ殆どスイッチが反応しません。最初は壊れているのかと思いましたが、ネットで調べてみると(10年近く前の製品ですが)同様のクレームが上っていました。元々設計が悪いようです。それにしても酷い。原因はタクトSW入力のチャタリング対策ソフトに問題があるらしいです。タクトSWと並列にコンデンサを付けると改善されるらしい。と言うことなので早速分解して0.1μFのセラコンを追加しました。効果は抜群でまったく問題なくなりました。それにしてもこんな製品売っていたなんて、東芝も地に落ちたもんです。

 真空管テレビとはRFモジュレータを介して接続しますので、ジャンク箱にあった米国チャンネルのRFモジュレータをケーシングしました。





 電源はLiFePO4の12.8V15Ahのポータブル電源がありますので、これから中華製正弦波インバータでAC100Vを作ってテレビに供給する予定でした。ノイズ対策が必要なのは分かっていましたので、とりあえず改造して出来るだけ対策しました。 ケースはフロント、リアパネルと本体もアルミ製ですが、分厚い塗装が為されておりまったく導通ありませんでした。塗装を剥がしてパネルと本体の導通を確保。1次側(バッテリー側)の−端子は直接ケースに落そうと思いましたが、+配線がケースと接触すると危険なので、AC的に0.1μFで落しました。1次側(バッテリー側)と2次側(AC側)はDC-DCコンバータのトランスで絶縁されているようですので、2次側は浮いています。どうしようかなと思案しましたが、出力にラインフィルタを追加しますので、それのコモンモード対策用GNDをケースに落しました。ですから直流的には全端子浮いています。

 でテストしたんですがどうにもなりませんでした。正弦波はPWMで作っていますので数十KHzの強力なノイズを含んでいます。テレビの水平同期は15.7KHzですので、描画にもろに影響します。ラインフィルタは数百KHzから数十MHzの成分は除去できますが、数十KHzにはあまり効果ありません。外部にもう1個ラインフィルタを追加したり、ノーマルモード対策にコンデンサを追加したりしたのですがあまり効果がありません。今回は中華製ですが、たぶん国産でも同じだと思います。ノイズは出さないようにしないと、出ているものをフィルタで除去するのは限界があります。




 こっちは古い擬似正弦波のインバータです。何も対策していませんが、こっちの方がずっとましです。(とりあえずテレビは見れます。)擬似正弦波は矩形波のDutyを調整して実効電圧を調整してるだけなので、水平同期ぐらいの周波数成分のノイズはあまりありません。
 ただこれでも電源周波数の60Hzの高調波は強力で、垂直同期の60Hzとはずれていますので、画面上をノイズが上下にゆっくりスクロールします。これの周波数と周期をビデオ信号の垂直同期とシンクロさせれば対策できますが、どうしたものか。

 擬似正弦波なんで絶縁を兼ねた昇圧トランスも唸るし。何となくまたギブ?(2月28日)



Etinesan LiFePO4 battery (China 2015)



 リチウムフェライト電池はリチウムイオン系では安全な電池ですし、電圧が使い易いのでお気に入りです。しかし問題は体積がでかいこと。左のA123の26650は2300mAhですが大きい。最近は単三電池サイズのリチウムフェライト電池が出てきましたが、容量は600mAh程度です。もう少し容量の大きいの無いのかなと探していたのですが、最近これを見つけました。Etinesan ET-LP1500 Size:14500 ( AA ) 。容量はなんと1500mAh!すげえ本当?
 ebayで売っていたので購入してみました。





 テストは4本直列にして(12.8V)、24Ωの抵抗を負荷にして行いました。負荷電流は約0.5A。本当に1500mAhもあれば1.5Aぐらいは流したいところですが、あまり信用はしていないのでかなり軽めの負荷です。

 で結果ですが、フル充電状態から10Vまで放電するまで55分。やっぱり!。MULTIPLEXの充電器で充電した結果では約520mAh。贔屓目に見ても600mAhって言えるぐらいで、他で売っている単三サイズのリチウムフェライト電池と同じです。直販サイトのFeedbackでは「530mAhしか無いやんけ!」と外人が突っ込み入れていますので、私の所に来たのが不良品て訳では無さそうです。道理で投売りしているわけです。しかし3倍もさばを読むとはさすがに中華電池。まあ火を噴かないだけ喜ぶべきでしょうか?

 結果は残念でしたが、私にとって単三サイズのリチウムフェライト電池は使い道があります。FlightLinkの送信機なんかは電源電圧が高いのにバッテリーの格納スペースが狭いので、エネループを電池BOXに入れて格納しようとすると入らない場合がありました。このリチウムフェライト電池なら、いつも使っている普通の単三電池BOXで少ない本数で電圧が得られるので、格納し易いです。ラジコン送信機を動かして遊ぶだけなら500mAhでも十分です。

 でも、いつか単三サイズで2000mAhぐらいのリチウムフェライト電池出てこないかな?(3月21日)



