2012年

また今年も12月21日に人類が滅亡するかもしれないらしいです。ここまでしつこいと人類には破滅願望があるとしか思えません。
昨年は大変な年だったので、今年は平穏であって欲しいですね。
それでなくても色々大変なのに。(1月5日)


National T-48 (Japan 1960)



 松下電器の時計付きのトランジスタラジオです。時計はもちろんラジオのタイマとしても動作します。AUTOモードでは、時計の赤い針で指定した時間になるとラジオの電源が入って約1時間動作します。もう一つブザーモードがあって、時間がくるとスピーカからブザー音が出ます。(目覚まし時計として使うので?かなりうるさい。)

 この時計は機械式ですがメインの動力はゼンマイではなくて、電池で動きます。(単2電池1本)
 秒針と一緒に回転しているスイッチがあり、約3秒毎にスイッチが入ってモータが半回転し小さなゼンマイを巻きます。モータは通常のDCモータとは異なりロータが円筒形の磁石となっていて、ステッピングモータみたいに半回転づつピョンピョンと回ります。ステッピング的に回すためにパルス駆動用のトランジスタが入っています。すごく凝った面白い時計です。

 入手したときはテンプの回転が重くて動作しなかったので、本来ならエスケープメントユニットを分解して掃除するんでしょうが、私が分解してもテンプなんて組み立てる自信はありませんので、一か八かエスケープメントユニットをアセトンに漬けて超音波洗浄したら軽く回るようになりました。本職の人が聞いたら「なんて乱暴な!」って怒るでしょうね。

 ラジオの方はバンド切り替えSWの接触が悪くて動作しなかったのですが、何度も切り替えていたら直りました。ボリュームのガリも何度も回していたら無くなりました。(不思議?)
 バーアンテナのコアが折れていたので瞬間接着剤でくっ付けました。これで感度もだいぶ改善。電解コンデンサを全部交換したら音量も正常になりました。(容量計で測ってみたら容量抜けしていたのは1個だけでした。)
 IFTやトラッキングを調整すればもっと感度は改善するかもしれなせんが、まあ使える状態になったのでこれで良しとします。ラジオの電池は4AAってもはや製造されていない電池ですが、もともと単3電池4本が組み立てられただけですから、単3電池4本の電池BOXで置き換えられます。

 ケースの割れ欠けはありませんので外観は問題なし。欲しかった普段使える機械式時計タイマの付いたラジオがやっと入手できました。





 SONYのTRW-621と並べてみました。TRW-621も時計が付いていてタイマ動作しますが、腕時計のムーブメントを使ってますので動かない物が殆どです。このラジオも入手したときは動いていましたが、今は揺すると数秒動くって状態です。機械式の時計は数年?に一度はオーバーホールが必要で、放置しておくと動かなくなります。この時計も分解掃除すれば回復する筈ですが、さすがに腕時計のムーブメントを丸ごと超音波洗浄って訳にはいかないでしょうから、修理するならプロに依頼するしか無いでしょう。一か八か…




 時計つながりで捨てられないガラクタを一つ。20年ほど前?にパチンコ屋の景品で取ったパチンコクロック。こんな形の目覚まし時計はよくありましたが、文字盤の面がパチンコになっている珍品です。時間になるとパチンコ玉が天から出てきて羽が動きます。ランプもピカピカ光ります。ベルも入っているのでかなりやかましいです。台は平和のダービー物語でスロットタイプのはずですが、羽物になってます。メーカーはGakkenって書いてありますけど、まさか学習研究社?
 そういえばパチンコは10年以上行ってないな〜。

 本家パチンコ台のダービー物語の液晶はMIMで一時期ジャンクとして大量に出回りました。初期の製品のため画像データの入ったROMもディスプレイモジュールに入っていたので、データを解析してCPUでプログラムを組んで動かした記憶があります。確か捨ててはいないので、今もどこかにあるはず?(1月15日)




TOSHIBA RP-1600F (Japan 1975)



 T-48をレストアしたので、ついでに放置してあったBCLラジオをレストアしました。
 1975年は有名なSONYのICF-5900が発売された年で、発売はこちらの方が少し早かったような気がしますが、影が薄かったラジオです。まあ当時のラジオ小僧の間ではSONYとPANASONIC派が主流で、その他のメーカ支持者はマイナーでしたから影が薄いのは仕方ありませんけど。ICF-5900は5バンド、ダブルスーパー、クリスタルマーカー搭載でスプレッドダイアルで10KHzまで周波数が直読できますので、性能的にも太刀打ちできませんし。

 TRYX-1600はMW,SW,FMの3バンド、シングルスーパーで、SWのスプレッドダイアルをCAL信号で校正することで周波数をなんとなく読めるようにした?ラジオです。それ以前の短波が受信できるラジオはファインチューニングがあっても、周波数はたぶんこの辺ぐらい?しか分かりませんでしたから、それに比べるとなんとなく周波数が分かるレベルでも大幅な改良です。発売が1年早かったらもう少し注目された筈ですが。

 あんまり人気が無かったためか?以前はヤフオクで安く買えたので、安いのを2台入手してました。
 比較的綺麗な方は音が割れるので「低周波増幅段のコンデンサ不良なのかな?交換するの面倒だな」と思いながら、とりあえず分解して掃除を始めました。スピーカを外して掃除をしていて気がついたのですが、なんとなくコーン紙が変形しています。まさかとは思いましたが、他のスピーカをつないで聞いてみると問題ない音がでます。予想外のスピーカ不良でした。たぶん水か何かをこぼして、スピーカがダメージを受けたのだと思います。ボイスコイルが正常なのに音が割れるなんて症状は初めてみました。もう1台からスピーカを外して交換して動作はOK。音を聞いた限りでは問題無さそうなので、コンデンサはそのままとしました。
 フィルムゲージの周波数表示がかなりずれているのですが、FMとSW,MWのずれの方向が逆なので、機械的な調整では修正できません。局発を調整して、トラッキング調整し直せば合わせられるんでしょうが、調整箇所が多過ぎて下手に手を出すと収拾が付かなくなるのは明らかですから止めました。まあラジオとしてつかえますし、SWはスプレッドダイアルを校正するので問題ありませんし。

 使った感じですが、結構楽しいです。
 スプレッドダイアルには細かく周波数が書いてありますが、糸掛けダイアルなのでバックラッシュが大きくて、「大体この辺かな?」ぐらいしか合わせられません。CAL信号もLC発振らしいので、結構ずれてますし。憧れの待ち受け受信は難しいです。(この言葉の意味が分かる人はかなりのおっさんです。)
 でもこれ以前のラジオではダイアル回しながら「この辺で放送している筈」って探すしかありませんでしたが、このラジオでは「大体この辺かな?」までは追い込めますのでかなり使えます。(1月22日)




