2007年
気がついたら2007年も2月になってました。時間が経つのはあっと云う間ですね。
ドイツの友人がラジコン無線機のサイト立ち上げました。日本では見られない珍しい無線機を沢山見ることが出来ます。
http://home.arcor.de/karlheinz.schmid/index.html
 LINKは貼らないので、興味がある人は手作業でアドレス打ちこんで見てください。マルチプレックスやテレコントの初期型デジタルプロポは他では見たことありません。グラウプナーは殆どあるように思います。KRAFTのデジタルプロポのコレクションはすごいです。



2月10日 発動機運転会なるものを見に行きました。





広角のレンズがありませんので雰囲気のある写真にはなっていませんが、
予想以上の台数と人出でした。30人程度は居たように思います。




持ち寄った発動機をただ動かすだけなんですが、めちゃくちゃ楽しそうです。
やっぱり内燃機関は良いですね。




これはどう見ても船のディーゼルエンジンですよね。U-Bootの映画と同じ音がしてました。

 
模型のガスエンジンをゆっくり回すヒントも得られました。外国製の大型発動機が何回転かに1回しか爆発していないので理由を聞いたら、ガバナーがあって一定速度以下にならないと点火しない仕組みになっているそうです。無負荷運転ですから間欠爆発になるわけです。
ガスエンジンも大きなフライホイルと交換して、回転が下がったときだけ点火するようにすれば、もっとゆっくり回りそうな気がします。気が向いたらチャレンジしてみよう。




もう春です。目がかゆいです。いつ頃から春先がうっとうしくなったのでしょうか?
ラジコン無線機のサンプルがあまりにも増えたのですが場所も無いし、何があるのかよく分からなくなったので整理してリストを作っていたら一ヶ月も掛かってしまいました。
送信機だけ数えたら200台を越えています。狭い部屋なのに自分の収納上手に驚きです。


HeathKit Digital 3CH (1971? USA)



 
HeathKitは測定器やオーディオ、アマチュア無線など幅広い分野のKITを売り出していました。今見ても、販売されていたら欲しい物が数多くあります。かつてはこのようなKITが商品として成立していたのですから、現代人の方がレベルが低いような気がするのは私だけなんでしょうか?
 そのHeathKitはラジコン無線機も作っていました。デジタルプロポだけですが、私が知るだけでも6種類はあるようです。シングルスティックのこんなしょぼい感じがする送信機が好きなので、先週、また購入してしまいました。3CHなんですが送信機は想像していたより大きくて高さが20cm以上あります。ちょっとがっかり。





 
この無線機を購入したのは他にも訳がありまして、サーボのホーン回転角度検出には、ミツミ電機のポリバリコンが使われています。角度検出にバリコンを使ったサーボは、Kraftの有名なGold Medalシリーズに使われていたKPS−9とこれだけです。といっても名前が違っているだけで同じものですので、Kraftが作ってHeathKitに供給したのでは?と思われます。初期のデジタルプロポではサーボのポテンショメータの不具合に苦しみ?、巻き線タイプを用いたり、このサーボのようにポリバリコンや可変インダクタを用いたサーボがありました。その他にも受信機はIFTを用いずセラミックフィルターのみで構成されているなど、技術的には結構面白い無線機です。


Controlaire Mule 1 Channel Analog (1967? USA)



 
Controlaireの珍しいアナログプロポです。送信機は基本的にギャロッピングゴーストと同じで、変調有無のDuty比をスティックで制御します。受信機でDutyを電圧に変換して、電圧フィードバックサーボを制御します。(これ間違いです。送信機のスティックを操作すると変調周波数が440〜970Hzと変わります。受信機は検波した信号を波形整形して立ち上がりエッジでモノマルチをトリガします。モノマルチの出力パルス幅は一定ですので、変調周波数の変化が信号のDuty比に変換されます。後は積分して直流電圧とし、電圧フィードバックサーボを動かします。波形整形、モノマルチと積分回路による簡単なディスクリミネータが使われています。ずいぶん前にレストアしたので忘れてました。5月4日)
 この無線機には困った欠陥があります。原理的に送信機からの電波が途絶えるとサーボが振り切ります。このサーボには本来リニアホーンがあるはずですが、入手した時には取り外されていました。レストアするときに他のサーボから部品を取り外して組み付けてみたのですが、誤って受信機側のみ電源スイッチを入れてみるとホーンが振り切り、危うくギアを壊すところでした。前の所有者が外した理由が分かりました。今はリニアホーンの場所は蓋を作って塞いであります。エンコンもありませんし、実用性があったのでしょうか??