TV Transmitter



 
部品箱をひっくり返していたら、10年以上前に確か秋月電子で買ったカメラが出てきました。説明書を見ると上下、左右にズームして見られるらしい。貧乏性なので捨てられませんし、他にTV送信機も出てきたので、組み合わせて監視カメラ?ぽいのを作ることにしました。
 カメラの制御にはAitendoから6CHリモコン送受信機を購入しました。カメラの制御は外部に付ける抵抗値で行いますので、安直にリレーでの抵抗切り換えで行います。

 でテストしたんですがリモコンが動いてくれません。リモコン単体での動作は問題無いのですが、TV送信機を動作させると動かなくなります。リモコンの周波数は315MHz、TV送信機の周波数は13CHなので映像が471.25MHz、音声が475.75MHzと干渉することは無いと思っていたのですが、TV送信機は元発振52.3611MHzを9逓倍して送信電波を作っているようです。そのため元発振の6倍高調波314MHzが漏れていました。リモコン受信機は超再生なので致命傷です。

 TV送信機に315MHzのトラップを入れるか、他の周波数の送信機を作るか?
 面倒になったのでまたボツ!(4月11日)



National Panastate TR-101B (Japan 1970)



 またガラクタを買ってしまいました。松下電器は小型の白黒テレビを沢山世の中に出しましたが、最初の小型テレビがこれです。1970年は大阪万博があった年で、SONYの小型ICラジオがタイムカプセルに収められたと記憶しています。(あれは掘り出したんだっけ?)

 Panastate TR-101Bの画面サイズは1.5インチ。表示が小さいので拡大レンズが付いていますが、あんまり大きくならない割りに見辛くなります。回路はたぶんこれ専用と思われるICを11個も使っています。そのため当時は大変高価で定価99000円もしました。まあ余程の物好きか、新しい物好きのお金持ちでないと買わないと思います。

 バッテリーが駄目になっていましたが、内部への悪影響は殆どありませんでした。適当に掃除してバッテリーを入れ換えたら、製造から45年も経っているのに最初からちゃんと映りました。さすがはナショナルブランド。昔の日本製品の信頼性はすばらしいです。(SONYタイマーっていつ頃から言われるようになったんでしたっけ?1980年代?)





  専用のバッテリーが2個付いていたので、1個を分解しました。ニッカド電池が4本入っていたのは予想通りでしたが、まさか電池BOXになっているとは思いませんでした。そのためエネループと入れ換えれば修理完了。(液漏れで腐食していたので、掃除は大変でしたけど。)

 元々のニッカド電池の容量は450mAhですが、エネループは1900mAhあるので4倍になります。当時は連続で1.5時間しか使えませんでしたが、エネループなら連続6時間程度は使える筈です。45年間の電池の性能向上はすばらしいですね。(4月19日)



BAYGEN FREEPLAY WIND-UP RADIO (South Africa 1995)



 もう20年も前になりますが、とあるイギリス人がアフリカの貧しい人々に正しい情報を与えるにはどうしたら良いだろうか?と思慮して開発したのがこのラジオです。普通のラジオにはなんらかの電源が必要ですが、電気は来ていないし、電池は無くなったら終わりです。このラジオには大きなゼンマイが入っていて、それを動力にして発電して動かします。最近は発電機を内蔵したラジオは珍しくありませんが、全て2次電池に充電して使うタイプですので電池が死んだら終わりです。このラジオは2次電池が不要ですので、耐久性は抜群でどこでも使えます。本体右のハンドルで60回巻くと約30分ラジオが聞けます。短波、中波、FMの3BANDが受信できます。製造は南アフリカで行い、発展途上国には安価で、先進国では高額で販売されました。

 当時、このラジオのことは雑誌の記事で知っていましたが、ネットも無い時代でしたのでどこで売っているのか分からず入手出来ませんでした。10年ほど前にebayで購入したのが左のラジオです。米国仕様ですのでFMの周波数は日本とは合いません。最近ヤフオクを見ていたら右のラジオが出ていました。今更とは思いましたがゼンマイ発電機が欲しかったので落札しました。来て見て驚いたのはこのラジオのFM周波数は日本仕様です。当時作られた数少ないであろう日本向け製品でした。状態も良好で動作も問題無いので部品取りにするのは止めて、米国仕様の物を分解することにしました。




 分解したところです。右の白い塊がゼンマイで、ラジオの半分を占めています。ゼンマイの左に出っ張っているのが発電機ですが、マブチの普通?のDCブラシモータのようです。型式はRF-500TB-12560。発電機に直接100Ω抵抗を負荷にして出力電圧を測定したら、ゼンマイの解け初めは約5.5V、停止前は約4Vと変動します。(約300mW〜160mW)
 ラジオの回路にはシャントレギュレータのLM431が入っていて、この変動を抑えて3Vをラジオ回路に供給しています。このシャントレギュレータは一種の調速器としても働いているようです。(ゼンマイが強いときは負荷が大きくなるので解けるのが遅くなり、ゼンマイが弱くなると負荷が減って解けるのが早くなる。)
 電源SWをオフすると発電機の出力は39Ωで短絡されます。無負荷だと発電機が空転し易いのでハンドルから手を離すと高速でゼンマイが解けます。完全に短絡させると発電機は空転しないのでゼンマイは解けませんが、巻いたまま放置するとゼンマイが弱ってしまいます。39Ωで短絡するとゆっくりですが空転してゼンマイが解けるので、ゼンマイを巻いたまま放置してゼンマイが弱る心配がありません。良く考えられています。