DRAKE SSR-1 (Japan 1975)



 昔の一部のラジオ小僧があこがれたBCLラジオです。DRAKEブランドが付いてますが、設計、製造は日本で現在のAORです。以前にメール戴いたんですが、メールのチェックをサボっていた時期で、気付いたときにはかなり時間が経っていたので返信できませんでした。申し訳ありませんでした。

 既に1台持っているんですが、かなり前に入手したもので状態が悪く、何時か良い物があれば入手したいと思っていました。で、デッドストックぽいのがヤフオクに出てきたので衝動買いしました。ネット上では酷評する人もいますが、ワドレーループを使ったトリプルヘテロダインで、イメージ妨害も無く、感度、安定度共に良好です。

 スーパーヘテロダインのイメージ妨害を軽減するには中間増幅周波数を上げれば良いんですが、そうすると局発の周波数も上りますので安定度が問題になります。コリンズタイプでは第一局発をクリスタル発振にして、クリスタルコンバータ+シングルスーパーでイメージを軽減させていますが、広い周波数をカバーするにはクリスタルが沢山必要になります。
 第一局発のドリフトを対策するために考え出されたのがワドレーループで、第二局発は第一局発とクリスタル発振で作られた信号をハーモニクスミクスして作ります。第一局発の変動分は第二局発の変動になりますので、二つがキャンセルするように組み合わせると第一局発のドリフトの影響が無くなります。最初にこの方式を知ったときは天才だなって思いました。使い方が面倒とか色々問題はあるんでしょうが、PLLが一般化するまではコリンズタイプで沢山クリスタルを付けるしか方法が無かったんですから、安価に短波帯をフルカバーできるのは画期的です。現物は見たことありませんが、もちろんプロ用の受信機もあります。プロ用は性能は比べるべくもなく良いんでしょうが、大きい、重いで、家に置く場所がありません。

 デッドストック?なので元箱も付いてきました。綺麗でもないし、保管する場所も無いので捨てる前に記念撮影。DRAKEのブランドが付いてますが、ちゃんとMade in Japanってかいてあります。





 デッドストックなので取り扱い説明書と付属品は付いていますが、おまけ?として当時のカタログも付いていました。中学生の時に電気屋さんでSSR-1は見ましたが、カタログは置いてありませんでした。これが欲しかったですね。


NATIONAL T-91 (Japan 1961)



 
昔の機械時計付きトランジスタラジオが好きなんでたまに買ってますが、大体ジャンクって感じのものばかりです。(ごみですね。) これは珍しいデッドストック?品です。ヤフオクに長いこと出てたんですけど誰も入札しなかったので、「まあ買っちゃおうかな?」って買ってしまいました。電池がM004Pってやつで、既に生産されていないからでしょうか?
 機械式時計の付いたラジオは普通は時計が駄目になってますが、これはちゃんと?動作します。説明書なんかも全て?揃っています。中にはNHKの1961年のカレンダーもあって、「トランジスタラジオだけをお持ちの方も受信契約をお願いします。」って書いてあります。
 NHKって50年前から変わっていませんね。(2月11日)




MAZDA Time Switch (Japan 1936)



 ホイットニーヒューストンが亡くなりました。「エー まだ若いのにな?」 と思っていたら、メイン目覚まし時計として使っているマツダタイムスイッチも止まっていました。まさか虫の知らせでは無いでしょうが。

 電源回路を作ってから11年、メンテナンスフリーでの連続動作ですから、これまで動いていたのが奇跡です。一週間ほどサブ目覚ましを使っていましたが、やっぱりこっちの方が使い易いので修理することにしました。(サブ目覚ましはシチズン製のパタパタ時計。こっちはもう26年も動きっぱなしです。物持ち良すぎですね。)

 モータのコイルが切れていたら面倒だなと思いましたが、幸運にも無事。モータ本体の機械的な故障です。モータの中心ユニットははんだ付けで密閉されていて、12年前?にレストアする際、手を入れなかったので止まっても当たり前です。




 故障していたモータのユニット。はんだ付けで密閉されていて、本来は油で満たされていた筈?です。開けてみたら油は何処にも無くて、ギアの軸が変質した油で固着してました。製造から75年、10年以上も作動していたんですから当たり前です。

 変質した油分をアセトンで洗い流して、適度に掃除して組み立てます。真ん中が本体で、右側にある円盤が外部からの交流磁場で回転するんですが、浅学の私にはなんでこれが回転するのかよく分かりません。たぶん動くんだろうと組み立てて通電したら動きました。ユニットははんだ付けで密閉するのは止めて、テープを巻いて止めておきました。これなら時々分解して、簡単に注油できます。

 ついでに電源回路の方も分解してメンテナンスしたんですが、こっちもえらいことになってました。電解コンデンサは見た目に液漏れしていなくても、少しずつ電解液が蒸発します。密閉したケースだったため蒸気?が外部に漏れないので、中が結構汚れていました。掃除して電解コンデンサを全て交換しました。約10万時間も動作させたんですから、電解コンデンサも寿命です。
 今回は気になるところは全てメンテナンスしたので、また10年は使えそうです。今度は止まる前に、3年毎ぐらいでメンテナンスするべきでしょう。
 たぶん面倒だからやらないけど。(2月19日)



SONY TeleNavi (Japan 1994)



 最近は表示デバイスといえば、ほぼTFTLCDだけになってしまいました。昔に比べて欠点だった視野角の狭さや応答速度も大幅に改善されたので特に問題はありません。ですが私は普段、4年ほど前のノートパソコンを使っているので、これのLCDはあまり視角特性が良くありません。写真の調整していますと見る角度でコントラストが変わるので、「なんか変な気がする?」と思ったりします。「そういえばCRTってどんな表示だったけ?」と思いましたが、もはや身の回りにはCRTを使ったテレビやパソコンディスプレーは皆無です。

 無いとなると見たくなるのが人情ですから(私だけ?)、CRTを使ったテレビを探したんですが、何年か前の中古電気製品の再販を禁止する法律が出来るとか出来ないとか?もあったのか、あんなに有ったテレビが殆ど姿を消しています。大きいのは困るし、あまり使い古した中古じゃ買う意味が無いなと探していたら、デッドストックのこれを見つけました。