 
同じスティック機構を使ったギャロッピングゴースト、アナログプロポ、デジタルプロポの3兄弟です。
 ギャロッピングゴーストはまだ分かりますが、1チャンネルプロポは何に使うんでしょうか?やっぱり順序式でもエンコンがないと使い難いと思うんですが?



World Engine Digit Migit (197X USA)



 
1チャンネルのデジタルプロポ Digiti Migitです。たぶんWorld Engine社はControlaireから社名が変わっただけだと思います。受信機とサーボは一体となっていますが、なぜか受信機回路は裸です。デザイナーの強烈な個性が発揮された無線機なのか?コンセプトはよく分かりません。サーボの回路には初期のRTL?ICが使われています。


Citizen-Ship Proportional (196X USA)



 
これも同じスティック機構を使った3兄弟です。
 左がギャロッピングゴーストのNPT、中央がアナログプロポのAPT−S、右がデジタルプロポ3CHのDPT−3です。ギャロッピングゴーストとアナログプロポのエンジンコントロールはトリマブル動作ですが、NPTは押しボタン、APT−Sがシーメンスキーと変なこだわり?を見せています。送信機の回路は殆ど同じで(DPT−3はデジタルプロポですから違いますよ)、ギャロッピングゴーストでは制御信号周波数が20Hz以下ですが、アナログプロポでは80Hz以下と高いだけです。アナログプロポには他にも2スティックタイプの送信機があります。
(3月3日)



ORBIT 4-8 Analog (1964? USA)



手持ちのラジコン無線機をやっと整理したので、ORBITのアナログプロポをまとめてレストア始めました。
これは外観はデジタルプロポの4−8ですが、中身はアナログプロポの珍品です。
送信機は4−8と同じケースですし、サーボもPS−2AはデジタルのPS−2Dと同じケースですが、受信機だけはアナログのDouble-Deckerですのでデジタルプロポと比べて大型です。
動作は…アナログプロポですから、サーボの舵角はそれぞれ異なりますし、ニュートラルも甘いです。なぜデジタルプロポが開発されているのに、わざわざアナログの回路を組み込んだ送信機を作ったのか?素人が改造したような物ではなくて、ちゃんと製品として作られています。おまけにモード1、Why?
(4月21日)



ORBIT 3+1 dual stick (1965? USA)



 ゴールデンウイークでまとまった休みが取れましたので、不健康にも放ったらかしになっていた3+1をレストアしました。2スティックの送信機は1スティックタイプの送信機と比較して一回り大きく、下の4CHタイプと同じ大きさです。スティック機構は4CHからの流用で、無骨で古臭い感じがします。回路は1スティックも2スティックも同じですが、プリント基板は何度か設計変更されているようで、下の1スティックのものとは異なります。
受信機は4CH用の回路からラダー回路を取り去っただけで、プリント基板は4CH用がそのまま用いられています。かなり初期の製品で流用したのか?よく分かりません。
サーボはPS−1が1個と見た事も無い変なのが2個付いています。プリント基板のアートワークは手書きなので自作か?とも思いましたが、棒状の巻き線抵抗が入る溝などは綺麗に加工されていますのでキットかもしれません。リニアホーンのサーボは振り切ったときギアを壊しそうになるのが心配ですが、このサーボ機構はなかなか優れ物で、限界まで振り切るとラックギアが無くなり、ホーンの端が緩衝構造になっていて破壊を防ぎます。
元の持ち主は回路の知識があったらしく、あちらこちらいじくりまわしてあって最初はぐちゃぐちゃでした。なんとか修理しましたが、エルロン、エレベータは左右、上下でかなり舵角が異なります。リニアホーンのサーボなので気になりますが、調整しているときりがないで見苦しくない程度で断念しました。



ORBIT 3+1 single stick (1965? USA)