 このゼンマイ発電機は電流が40〜50mA程度取れますので何か使えそうです。白色LEDの照明ならまあまあ使える物が出来そうです。ワンセグテレビも小型表示器なら技術的には動かせそうな気がします。実際に作るのは壁は高そうですが。(4月25日)



飯田線 小和田駅



 ゴールデンウイークです。また部屋にこもって作業していたのですが、あまりに良い天気なので、前から行きたかった飯田線の小和田駅にに行って来ました。電車に乗って何も考えずに車窓をぼーっと眺めているのは結構好きです。小和田駅は小和田雅子様のご成婚の時に評判になりましたが、あれから22年、誰もいないだろうと思っていたのですが私も含めて8人もいました。




 駅舎にあったとても分かり易い駅周辺案内板です。駅はトンネルに挟まれていて、後ろは山、前は天竜川で道路もありません。(細い人道があって塩沢集落1時間と立て札に書いてありましたが、とても行ってみようかな?と云う気にはなりませんでした。)

 駅舎以外は雅子さんブームの時に誰かが結婚式を挙げたと記憶している廃墟?と廃工場?(何か蒸留タンクみたいな物がありました。)、建物跡しかありません。なんで廃止にならないのかまったく分からない駅です。誰かが秘境駅と呼んだのも分かります。





 駅の前を流れる天竜川です。エメラルドグリーンではなくて、ヒスイグリーンって感じの色でとても美しかったです。こんな色の川は初めて見ました。光線の加減かな?と思ったのですが、何処から眺めても同じ色です??不思議です。

 すばらしい天気でとても気持ちが良かったです。何もしないでぼーっとしてるのもたまには良いですね。(5月2日)



Sampey 404B (USA 1964)



 ゴールデンウイークからず〜っとF&MのDigital 5をまとめてレストアしていたのですが、なかなか進みません。デジタルプロポはサーボのレストアが大変です。何となく終わりは見えて来たのですが、完了する前にこれを入手してしまいました。とりあえずF&Mは置いておいて、こっちを先にレストアすることにしました。
 Sampey404は送信機のスティックで変調周波数を制御し、受信機のディスクリミネータが変調周波数を直流電圧に変換して、電圧制御サーボを動かすアナログプロポです。4CHの制御を行うため、変調周波数は時分割で切り換えられています。

 入手したのはまさかのほぼ未使用品セットです。といっても50年前の無線機ですので、一応分解掃除はしました。せっかくのほぼ未使用品なので出来るだけオリジナルで残したいのですが、動かないのは我慢できないので、劣化した絶縁テープの交換など危ない所は最小限修理しました。
 これは後期型の404Bです。初期型は受信機が±6V、サーボは±3Vの別電源で動いていて、±6Vを作るDC-DCコンバータがパワーパックに内蔵されていました。404Bは受信機もサーボと同じ電源で動くので、DC-DCコンバータが廃止されています





 送、受信機のニッカド電池もオリジナルのままでした。驚いたのは50年も経っているのに充電すると一応まだ機能しています。送信機のニッカド電池は上の写真の単一サイズ(4000mAh)4本。受信機はSub-Cサイズ(1200mAh)4本です。送信機は真空管用のDC-DCコンバータが入っていて2A程度流れます。さすがにオリジナルの電池ではキツイので、残念ですが新品と交換しました。
 受信機側はあまり電流を必要としないので、オリジナル電池のままで動作しています。(6月20日)


LED蛍光灯



  寝室のペンダントライトが壊れてしまいました?。スイッチを入れたら少しの時間点灯してから消えてしまいます。どこか壊れて保護回路が働くのかな?と思って分解しましたが、どこも壊れているように見えません。蛍光管を見ると電極付近が黒くなっていました。もしかしたら、蛍光管が寿命なだけ?。新品を買ってきて交換したら直りました。最近の高周波点灯の蛍光管(細いやつ)は寿命が来ると、回路がなんか異常を検出して止めるみたいです。

 そっちは直ったのですが、他のシーリングライトの蛍光管ももう寿命が近い筈なので交換することにしました。せっかくなので前から気になっていたLED蛍光管をテストすることにしました。LED蛍光管は日本メーカは作っていないので、普通の量販店では売っていません。アマゾンで一番安いのをポチッとしました。
 Lumi-Tech Co.Ltd LUMI-T8-9W 電源はAC85〜265V 50/60Hz 消費電力は約9W 約1000lm 6000K 1本なんと888円(外税)。あんまり売れていないのか安い!

 管?の下半分はアルミの放熱器になっていました。LEDの寿命を確保するには放熱が重要ですから、値段の割りにしっかりした作りでお買い得でした。電極部分もネジ留めなので分解できます。壊れたら修理できるかも?