 KVD-6NV1 SONYの初期のナビです。6インチのトリニトロン管とCDドライブ内蔵。もちろんCDも聞けます。GPSアンテナも付いてますので、ナビにもなります。(当たり前ですね。)
 一時期SONYの生産能力が世界のパソコン出荷台数を決めると言われたトリニトロン管。フィリップスと共同開発してアナログレコードに引導を渡したコンパクトディスク。高感度で知られたGPSアンテナ、とSONYが力強かった時代の技術が凝縮された製品です。18年前の製品ですからデッドストックとは言え安心出来ませんが(SONYですし)、テレビもCDもナビも動作は一応問題ありません。

 最初に戻ってCRTの表示ですが、解像度の低さはどうしようもありません。優位なのはダイナミックレンジだけ。TFTLCDもコントラストは大幅に改善されていますが、最大輝度はバックライトで決まりますから、輝きが必要な画面とかではCRTの方が綺麗に見える場合があります。(といってもそれなりの明るさの部屋で、適度に設定された高輝度バックライトを持ったTFTLCDなら見劣りはしないでしょうが。) 他には明るさや色合いなどアナログ的に調整できるのが楽しいとか。

 我が家ではケーブルテレビ会社のお慈悲で2015年まではアナログテレビが使えます。テレビ画面を綺麗に写真撮るのは難しいですね、表示はこんなに汚くはありません。一応動作問題なしって言いましたが、走査の直線性は問題があります。分解して調整できるかな?


Sankyo Digital 5 (Japan 1967)



 子供の頃、近所に模型屋が出来てUコンとかラジコンがあるのを初めて知りました。それから大人が飛行機を飛ばしているのをよく見に行きましたが、模型屋のおやじさんが使っていたのが古いマイクロアビオニクス。他に集まっている大人もなぜかこれも古い三共とかヒノデを使っていました。共通していたのは送信機がアルミのケースで綺麗なアルマイト処理がされていること、子供の目には当時の最新の製品よりとてもすばらしく見えました。それから数十年の年月が流れましたが、その記憶は鮮明で何とか入手したのがこれです。

 通常のデジタルプロポで回路に特徴はありません。送信機のスティック部分はトリムバーを除いて全て金属で出来ていて堅牢です。初期の製品なのでサーボのポテンショには巻き線抵抗が使われています。受信機のYUASAのニッカドが当時そのままの外観で残っているのが貴重です。(使えないと思いますが、他にバッテリーハーネス作ったのでテストしてません。初期の受信機側のニッカドはなぜかこのタイプがよく使われました。送信機はSANYOの単3サイズのニッカド8本パックですから、なんで違うメーカーにしたんでしょうか??)
 分解掃除して調整したのでちゃんと動きますが、だからどうだってことはないわけで、こんな物欲しがるのは、子供の頃、貧乏だったトラウマかな?もちろんヒノデのDP-4もレストア待ちで手元にあります。こっちは水色。(3月4日)



PLANEX MZK-MP01HD (Japan?? 2011)



 いつも骨董的ジャンクばかりなので、少し新しい話題を少々。
 MP3とかAACの圧縮音楽データはポータブルプレーヤで聞くものだ!、なんて先入観があるのかLINE出力の付いた据え置き型のプレーヤはなかなかありません。国内メーカはiPodが刺さる物ばかり。(スティーブジョブズが罵倒するのも仕方無いか。)
 パソコンで聞くのは音楽ごときに一々パソコン立ち上げるのは面倒ですし、オーディオインターフェイスでも付けないとパソコンのノイジーな環境にアンプをつなぐのはちょっと気が引けます。

 これは昨年発売されたマルチメディアプレーヤですが、据え置き音楽プレーヤとして使えそうなので購入してみました。もはや売れ残りの叩き売り段階らしく、Amazonから発売当時の半値で買えました。3.5インチのハードディスクが内蔵できるので別途購入したんですが、昨年のタイの洪水の影響なのか2年前にパソコン組んだときより高いのは驚きました。あんまり大きいのは要らないので500GBで安いのを購入。本体とハードディスクで合計約15000円になりました。

 出力はHDMIとコンポーネント、コンポジットと音声のLINE出力。まずHDMIでテレビにつないで映像をみました。美しい!。H264の1080Pで60FPSに対応します。HD8800より高性能。手持ちの動画ファイルではVP6とSWF以外は全てそのまま表示できました。

 となりにあるのは以前から気になっていた秋月電子で売っているMUSEのデジタルアンプ。安い!。今回一緒にテストしてみようと一番安いやつ(10W+10W 4Ω)を購入しました。
 肝心のオーディオなんですが、MUSEのアンプとの組み合わせでのテストですがSNは悪くない。出来の良くないポータブルプレーヤでありがちなノイジーさは感じられません。ただし、MP3に圧縮すると消えてしまうような高音のややこしい音が入ったファイルでは、ごそごそした音になりました。たぶんデジタルアンプの問題だと思います。音量によってはイコライザでバランス調整したくなりますが、プレーヤにはイコライザ機能はありませんので外付けする必要があります。音質の評価は聞き慣れたアンプでもう一度聞いてみないとなんともいえませんが、まあ使えそうな気がします。

 ちょっと気になるのはリモコンで音量調整が出来る点で、LINE出力が調整できるのは仕方ないとして、HDMIで接続しても音量調整が出来ます。HDMIの音声ってPCMデータを非圧縮で送ってあるだけと思っていたんですが、音量調整データビットなんてあるんでしょうか?(MP3なんかはありますがヘッダーに入っているので、音楽の途中で音量変更なんてできません。) ネット上にHDMI1.3の仕様書?があったので見たのですが、それらしい制御ビットは無いような気がしますが。まさかPCMデータ自体で音量調整しているとか?(まさかね?) もしそうだと音量絞るとダイナミックレンジが減ってしまうので、音量調整は最大で使わないと。いずれにしてもLINE出力電圧も小さめなので、リモコンの音量調整は最大付近にしておいて、受ける側で音量調整した方が良さそうです。

 その他、ネットワークにもつながってYouTubeも見れるらしいですが、日本語が使えないのであまり使い道が無い?使えないことになってますが、BitTorrentも使えるかもしれない。簡易NASサーバーにもなる。(要らない)