  シーリングライトを開けました。念のため消費電力を測ったら約80Wで定格通りでした。グロー管タイプなのでグロー管を外すだけでLED蛍光管と交換できますが、思った以上に劣化していました。2007年製造と書いてあるので使用期間は8年?。ケーブルを固定してあるプラスチックの部品はひどく劣化していて、触ったらバラバラになってしまいました。外観は綺麗なんですが、通常の蛍光管を交換するなら買い換えた方が良いレベルです。幸い蛍光管を保持している両端の電極部品は問題無いので、改造して使うことにしました。



  LED蛍光管は両側の電極からAC100Vを供給するだけなので、固定できれば十分です。安定器も不要なので取り外して、配線もやり直したらすっきりしました。

 LED蛍光管を日本メーカが作らない理由もこの辺にあります。電球は口金までAC100Vが来ているので、LED電球は内部に回路を設ければ通常の白熱電球と互換に出来ます。電球型蛍光灯も同じです。しかし、蛍光管は電極に直接AC100Vが来ているわけではありません。グロー管タイプても安定器が直列に入ることになります。ラピッドスタート式やインバータ式では互換には出来ません。(最近はインバータ式に対応可能とうたっているLED蛍光管もありますが、個人的にはお勧めしません。止めたほうが良いです。)

 今回は改造してしまったので、通常の蛍光管はもはや使えません。自分で改造したので分かっていますが、知らない人が交換したら互換性が無いので危険です。LED照明にするなら買い換えた方が安全です。LEDの寿命を考えるとわざわざ蛍光管の形状に作らなくても、最初からシーリングライトの形状に作って放熱や光束分布を最適にした方が、効率も良く安全に使える筈です。




  天井に戻してカバーの無い状態です。消費電力は実測34W。簡易の測定器なので誤差があるのか(力率は悪そうですし)少ないです。通常の蛍光管の半分。やっぱり何となく暗い。カタログデータでも通常の蛍光管より10〜20%減ですが、それ以上に暗く感じます。通常の蛍光管は管の全周囲に均一に発光します。そのため裏面への放射光は反射板で反射させるので、管周囲も散乱光で明るくなります。LED蛍光管は背面への放射光はありませんので、管周囲は暗いままです。但し、照明したいのは天井では無いので、室内はそれほど違いを感じません。どのぐらいの寿命があるのか長期テストです。(6月22日)


F&M DIGITAL-5 (USA 1964-1967)



 ゴールデンウイークから取り組んでいたF&M DIGITAL-5のレストアがやっと終わりました。PPM変調の送信機(F&MはPDMと呼んでいましたが)とパルス幅フィードバックサーボを採用した最初のデジタルプロポがF&MのDIGITAL-5です。発売は1964年の中頃?。

 これは初期型で送信機のスティックはオープンシンバル。サーボはBonnerのデュラマイトの機構を流用した物が使われました。




 中期型です。送信機のスティックはボナースティックに変更されました。サーボはBonnerのDigimite8のサーボ(コネクタピン配置も含めて互換)やF&Mオリジナルのリニアホーンサーボが使われましたが、当時のポテンショメータは信頼性が低かったため、F&Mはホーン位置を検出するエンコーダに可変インダクタを使ったTITANを開発しました。可変インダクタをエンコーダに使ったサーボはおそらくこれ1機種のみと思います。送、受信機の中期型は1965年中には発売されましたが、TITANはおそらく1966年になってからですので若干ずれがあります。写真は珍しいTITANサーボのフルセットです。可変インダクタは摺動する箇所が無いので振動には強そうですが、微小なインダクタンスの変化を検出する必要があるので回路は不安定で、ポテンショメータを使ったサーボより優位性があったのか今となっては分かりません。




 外見は中期型の受信機とサーボですが、回路は初期型に近い不思議な受信機とサーボのセットです。実は初期型のサーボの制御信号は負極性パルス。中期型以降の制御信号は正極性なので互換性がありません。このサーボの制御信号は負極性で、回路はデュラマイト型と同じ回路が使われています。




 左は初期型の受信機です。高周波増幅回路は後から追加したので、上のRF基板にアンテナコイルが付いた小基板が無理やり後付けされています。(極初期型は高周波増幅回路が無くてゲインが不足していたらしいのですが、実際に市場に投入されたのか不明です。)
 真ん中は上の不思議な受信機とサーボセットの受信機で、上のRF基板は改良されていますが、下のデコーダ基板は初期型と同じです。
 右側は中期型の受信機で、下のデコーダ基板からサーボ信号のインバータ用トランジスタ回路が削除されています。

 推定ですが、不思議な受信機はさすがに高周波増幅回路を後付けするのは大変なので、RF基板が最初に改良されたものと思われます。ディラマイト機構を使ったサーボは動作速度、組み立て性の問題があるので新しいサーボ機構を使いたい。しかし、受信機のデコーダ回路はそのままなので、負極性信号で動くサーボ回路を組み込んだサーボを作ったのでは?