 ハード的には及第点あげられますが、問題はファーム。映像も音楽もそうですが、再生画面では接続されている記憶装置をスキャンして入っているファイルを全て表示します。500GBのハードディスクでもどれだけのデータ数が入ると思っているのか?
音楽は再生リストを作れば分けられますが、映像再生にはその機能なし。おまけに音楽データまで表示してくれる。検索機能はあるけど日本語が使えない。データをフォルダに分けて入れてあるんだから、フォルダぐらい識別して欲しいな。せっかくの高性能ハードが台無し。





 せっかくなんで数年前から買い集めているPMPコレクション?の一部公開。

 左上は2005年頃の製品でSHIMONのPMP-1000。一時期ヤフオクで大量に安売りしてたのでGet。タッチパネル付き液晶と30GBのハードディスクを内蔵しているが、動画表示性能はもはや時代遅れ。音は気に入っているので、今だに音楽プレーヤとして使用中。電池がやばい。

 右上は今年になって買ったMP3プレーヤ。製造メーカ不明。スピーカ付きのプレーヤとしてはこれ以上小さいと聞くに耐えない音になるし、これ以上大きくなると持ち運びたくなくなる。音質とサイズが絶妙のバランスのお気に入り。お店でちゃんと購入したが、たったの3980円。1000mAのリチウムイオン電池1個で4時間も聞ける省エネ設計。FMラジオはまったく入らないなど欠陥があるのはご愛嬌。

 左下は2005年頃の製品。ダイナコネクティブのDY-PMR1211。有機EL、5GBハードディスク、アナログテレビチューナ内蔵(ワンセグでは無い)というシュールな仕様。これも一時期ヤフオクで大量に安売りされていたのでGet。完全にコレクション。

 中下は2008年当時H264が再生できるたぶん唯一のPMPだったCOWON A3。正規ルートで購入した唯一の品。購入当時は感動したが、今では性能不足。電池も弱っているのでお蔵入り。

 右下はGemeiのHD8800。A3の電池がへばってきたので2010年に入手。30FPSまでならH264の1080Pが表示可能。FLASHメモリーなので軽い。中華プレーヤの高性能に驚いた製品で現用品。この後の製品が見つからない。以前の中華Padでは描画能力が低くてプレーヤとして使えなかったが、最近はAndroid4.0が乗った高性能品が出てきているので、PMPは下火になってそちらで代用するようになるのかもしれない。

 残念なことに日本製品は一個も無し。だって買いたくなる製品が無いもん。



CATV変調器 MASPRO MD450ME (Japan 2000?)



  今年の春はなんか陽気が変です。台風並みの低気圧が来ましたし、異常に寒いし。そのおかげか花粉症の方は昨年よりかなり楽です。

 ケーブルテレビ会社のおかげで我が家ではまだアナログテレビが使えますが、時間の問題ですので対策することにしました。RFモジュレータがあれば地デジチューナをアナログテレビにつなげますが、通常のRFモジュレータの音声はモノラルです。ステレオコンポジットの音声をRFモジュレータに入力すれば良いので作ろうかなとも思いましたが、出来れば周波数も変えられるようにしたい。色々調べていたらテレビ変調器なるものがあることが分かりました。

 テレビ変調器はホテルなどの小規模のCATVを作るための機械です。もちろん業務用なんで高価で入手困難ですが、ヤフオク見てたらジャンクが出てました。CATVもデジタル化されつつありますので、古い償却された設備はジャンクとして放出されているみたいです。ジャンクですから動かなくても文句は言えませんが、綺麗そうだったので落札しました。結果は大当たりで筐体にへこみも無ければ傷も汚れも殆ど無し。動作も問題無し。MASPROのサイトのカタログにはこれの後継のMD450ME2がありますが、仕様的にはまったく同じで私には違いが分かりません。もちろん音声はステレオ対応で、周波数はVHF帯をフルカバーしています。欠点と言えば大きいことぐらい。大きくても薄いし発熱も無いので、隙間に挟んでおけますから、あまり問題にはならなそうです。




 完成した我が家のデジ-アナ変換システム。地デジチューナは家電量販店ではもはや売っていないので、こちらもヤフオクで大量販売されていた怪しげな物を購入しました。(と思ったら同じ物が近所のホームセンターで3980円で安売りしてました。少し安くは買えましたがヤフオクで買う必要も無かったわけです。最近はホームセンターも穴場なんですね。)
 周波数は任意に設定できますので、10CHで表示させています。(表示の縦横比がおかしいのは地デジチューナの設定のせいです。) RFモジュレータとは性能が段違い。
 良い物買ったな〜。


 今回色々調べていたら世の中には凄いものがあります。

World Converter Model WC-01
http://www.tech-retro.com/Aurora_Design/Home.html

 プロ用の機械ではなくて趣味?で使うコンバータですが、古今東西あらゆるアナログテレビの信号に変換してくれます。何が凄いって機械式のテレビ信号まで対応しています。例えば可動品のテレバイザーがあれば、これを使うと地デジ放送をテレバイザーで見れるわけです。スゲー!
 欲しい!と思いましたが、購入しても機能の1%も使いこなせませんし、ただアナログテレビを見るだけなら、MASPROのテレビ変調器の方が綺麗なはずなので止めました。でも一度機械式テレビは作ってみたいな〜。(4月8日)



SHARP 5S-85 (Japan 1956)



 また衝動買いしてしまいました。こういったラジオは普段は買わないのですが、これを見たら欲しくなりますよね。一般家庭ではまだテレビが高値の花だった時代のテレビ型ラジオです。昼間の見た目はぱっとしませんが、夜間は雰囲気ががらりと変わってとても美しいです。ラジオとしては普通のトランスレス5球スーパーで、音質切り替えがあるぐらいで特に特徴はありません。パネルは6個のパネル電球で照明されています。指針もパネル電球2個が内蔵されていて、スリットから漏れた光で周波数を示します。パネル電球の電源としてわざわざトランスを載せてあります。

 外観は良さそうに見えたのですが、なぜか中身はあまり状態が良くない上に、よくある中途半端な修理が成されてました。マツダタイムスイッチと組み合わせて目覚ましとして使うつもりなので、気合を入れてレストアしました。パネル電球も全て新品と交換したので、真空管がぼけるまで使える筈。

 使ってみて分かったのですが、トランスレスラジオってAC電源のノイズに弱いですね。我が家ではどこから来るのか分かりませんがAC電源に強烈なノイズが乗っている時があるようで、レストア中にテストしていたらまったく受信できず悩みましたが、翌日早朝に聞いたら問題ありませんでした。ラインフィルタ付けたら改善されるのかな?