 10年ぐらい前にレストアした後期型セットですが、実は受信機は中期型でした。当時はどうしても動かないので改造してしまいました。それもその筈で、中期型と後期型では送信機のパルスエンコードフォーマットが違います。送信機と合う受信機が無いので、後期型のレストアはここまでとしました。一応動くし。




 R/C MODELERにあった後期型の広告です。後期型はシングルデッカーの受信機でした。送信機のパルスエンコードのフォーマットはその後のデジタルプロポの標準と同じフォーマットとなっています。




 送信機の内部です。左は初期型で、トリム用のポテンショも個別にあるのでかなり複雑で組み立て難い構造です。中央は中期型で、プリント基板は1枚となり、ボナースティックを採用したので、トリム用のポテンショが無くなり組み立て易さが向上しています。右側は後期型で、送信機の外観は殆ど変化していませんが、プリント基板のパターンが大幅に減っているのが分かります。パルスエンコードのフォーマットが変わり、部品点数も大幅に減っています。

 後期型が発売されたのは1967年ですが、もはや時代遅れです。この頃にはORBITやMICRO AVIONICSが高性能のセットを市場に投入していますし、日本勢も凄い勢いで追いかけています。F&Mは1968年に新しいデジタルプロポを発売しますが、LOGICTROLの色違いとしか思えず、本当にF&Mが開発したのか分かりません。1969年には活動を停止しました。デジタルプロポを世に出してたったの5年後のことでした。(7月18日)



Two-Tone Pulse Width System (USA 1957)



 無線操縦模型を個人で試作している方は戦前にもいらっしゃいましたが、商業ベースで製品化されたのは戦後です。たぶん1950年代になってからと思いますが、どこが最初かなんて分かりません。ですが、比例制御のシステムが製品化されたのはおそらくこれが最初です。Two-Tone Pulse Width SystemはDr. Walter A. Goodが開発して1957年末にACEから発売されました。ラダーとエレベータの2CHの比例制御と順序式のエンコン操作が行えます。




 コントロールBOXと送信機内部です。送信機はごくたまにebayで見かけますが、コントロールBOXは別体のため見たことがありませんでした。最近セットで出てきたので落札してしまいました。(送信機は大きいのでどこに仕舞おうか悩んでいます。)
 コントロールBOXはボテンショメータ2個と押しボタンスイッチしか入っていませんから自作も可能ですが、やはりオリジナルでないと格好が付きません。送信機はパルサー2回路に3V4が各2本、変調用発振回路に3V4が2本、クリスタル発振が3V4、2逓倍に3B4の合計8球使われています。送信機内部はガラガラに見えますが、電源はA電池が1.5V、B電池が45Vと180Vと3系統必要で、A電池は約1Aも消費するので平角3号ぐらいは必要ですし、180VのB電池は45Vを4個直列で使用することになっていますから、B電池だけで45V電池を5個も使います。ですから実際使うときには電池で一杯になります。

 TTPWって言うぐらいですから、変調用発振回路が2系統あって発振Dutyを制御するのでは?と思っていたのですが、実際には違っていました。変調周波数は確かに100Hzと500Hzの2周波数あります。ラダーパルサーは変調周波数の切り替え比率を制御します。エレベータパルサーは変調波のDutyを80%と20%と切り替える比率を制御します。なぜこんなことをしているのか分かりませんが、おそらく受信機のディスクリミネータが簡単になるからでは?と思います。

 ACEからはキットと完成品の2種類が販売されましたが、これはキットを組み立てたものです。とても上手に作ってあったので、レストアは電源配線をやり直して、調整するだけで動作しました。メータはオリジナルではなく、製作者が改造したものです。あまりに上手にケースの穴加工がしてあるので、最初はこんなタイプもあったのかな?と思った程です。クリスタル発振回路と2逓倍回路の電流を測るようになっていたので、調整用に付けたのかも?せっかく50mA目盛りがあるので、電流値を正しく読めるように抵抗値を調整しました。




 受信機はずいぶん前に完成品のデッドストックを入手していました。後ろにあるのが当時の元箱です。デッドストックですが予想通り動かすのは大変でした。リレーは3個とも断線。サブミニチュア管の1AG4が4本と1AH4が1本使われていますが、未使用なのに1AG4の1本が真空度が低下して不動。セレンダイオードは全滅。(これは仕方無いです。)
 で、部品を交換して動くようになったので、安心してケースに組み込んだらまた不動。ケースのネジが回路と干渉してました。ネジを短く削ってやっと動くようになりました。(出荷検査は?)
 受信機側のセットを製作する当たって問題になったのは、アクチュエータに何を使ったのか分からない事。たぶんMighty Midget motorを使って作ったんだろうとは思いましたが確証がありませんでした。1957年のAmerican Modelerに関連記事があるのは知っていましたが、そんな昔の本はそう簡単には入手できません。と思っていたら何処かの米国人?が古いラジコン無線機関係のデータを開示したサイトを作っていまして、そこに私の欲しかった情報が全てありました。

Vintage R/C Radio Instructions & Information
http://www.vintagercfiles.com/
(面倒なのでリンクは貼ってません。米国人のこういった情熱はちょっと真似できませんね。)

American Modeler February 1957にはアクチュエータをMighty Midget Motorで作ってある写真がありました。エンコンのエスケープメントはCitizen-ShipやBubcockで良いのですが遊び難いので、Risig & Schulzのゼンマイエスケープメントを使いました。英国製ですがMighty Midget Motorも英国製なのでまあ良いか。結局、受信機側は全て新品?の部品で組み立てました。