 目覚ましとしてこれまではパチンコで取ったCDラジカセを使っていたんですが、これでお役御免です。(4月22日)



Takamine CTP-1 (Japan 2004)



 ゴールデンウイークがまた来ました。名古屋では大須観音で18日と28日には蚤の市があります。以前はよく行ってましたがそれほど面白いものは出てこないので、ネットオークションが始まってからは足が遠のいていました。連休初日は天気が良かったので、久しぶりに足を運びました。目的はMT管用のシールドケースのジャンク。残念ながら見つかりませんでした。やっぱり大したものはないな〜と思いながらうろうろしていたら、これを見つけました。ボリュームやイコライザ調整みたいなのがありますし、裏には真空管ソケットが付いているので、ギターのエフェクタみたいなものかいな?と思いましたが、何だか分かりません。値段を聞いたら500円。缶コーヒー4本分なのでまあ良いか、家に帰って調べてみようと買って帰りました。

 ネットで調べてみたらアコースティックギターのプリアンプみたいです。エレクトリックアコースティックギター。なんじゃそりゃ?3万円もしたらしい?
 これは真空管ソケットがあったので買ってきたんですが、他にも似たようなものが何個かありました。どうやらそれらも同じ用途だったみたいです。そっちは未使用箱入りでした。これは真空管が付いていたので、古物商が引っこ抜いて売り払った残りのようです。真空管は12AU7なのでどこかにある筈。プリアンプなんでマイクアンプにでも使えますかね?

 ギターなんか弾けない私にはどの程度のものなのか分かりませんので猫に小判ですが、他のも買ってくればヤフオクで高く売れたのかも?(4月29日)




Silvertone 9116 (USA 1949)



 最近はテレビを弄っています。オシロスコープに使われていた静電偏向型のCRTはどうしてもネックが長くなるので、家庭用のテレビには向きません。そのため日本では放送開始初期にアマチュア?が試作したぐらいで、製品として発売された物は無かったようです。

 米国では大戦後数年間?ですが製品が作られていたようです。ebayも始まって10年以上経ちましたので最近は古い物の出品は減っていますが、静電偏向型のCRTを使ったテレビがまだ結構出てきます。米国の物量の豊かさは私の想像を遥かに超えているようです。出来るだけ小型で軽量な物ってことでこのテレビを入手しました。ポータブルテレビとしてはSentinel 400TVもあってそちらの方が沢山出てきますが、電源にトランスを使っていて重いので (約15kg)避けました。こちらはトランスレスなので軽量です。といっても11.3kg(実測)もありますが。





 レストアはあんまり根を詰めずにのんびり行いました。
 最初は昔買ったTUBE TESTERで付いていた真空管をチェックしました。ちゃちな機械ですが、CRT以外は全てチェックできます。一応みんなGOOD!。本当かいな?
 最終的には音声IF段の6AU6だけG-Kショートで使えませんでしたが、他は何とか使えていますので間違ってはいないようです。(ショートテストは出来ない?やり方がわからない?)
 とりあえずどうしようも無い球は分かるので、今後はもっと利用することにします。





 回路図はTeletone 208と同じなのでネット上を探したらありましたが、Silvertoneそのものの資料があったので別途入手しました。Photofact Folderって回路図や実体配線図などが記載された資料ですが、メーカーから出されているサービスマニュアルとは違うようです??。

 米国ではなんでこんな技術資料が出回るんでしょうか?SONYのサービスマニュアルも日本国内では殆ど出回らないのに、米国には沢山あります。日本のメーカーなんですから日本のユーザーをもっと大切にして欲しいところです。
 まあ文化が違うんでしょうが、米国のユーザーがうらやましいです。




 今回は高圧の電圧も測定したいので、テスター用の高電圧プローブを購入しました。こういった測定器はCRTが無くなったので今後は需要がありません。そのうち市場から姿を消すのでしょう。
 高圧は無負荷で7.5KV、走査回路とつなぐと6KVとCRT 7JP4の定格通りでした





 回路は誰かが修理しようとしたみたいですが、最期は断念したようです。かなりの量のコンデンサは既に交換されていました。技量のあった人だったみたいで、とても丁寧な作業でした。その部分は出来るだけ残して、電解コンデンサと残っていたペーパーコンデンサを全部交換しました。偏向回路の結合コンデンサは高耐圧の物が必要ですが、日本ではセラミックコンデンサしか入手できなかったので、結局米国からASCのフィルムコンデンサーを取り寄せました。セラミックでも用は足りるのかもしれませんが、形状も色も気に入りません。(ASCって指月電機のアメリカ法人?なのに日本では手に入らない。なんで?)
 ピーキングコイルが切れていたのですが、なんとか修理。その他のコイルやトランスは全て無事だったので助かりました。Photofact Folderを見ながら、IFTやチューナーは全て調整しました。
 チャンネルはもちろん米国仕様ですけど、米国の13,12,11,10CHは日本の11,10,9,8CHと周波数が同じなのでそのまま使えます。ついでに9,8,7CHは日本の7,6,5CHに調整しました。結果的にVHFの日本チャンネルで1-4CH以外は受信できます。(アナログ放送は既にありませんが。)

 一応表示するようになりましたが、あんまり綺麗ではありません。

 まずCRTが暗い。加速電圧は6KVなので元々こんな物なのか、ぼけているのかよく分かりません。

 フォーカスが甘い。最高に調整してるんですがいまいち。元々こんな物?

 帰線が気になる。帰線消去回路が無いのである程度は仕方ありません。

 水平発振が不安定?画像によっては上のように上部がゆがみます。フィールド毎に位置ずれするのか、縦線がギザギザになります。AFCなんてもちろんありません。

 水平走査のリニアリティが悪い。色々やったけど改善しません。発振回路の出力は走査回路と切り離す(無負荷)にすると綺麗なので走査出力からのフィードバックでで歪んでいる?

 まだ直すところがあるのかな?まあこんなもんでしょう。(6月16日




うるう秒 2012年 7月1日 8時59分60秒



 地球の自転?公転?精度があまり良く無いので、今日は時計の補正がありました。
 米国なんかは「色んなシステムの障害になるので止めてしまえ!」と言っているようですので、今後は無くなるかもしれません。
まあ存在が確認出来るのはこんなサイトぐらいですから、通常の生活にはなんら影響はありませんが。(7月1日)




SEIKO TV WATCH (Japan 1982)



 テレビ技術開発のマイルストーンと言えるSEIKO(作ったのはセイコーエプソン?)の腕時計型テレビです。発売された当時、私は大学生でしたが、「とうとうこんな物が世の中に出てくるんだ」 と驚いた記憶があります。それは外国人も同様だったみたいで、映画007のオクトパシーに出てきます。まあ画像ははめ込み合成でカラー化されていますけど。勤めている会社には調査用として購入された物があったんですが、一度もちゃんと見るチャンスがありませんでした。何時か見てみたいなと思っていたら、幸運にも入手できました。

 これはたぶん廉価版のDXA002です。外観上はヘッドホンがイヤホンに変わったぐらいですが、チューナユニットは少し回路が違っているようです。(初期のDXA001は販売価格が10万8000円で、DXA002は9万8000円。ヘッドホンからイヤホンへの変更だけで1万円は下がらないでしょう?10万円を切らないと売れないってことで営業価格かもしれませんが。DXA001とDXA002の合計生産量は約1万3000台らしいです。)

 腕時計の時計部分とテレビ部分はまったく別回路で電源も別になっています。時計部分は水銀電池で動作していて、テレビ用のコネクタを外しても単独で動いています。ですからテレビのタイマー動作とかは一切ありません。

 これの凄いところはやはりテレビ表示用のLCDで、アクティブマトリクスですがTFTではありません。通常の単結晶ウエハから作られたモノリシックICでアクティブマトリクスを構成してます。現在でもこんな大きなモノリシックICは無いでしょう。(1.2インチですよ!当時は6インチウエハ?で何個取れるんでしょうか?歩留まりは??) おまけに信号はアナログ処理ですし。よくこんなIC作ったな!と驚きます。ICは不透明なんでもちろんバックライトは無し。LCDはゲストホスト液晶による反射式です。そのため白黒と言うより白青表示に見えます。空前絶後、恐らく二度と作られることは無い製品です。

 チューナの電池は単三電池2本で、チューナ本体と腕時計のテレビ表示LCD電源をまかなっています。チューナから腕時計への配線は6本。映像信号(アナログ)、複合同期信号(C-SYNC)、電源が3本(4.3V、8.3V、12.5V)とGNDです。電源電圧は実測値ですので、設計値からはずれているかもしれませんが、とりあえず動いています。

 入手したときは半死半生の状態で、チューナを分解したら電解コンデンサの液漏れでえらいことになってました。80年代の日本製品には共通の問題であるようで、大抵の製品は電解コンデンサが液漏れ故障します。特に表面実装部品と混在した小型のリード付き電解コンデンサは信頼性が低いです。それ以前の製品に使われている電解コンデンサはドライアップで容量抜けを起こすだけで、回りに害を及ぼすことは少ないように思います。

 レストアは分解掃除して電解コンデンサを全交換したんですが、最近お店で売っている電解コンデンサは当時の物より大きいので実装は梃子摺りました。タンタルでも入らないので、ジャンク屋で古い小型の物を探して何とかケースに収めました。
 今見ればチューナユニットが大きいと感じますが、当時はまだ小型の部品は少なかったので設計は大変だった筈です。RFモジュールも現在では何も困りませんが、これを設計したときはまだ液晶テレビは存在しなかった訳で、たぶんこれのために新設計されたモジュールが使われています。

 肝心のテレビとしての性能ですが、画面サイズが小さくコントラストの低い白青表示なんで、何が映っているのかよく分かりません。アナログテレビですから受信状態の変化による画像の乱れも大きいですし、「テレビが映っている!」ってだけですね。テレビ画面部分だけ拡大して写真を撮ろうと思ったんですが、思いっきり失敗したので止めました。(7月9日)




REGZA Tablet AT570 (Japan 2012)



 時代遅れなのか携帯は今だにガラケーでスマホは使っていません。電話器としてはスマホは使い難いですし、メールもあの小さい画面でソフトキーボード使うより、ガラケーのハードキーの方が使い易いような気がします。(携帯でメールなんて殆ど使いませんけど)

 ですが手軽に使えるパソコン?と言うならスマホは魅力的です。ただ画面はどうしても小さいので、もう少し画面の大きい物はとなるとタブレットPCってことになります。ならばiPadなんでしょうが、寝転がって触るには10インチはちょっと大き過ぎます。それに人に右と言われればどうしても左に行きたくなる私としては、猫も杓子もAppleってのには反発したくなります。

そうなるとAndroidのタブレットPC。だいぶ前から安い中華Padが市場に溢れています。私も昨年「どえらく安いけど、どんな物なの?」と思って6000円?の中華Pad買いました。Android2.0で5インチTFT、感圧式のタッチSWってやつです。パワー不足で反応は悪いですが、ネットにも繋がるし結構まともなのに驚いた記憶があります。まあ実際に使おうとは思いませんでしたけど。

 やっぱり7インチぐらいの大きさで良いのないかな?と思っていたら、今年になって東芝からこれが発売になりました。「う〜ん東芝ね〜?」と思っていたんですが、仕様を見ると表示器は有機ELだし、消費電力が少ない。「Typ2W、Max10W、電池10時間持つって本当かいな?」 価格com見たらメモリー64GBの物が最安値45000円。中華Padよりは高いけど、安いなと思って買ってしまいました。(買ってから分かったんですが、メーカーは日本でも製造は全て中国。これもやっぱり中華Pad?あちらこちらにそこはかな中華臭がします。)

 使った感じですがやっぱり有機ELは綺麗。何と言っても見る角度で色が変わらない。TFTLCDでもIPSなら有機ELと遜色ありませんが、有機ELの方が若干綺麗な気がします。ネットでは有機ELは焼き付きが気になるって書いてありましたが、今の所は問題ありません。
 動画表示性能はネットの評判通りで、あまりパワーがありません。MXプレーヤー入れましたが、ポータブルプレーヤーのHD8800よりちょっと良いぐらい?で、据え置きプレーヤーのMZK-MP01HDには遥かに及びません。一昔前のノートパソコンって所でしょうか?消費電力10Wなんでなんか動作を抑えてある?Tegra3ってこんなもの?
 画面サイズは7.7インチですが、ソフトキーボードを指で触るにはこのサイズが限界のような気がします。iPadのサイズはこの辺から来てるんでしょうか?