 実際に動作させてみましたが、十分使えそうです。マルチ操作のGGではエンコン操作でアクチュエータが一瞬振り切ることがありますが、これはニュートラルに戻るだけで振り切ることがありません。送信機も受信機も電池が沢山必要なので当時の電池では管理が大変だったと思いますが、それさえクリア出来ればちゃんと使えたのではないでしょうか?(8月29日)



Ojisankoubou APB-3S (Japan 2015)



 
10月になって随分涼しくなりました。例年は10月でも「暑い!」と騒いでいたと思うのですが?。
個人的には毎年このぐらいで勘弁して欲しいものです。

 おじさん工房のサイトは以前から拝見していましたが、私には難し過ぎてなかなか手が出ませんでした。

http://ojisankoubou.web.fc2.com/

 細かいフラットパッケージの部品を使うので、自作するのは難しいです。CQ出版から色々キットとして出ていますが、かなり高価です。今回どうしても欲しくなって、APB-3Sのキットを購入しました。価格は税込みで10万8千円!。まあ普通の人は買いませんよね。
 キットと言っても殆どの基板部品は実装済みですから、コネクタなど僅かな部品をハンダ付けしてケースに組み込むだけですが、ケースの組み立ては結構大変でした。インジケータの青色LEDが明る過ぎて眩しいので電流を減らそうと思いましたが、回路定数では1mAも流れていない筈なのでLEDの光度が高過ぎるようです。

 まだあまり使ってはいませんがすばらしい性能です。家の古いSGのスペクトルを調べたら、変調OFFでも結構変調が掛かっているのが分かりました。
 残念なのはパソコンをつなげば拡張スペアナモードが使えますが、スタンドアローンの機能には無い事。せっかく付いているSAE-1基板が宝の持ち腐れです。





  
送られてきたキットの箱を開封した時の状態です。「10万もするキットだから、さぞかし立派なんだろうな!」と勝手に思い込んでいたので、これを見たときはがっかりしました。大量生産する訳でもないし儲かりもしないものですから無理を言っても仕方ありませんが、もう少し何とかならなかったのでしょうか?出版社が販売してるんだから、ドキュメントぐらいはカラーコピーで付けて欲しいところです。

 この状態に不安になったので部品をチェックしたら欠品が多数。後で作ろうなんて思って放置しておいたら、えらい事になるところでした。(10月4日)


セイコー光電電波時計 PTRZ-952 (Japan 1970)



 このところ歯医者に通っています。技術が進歩したのか、最近の歯医者はあまり痛くありません。
 そのため通院は苦にはならないのですが、時間が気になって休みの時間が有効に使えません。
(近所の歯医者は日曜日もやっています。)

 またガラクタを買ってしまいました。ラジオの時報で正時合わせをしてくれる置時計です。
 外観は高度成長期の会社の役員室とかお金持ちの家の応接室なんかに置いてありそうな懐かしい感じです。時計の台座は大理石、本体はクリスタルガラスで出来ていて、重量は6kgもあります。もし足の上に落したら、まず間違いなく骨折するであろう代物です。

 NHKのラジオは毎時0分にプ プ プ プーンと時報が入ります。(地デジ化以前はテレビでも12時には時計の映像が出て時報が鳴っていたと思います。)
 プは440Hz、プーンは880Hzのトーンなので、この時計は朝7時と夜7時にラジオで880Hzのトーンを受信して針を0分に合わせます。時計本体は電磁テンプの機械時計ですが、12時間で1分30秒以内に時刻ずれが収まっていれば自動に正時に合わせてくれるので、時刻合わせをしなくてもほぼ正確に時刻を表示します。秒針もあればもっと楽しいのですが、針合わせの機構が複雑になるのでしょうね。黒物家電館にあるTTR-902の子孫です。

 ちなみに民放はプ プ プの部分が3回では無くて2回だった気がしたのですが、今もそうなんでしたっけ?




 箱に入った状態です。今ではグランドセイコーでもこんな立派な箱には入っていません。この時計はとある企業が贈答した物のようで、裏側に寄贈した会社名が入っています。ネットで探してもまったく情報がありませんが、おそらく相当高価な時計だったと思われます。




 本体内部です。写真では分かり難いですが、天井部分に太陽電池が付いています。中央の時計部分の左上、モータの上にあるのはニッカド電池です。本来は太陽電池で電源のニッカド電池を充電して動かすので、光が当たる場所に置いておけば電池交換も不要で動き続ける筈でした。もちろんニッカド電池は液漏れしていますが、幸運にも保管してあった方向が良かったので、時計機構には悪影響はありませんでした。
 右側の透明なケースに入っているのは880Hzのトーンを検出する回路です。




 台座の中にはラジオが入っています。
 バーアンテナのコアは4個に割れていました。たまにバーアンテナのコアが割れているラジオを見かけますが、なぜ割れるのでしょうか?この時計はちゃんとした箱に入っていましたし、落したような痕跡もありません。不思議です。