 まともにAndroid タブレットPC触ったのは始めてなのでWindowsとの違いに違和感はあります。ネットのブラウザは携帯用?じゃないとちゃんと見えない時がある。特にFLASHプレーヤーがおかしい?(Android4.1からサポートしなくなるらしいけど、どうなるの?)
 詳しいことはよく分かりませんが、Windowsのノートパソコンとは使い道が違うように思います。(Open Officeは入っているけど、これで資料作りなんかする??でもATOKは良いなあ。会社のパソコンもATOKにして欲しい。)
 ただアプリは豊富なので、一般の人はパソコン無くても、これで十分な気がします。パソコンが売れなくなるわけです。(今月のトランジスタ技術の特集にあるように、Androidは開発環境が入手し易いのでおもちゃ作りでも有用そう。昔だったら直ぐ飛び付いて何か作っていたでしょうに、年ですね。)

 最近分かったこと

 スマホ : かなりの場所で通信が確保されており、音声通話機能を常備した小さいタブレットPC
 タブレットPC : 通信できる場所が限定されていて、音声通話機能は標準外の大きなスマホ
(音声通話もなんかアプリ入れれば出来そうですが?)

ごろごろしながら使えるし、電池も持つので結構便利です。(8月16日)



Mobile Set : Panasonic QE-QL301 (Japan 2012)



 
REGZA Tabletは便利なんですがやっぱり10時間動作は無理で、映画2本分が見れる5時間ぐらいが限界です。電池残量が20%を切るとインジケータが赤くなって安心できませんので、普段実際に使うのは容量の80%ぐらいと思います。電池が本当に10時間持てばたぶん1日安心して使えます。電池の残量を心配しながら使うのはすごくストレスが溜まるので、昔から正味10時間連続で使えるモバイルなパソコンが欲しかったんですが、これまでのノートパソコンでは巨大な電池が必要で、持ち運ぶ気がしません。これは消費電力が少ないので、外にモバイル電源付ければ10時間の連続動作は行けそうです。

 色んなメーカーからモバイル電源は出てますが、得体の知れないメーカーは不安なのでパナソニックのQE-QL301を購入しました。これは外観は大きいですが薄いので、タブレットPCと重ねて持ち歩けます。容量は約10Ahといってもリチウムポリマー電池単セルですので、37Whって所です。これから5Vに昇圧して、タブレットPC側の充電回路が充電するロスがあるので、実際に使えるのは60%少々と思います。ですがAT570の電池は5Ahぐらいらしいので1回はフル充電できる筈。されば目標の10時間連続動作は可能と思われます。(ネットで調べたらiPad2の電池は10Ahもあるので、この電源で半分ちょいしか充電できないらしいです。)

 AT570のACアダプタの代わりにつないで電源SWを入れると、満タンに充電したのに数秒で電源が落ちました。「なんだこりゃ?不良品かいな」と最初思ったんですが、どうも過電流の保護回路が働いて止まっているみたいです。QE-QL301の1出力当たりの最大電流は1.5A。AT570のACアダプタの定格は最大2A。QE-QL301には2出力あって合計で2Aまで行けるので、たぶん大丈夫だろうと思っていたんですが、どうも厳格な保護回路が付いているようです。実際にAT-570に流れる電流を測ってみましたが、1.8Aは流れます。
 「さすがはパナソニック。まじめですね。」と言っても使えないんじゃ仕方ないので対策しました。電源には2個出力がありますが、昇圧回路は1個の筈です。各USB出力にハイサイドSWと電流検出回路、ポリスイッチなんかが付いていて、過電流を検出すると全てをシャットダウンさせるようになっているようです。だったら2個の出力から並列に取り出せば2Aまでは大丈夫の筈。そのままつなぐのは危険な気もしますが、ハイサイドSWや電流検出回路の抵抗がバランサーとして動作してくれると思うのでたぶん大丈夫。実際に電圧を測ってみたところ2個の電圧差は10mVも無かったので、えいや!とつないでみました。結果は大成功。ちゃんと落ちずに充電できるようになりました。

 USBを使った充電にはBattery Charging Spec.って仕様があって、Rev1.2が最新のようです。これによると充電電源には

1. Standard downstream port
2. Charging downstream port
3. Dedicated charging port

の3種類があって、QE-QL301はDCPに相当します。DCPでの最大電流は1.5Aで、USB端子のD+とD-の短絡で識別されます。AT570の充電規格はDCPモードと識別されますが、(ACアダプタのD+とD-端子は短絡している。)充電に必要な電流は明らかに仕様を逸脱しています。専用のACアダプタで充電するんだから仕様をサポートしていなくても問題ないってことなんでしょうが、パソコンで充電するSDPモードはサポートしています。このまとまりの無さに中華臭を感じます。iPad2はQE-QL301で問題なく充電できているようですので、仕様を満たしていると思われます。仕様を満たすと充電電流が減るので充電時間が長くなりますが、5時間が7時間になってもそれほど問題とは思えません。(2時間ぐらいで充電できるなら、仕様から外れていても仕方ないかと思いますけど。パソコンのSDPモードでの充電は0.5Aしか取れませんから、たぶん15時間ぐらい掛かります。)
それより何も分からず購入して、使えなくて困るユーザーの方が大迷惑。

 写真は完成?した10時間モバイルセット。通信は以前から使っているUQ-WiMAX。ターミナルのAterm WM3500Rは8時間使えるのでちょっと充電すればOK。残った問題はAT570の充電ケーブル。とっても邪魔。そのうちコネクタを入手して作り直そうと思っています。(8月26日)



 
充電ケーブルを作り直しました。コネクタ単体は入手できないし、ケーブルだけ補修部品で注文するのも面倒なので、結局ACアダプタのセットを購入してコネクタ部分を部品として使いました。できるだけ小さくするため、コネクタのケースはプリント基板ぎりぎりまでカットしたので中身が見えています。元ケーブルと比べてとても小型軽量になりました。
 充電能力は予想以上で、電池残量30%からなら2回は確実に満タンにできます。うれしい誤算です。(10月6日)



House Foods Toy Radio Control Boat (Japan 196X)



 最近ネット上にあるサイトの数が減ってきているんじゃないか?と思うことがあります。ググッてみても引っ掛かる数が少なくなったような?。古いサイトは消滅していますし、ブログも一時期ほどではありません。残っていても最近は更新されない所が多いです。SNSが主流になってきているんでしょうが、あれは情報量が少ないので役に立ちません。(ツイッターなんてなにが面白いのか、私にはさっぱりわかりません。)
 まあ私が関心のあるジャンルが古臭いだけなのかもしれませんが。

 と言うことで、世の中の流れに反してまたガラクタのことでも書こうと思います。
 ハウス食品の懸賞?のトイラジボートです。調べてみましたがいつ頃の物かよく分かりません。使われている部品や回路から推定すると、1967、8年ではないかと思われます。送信機にはバンダイと書いてありますので、製造はバンダイのようです。ボート本体はプラスチックのように見えますが、船底以外は木製です。最初は普通のシングルと思ったんですが、ラダーサーボ(船外モータを動かす。)にはエンコーダは無くて、送信機のボタンを押している間、ホーンがぐるぐる回り続けます。つまり押しボタンを押してこの方向に行きたいと思った瞬間、ボタンを離すって感じで操作します。こんなの初めて見ました。そんな操作法のためなのか、送信機はボタンを押していないとき変調が掛かり、押すと無変調になります。通常のトーン式シングル送信機と逆の動作です。船外モータのコントロールも無くて、船外モータにON/OFFスイッチが付いています。
 そういえば私が最初に見たトイラジの車(1970年頃?)もモータコントロールは無くて、送信機のボタンを押さないと直進、押すと右に回るだけで、とても遊べるもので無かったことを思い出しました。(10月6日




Radio (Japan 195X-6X)



 私の年齢だと子供の頃には、プラモデルとか電子工作ではラジオ作りなどに熱中してた人が多かったと思います。最近の電子工作の本を見ても同年代?の著者は、必ずラジオ作りを入れないと気が済まないようです。(最近の子供がラジオ作って音が出ても感激しますかね?)
 と云うことで私も今だにラジオを見ると気になります。特に子供の頃作ったしょぼいラジオに近い物を見ると「こんなの買ってどうするの?」と思いながらも買ってしまいます。

 これは浦沢商会の1石ラジオキットを組み立てた物です。これ以前はプリンスって商標だったんですが、この辺からMAXって商標になりました。ゲルマラジオではどんなに頑張ってもアンテナ無しでは聞こえませんが、1石のレフレックスとなるとアンテナ無しで聞けますので、実用できるレベルになります。子供の頃、友達にこのタイプのラジオを自慢されて、うらやましかった記憶があります。これはさらに再生が掛かってますので高感度です。ただ再生量は固定なので、高い周波数で調整すると低い周波数で物足りませんし、低い周波数でよく聞こえるように調整すると、高い周波数で発振するので、どちらにするか悩みます。クリスタルイヤホンのジャックが電源スイッチになっていて、差し込むと電源が入ります。今の住居は鉄筋コンクリートですが、室内でも2,3局は受信できます。



 王立音響株式会社ってすごい名前の会社のゲルマラジオです。鉱石ラジオからゲルマラジオに移行する時期の製品らしく、内部には固定鉱石検波器のホルダーが付いてますが、鉱石検波器の代わりにゲルマニュームダイオードのSD46が付いています。クリスタルイヤホンはロッシェル塩が見事に潮解して使えなかったので、現代のセラミックイヤホンと交換しました。ミュー同調のダイヤルでスライダーを動かすゴムが劣化しており、ダイアルは空回りします。アンテナとアースと繋ぐとちゃんと放送を聞くことは出来ました。



 マルMって会社?の鉱石ラジオです。何処から出て来たのか分かりませんが、一時期ヤフオクでこのタイプのラジオが沢山出品されたことがあります。ですが競争が激しくて、なかなか落札できませんでした。これはこの色が珍しかったので、何とか無理して落札したラジオです。内部には固定鉱石検波器のホルダーがあってFoxtonが付いています。これのクリスタルイヤホンも使用不能でしたので、やむなくセラミックイヤホンと交換しました。残念ながら付属Foxtonの調子が悪いので、ゲルマニュームダイオードでテストしました。同調回路がなぜか恐ろしくHi-L、Lo-Cなので(ミュー同調ですが、最大1mHを超えます。) 現代のセラミックイヤホンでは静電容量が大きく、うまく動作しません。


SP Record Concert (Toyohashi 1991? - )



 愛知県豊橋市の市立図書館では年に一回SPレコードを蓄音機で聴く催しがあり、今年で22回になりました。私は5回ぐらいから参加していますが、クレデンザの音が聞けるのが魅力です。(一番下の写真)

 初めて参加したときはクレデンザの音に驚きました。今年は11月10日にあったのですが、同じレコードを異なる蓄音機やその後のLP,CDへの再編集メディアを使った聞き比べがありまして大変有意義でした。HMV-102とクレデンザを比べましたが思った以上に良くて、我が家で使うならHMV-102で十分です。ちょっと離れて聞けば、サウンドBOXからの音は気にならない。目の前に置いて聞くと駄目ですが。(11月11日)



Staveley 4 (UK 1969)



 2012年ももう終わりです。早いですね。まあ今年は選挙やら世界の終末やら何かと忙しいですが。

 久しぶりにラジコンの無線機レストアしました。たぶん世界最期のアナログプロポStaveley 4CHです。1セットは既に持っているですが、もう1セットジャンクを入手したのでスティックか異なる送信機と組み合わせてみました。回路構成はかなりややこしく、類似製品はありません。さすがにラストを飾るにふさわしい無線機です。
 サーボはクラフトの部品を流用してますが、もちろん電圧フィードバック。ニュートラルはあまい、舵角は不正確、動作は遅いと何も良いことはありません。なんで1969年にもなってこんなの製品化したのか分かりません。送信機を3台持っていますが、シリアルNo.は690339、690614、690821。1000台ぐらいしか売れていないのでは?
 送信機のスイッチを切ると全サーボが振り切るのでアチャーと思っていたら、説明書を見るとこれがFail Safe動作なんだそうで、これによりエンジンはスローになり、エルロン、ラダー、エレベータが振り切るのでflat spiralに入って最小のダメージで回収できるらしい。米国や日本では舵は全てニュートラルになるが普通ですが、英国は考え方が異なるようです。(なんか言い訳しているだけのような気がしますが。)
 ニッカドの充電回路はフローティング充電なので、充電しっぱなしで忘れていても電池を痛めることはありません。変なところが優れています。


Staveley Digital (UK 1971?)



 アナログのおまけで家に来たデジタルプロポです。Doug Sprengが1970年頃、英国に渡ってデジタルプロポの設計をしたって話がありまして、Staveleyでも設計したとのうわさもあるので、その子孫になるのかもしれません。送信機は英国のデザインですが、受信機はMicro AvionicsやKraftそのままです。メーカー名はアナログではSTAVELY INDUSTRIES LTD.ですが、これはSWAN ELECTRONICS LTD.と代わっています。社名を変えたのか、買収されたのかは不明です。米国のCG→F&M、Controlaire→World Engineって感じです。どうでも良いことですが。(12月9日