 バーアンテナは回転する台座に固定されています。台座は外部から回転出来る様になっていて、置いた場所で受信強度が最大になるように調節します。ラジオの受信周波数は固定で、この時計は大阪仕様なのでNHK670KHzを受信するコンデンサが付けられています。引っ越した場合はメーカーでコンデンサを交換して周波数を調整してもらう必要があります。

 電池BOXが壊れていますが、なぜか水銀電池のH-Tが付いています。
 製品のコンセプトや取り扱い説明書を見ても、水銀電池が必要な筈はありません。ですが実際には、時計も、時刻合わせ用のモーターも、ラジオも、この電池のみで動くようになっています???。時計に付いているニッカド電池の配線は切られていました。最初は誰かが改造したのか?とも思いましたが、それにしては改造がきちんとし過ぎています。

 ここからは推定ですが、こんな時計は立派な応接室とかに置く訳で、太陽の直射光が当たるとは限りません。取り扱い説明書では室内の明かるさでも充電可能とは書いてありますが、実際には難しかったのではないでしょうか?取り扱い説明書には置く場所が悪くて電池が放電してしまった場合は1〜2日日の当たる場所に置いてくださいとも書いてあります。ニッカド電池を充電する方法が太陽電池しか無いためです。
 恐らく、発売したら動かないとの苦情が来た、もしくは発売前に問題に気が付き、太陽電池でニッカド電池を充電して動かすは諦めて水銀電池で動くようにメーカーで改造(設計変更)したのではないでしょうか?
 高価な時計だし、もう製造は始めているので止める訳には行かない状況での苦肉の策だったのでは?と思います。
 もちろん水銀電池は充電できませんので太陽電池があっても何も役には立ちませんが、取り扱い説明書には太陽電池の起電力をメーターで確認することが書いてありますので、その機能は動くように改造されています。かなり姑息な対策です。

 とりあえず、液漏れしたニッカドは廃棄して、壊れた電池BOXは単3電池用と交換。バーアンテナのコアは瞬間接着剤でくっ付けて修理。ラジオの受信周波数設定用のコンデンサはポリバリコンと交換して、受信周波数が変えられるように改造しました。太陽電池での充電機能は本来の回路に戻しましたが、太陽電池も劣化しているようで?蛍光灯の明るさぐらいではまったく充電能力がありません。(単3電池BOXにニッカド電池を入れれば充電もされます。)

 ラジオの受信周波数は名古屋のNHK第一放送の729KHzに合わせて、電池は単3乾電池1本使用しています。窓際に置いて一週間ほど動作させていますが、朝晩7時にはちゃんと正時合わせをしているようで、時刻は合っています。(10月10日)


Talking Tester



 バッテリーの充、放電など、時間は掛かるけど目が離せないとか、時々電圧や電流を確認したいテストがあります。普通の測定器ではいちいち見に行かなければならないので面倒です。ロガーは後でデータを見れますが、異常が起こった時は対処出来ません。音声で知らせてくれれば他の事をやっていても分かるので便利です。昔はそんなテスターがあったような気もしますが、最近は見かけません。マイコンキットドットコムからキットが出ているので購入しました。

 プリント基板だけのキットですから何かケースに入れないとそのままでは使い難いです。そのためキットはだいぶ前に作りましたが放置したままになっていました。ケースに入れたいのですがなかなか気に入った物が見つかりません。パソコン用のスピーカーに組み込もうと思いましたが、最近のスピーカーは変な形状で内部に余裕が無く、組み込めそうなものが見つかりませんでした。最近ヤフオクでオーディオテクニカの古いアンプ内蔵スピーカーを見つけたのでこれに組み込むことにしました。

 音声で知らせてくれるのですが表示が無いと確認出来ないので、パネルメータも組み込みました。オリジナルでは電圧は20Vと2Vの2レンジありますが、細かい電圧は必要ないので20Vのみとしました。電流は2Aまで測れます。Talking Testerは一定時間毎の他に、フルスケールの1%以上変化したとき知らせる機能がありますので、バッテリーの電圧監視などにはとても便利です。





 無理やり組み込んだので内部はグチャグチャです。スピーカー内蔵のオリジナルアンプは電流食い過ぎなので全部廃棄して、LM386のアンプを組み込みました。(LM386は消費電流も少ないし使い易いので中学生?の頃から使っています。今回の物はセカンドソースですが、40年間も現役とは凄いICです。)
 パネルメータは秋月電子から購入しました。本当はTalking TesterのCPUでLCDを直接表示させれば良いのですが、ソフトを作り直さなければなりません。電源は単2電池4本です。消費電流は140mAぐらいですので、2昼夜ぐらいは連続で使える筈です。
(11月10日)



Free Play One-Seg TV ?



 春先にFree Play Radioを分解してゼンマイ発電機を取り出しました。これでテレビを動かせないかな?と試行錯誤していたのですが、それらしい物が出来ました。ゼンマイ発電機の電力だけで動作するワンセグTVです。ゼンマイ発電機を1回巻くと、約8分間テレビが見れます。スーパーキャパシタを内蔵していて余剰な電力は蓄積しているので、それを放出しきる前にゼンマイを巻けば連続してテレビが見れます。太陽電池では2次電池に充電しておかないと夜間は使えませんが、これなら夜間でも使えます。




  ワンセグTVをゼロから作るのは無理なので、市販品から消費電力の少ない物を探しました。見つけたのはYAZAWAと云う会社のTV05。画面は2.3インチのQVGA。カタログでは800mAhのリチウムポリマー電池で11時間も動作するらしい。分解して消費電流を測ったら4Vで約80mA(320mW)程度ですから、カタログスペックはそれほど間違っていないようです。




 珍しく作っている途中で写真を撮りました。スーパーキャパシタは電力用では無くて普通?のメモリーバックアップなどに使うものです。1Fを12個並列にしているので12Fの容量がある筈ですが電力用では無いので内部抵抗が高く、12個で100mA程度の充放電を行うと実力は8.5F程度です。電力用は内部抵抗が低いのですが耐圧も低いので、2個直列にする必要がありますからバランサーが必要になるので面倒です。
 バラックで動作テストをした後にケースに組み込むようにプリント基板は加工したので、あちらこちら手直しが必要で大変でした。





 センマイ発電機はそのままでは電力が少な過ぎます。DCモータを発電機として使うと電流はトルクに比例するので、モータ軸のプーリをオリジナルのφ10からφ20に交換して、増速比を半分にしました。発電中の電圧は2〜5V、電流は80〜100mAぐらいです。電圧は回転数に比例するので電圧が高い程発電時間が短くなります。発電電力の変動はスーパーキャパシタとDC-DCコンバータで吸収します。DC-DCコンバータが廃止出来ればもう少し効率がよくなるのですが、テレビ回路の電圧変動が大きくなるので難しいところです。テレビはDC-DCコンバータで安定化された4Vで動作しています。
 電力的にはぎりぎりです。出来ればもう少し余裕が欲しいので発電用モータも交換してみましたが、オリジナルを超える物は入手出来ませんでした。(12月12日)



SONY WALKMAN



 2015年ももうすぐ終わりです。色々大変な年でしたが、何とか新年を無事に迎えられそうです。少しはガラクタを片付けようとしているんですが、なかなか捨てられませんし、捨てるとスペースが空くのでまた買ってしまうのであまり状況は変わりません。

 ずっと使っていたPMPの電池がさすがに厳しくなってきたので、年末にWALKMANを買いました。前回に購入したのはまだカセットテープの時代でしたから、四半世紀ぶりのWALKMANです。最近の高級機はハイレゾ対応になっていますが、私が聞く音楽ソースは未だにmp3ですからお呼びではありません。安い普及機で十分です。最近の音楽は心地よいように人工的に創られていますので、ハイレゾがどこまで必要なのか疑問です。ソースが高いし。この辺は4Kテレビも同じです。そういえば我が家にはまだBlu-rayも無いや。さすがにスタンダードのDVDでは解像度が気になりますが、Blu-rayはDiskが高いし。

 WALKMANって音楽プレーヤではなくてデジタルメディアプレーヤなんですね。といってもこれで動画見る人がどのくらいいるんでしょうか?テスト用に動画加工して見てみましたが、「へー 見れる!」って程度です。QVGA(320x240dot)で何を見るの?
 その他、FMラジオが聞けます。まあ良いか。
録音できます。使う人いますか?マイクがないのでレコーダにはならないし。
Bluetoothでファイルのやり取りができます。どんなシチュエーション?
 とあまり要らない機能が沢山あります。色々なことが出来る機械は、大体どの機能もいまいちの場合が多いです。音楽プレーヤに特化して欲しいですが、高級機との差別化が出来ないから無理か?まあ高級機がどんなのか良くは知りませんが。

 ノイズリダクション機能は使えるかな?と思ったのですが、なんかシーシー聞こえて使う気になりません。イヤホンは愛用のJVC製の安物が一番なのですが、だいぶ前に製造中止になってしまいました。最近、代替品を探していますが、なかなか気に入った物が見つかりません。なんでイヤホンが何千円も、下手をすると何万もするんでしょうか?それに最近はプラグがL型ばかり。数年前はまっすぐな物ばかりで、わざわざL型プラグの延長コードを使っていたぐらいなんですが、なんで流行が変わったのでしょうか?

 良いところは電池が持つこと、カタログデータでは1回の充電で77時間使えるらしい。私は平日に1時間程度使いますので、仕様通りならば2ヶ月に1回充電すれば良い筈です。実際にはそこまでは無さそうですが3週間使って電池表示半分残ってますので、月に1回充電すれば良さそうです。これはすばらしい。携帯機器は電池がもつことに越したことはありません。Apple Watchが2日に1回充電が必要なんて、買う人の気が知れません。
 Bluetoothオーディオ機器がつなげるのでスピーカーも購入してみました。ANKERって聞いたことが無い会社ですが、こっちも電池が24時間持つらしい。ペアリングも簡単だし、音もこのサイズならまあ及第点かな?Bluetoothですし。

 音楽プレーヤとしては色々不満もありますが、まあこんなものですかね。
 それでは皆さん良いお年を!(12月28日