1スティックは売れ筋の無線機だったらしく、結構出てきます。送信機は後のデジタルプロポよりコンパクトです。小さくて持ち難かったらしく元の所有者が取っ手を付けています。受信機は上の2スティックとは異なり3+1専用の受信機で、Double-Deckerですがかなり小さくなっています。ディスクリミネータのコイルには4CHの受信機に使われていたものより一回り小さいものが使われています。同じサイズの3+1受信機でも4CHと同じサイズのコイルが使われている物がありますので、後期の製品と思います。
この無線機は実際に使われたものですが大切にされたらしく大変綺麗でしたので、掃除するだけで動作するかな?と思いましたが、エレベータサーボはちょっとしか動きませんし、エルロンを操作するとエレベータとエルロンサーボが揺らぎます。うわ!ディスクリミネータの故障か?と暗い気持ちでいじくり回したんですが、結局問題なし。原因は検波段のトランジスタのバイパス電解コンデンサが容量抜けして低周波ゲインが取れず波形が歪んでいた為でした。壊れる部品は電解コンデンサとトランジスタが殆どですから最初に疑うべきで、よく考えずに修理しようとして危うく壊すところでした。
まだまだ修行が足らないです。
(5月4日)



Sampey STARLITE 300 (1965? USA)



 Sampeyの3CHアナログプロポです。回路は有名な404とは異なり、ORBITの3+1と同じ方式です。送信機のAF発振回路には簡単なマルチバイブレータが使われており、ORBITよりコストダウンが図られています。受信機のディスクリミネータ回路も404とは異なりORBITと同様の構成になっています。サーボはミクロマックスモータが使われており、ORBITのPS−1と同等です。
 Sampeyの無線機は404も同様ですが機械的な設計がいいかげんで出来がよくありません。送信機のプリント基板もケースと干渉するのに無理やり押し込んでねじ止めしてありましたし、エンコンスティック部品も金切り鋸で適当に切ったような部品が使われています。これだけ適当だと躊躇する必要がありませんので全て手直ししました。
 レストアは全て分解して各部品を洗浄し、腐ったニッカド電池と配線を交換して再組み立てしただけで動作しました。電子部品は交換してません。しかし、受信機のエルロン用ディスクリミネータの出力電圧幅がエレベータに比べてかなり小さく調整したいところですが、ディスクリミネータのコイルは50ミクロンぐらいの巻き線がそのままプリント基板にハンダ付けしてあるので怖くて触れません。そのためエルロンサーボの舵角が少なめです。
 写真を見れば分かりますが、サーボケースの印刷は上を向いたり下を向いたりバラバラです。日本人の私には気になりますが、米国人は気にならないのでしょうか?
真空管式のオーディオアンプでも日本製の球を使うと全ての球の印刷文字の方向が揃うのに、米国製の球だとあっち向いたりこっち向いたりすることを思い出しました。
(5月26日)



Webra Rupert Boxer Twin (1958? Germany)



 
捜していたエンジンやっと入手しました。灯台下暗しの言葉がぴったりで、ご近所?で見つかりました。なんと未使用新品です。




 このエンジンにはシュティッグマイヤーシステムを動かすためのエアポンプがバックプレートに付いています。オプションでは無さそうなので、元々シュティッグマイヤーシステムを動かすために作られたエンジンなんでしょうか?驚いたのはスライド式のキャブレターが付いています。この時代にエンジンコントロールが意識されていたんですね。ニードルバルブの反対側にある燃料パイプを付ける以外の2本のパイプは何に使うのか分かりません。
右の写真は本邦初公開、エアポンプの内部構造です。これを回すのはエンジンに結構な負担となるはずです。





 
当時の写真です。エンジンははっきり写っていませんが、シリンダーヘッドの形状が異なるような気がします。WebraがOEM?したものと本家Rupertエンジンは多少異なるんでしょうか??


Simprop Digi4 (1966 Germany)



 たぶんSimpropの最初の無線機です。マンマシンインターフェイスに凝った変なデザインの送信機が気になって入手したのですが、最近になって普通のデジタルプロポではなくて回路方式もすごく変なことが分かりした。まずサーボは電圧制御です。私の分類では電圧制御方式のサーボを持つ無線機は全てアナログ方式です。ドイツの無線機で電圧制御のサーボを持つ物はこれしか確認できていません。驚くのは送信機の変調方式で、AMのPWMです。サブキャリアも使わずキャリアの断続のみで、1周期を4CH分の4期間に分け、各期間のDutyでスティック操作データを送信します。つまり操作状態によって送信電波の実効電力が異なります。ダグ.スプリングのデジコンはパルス幅制御のサーボを持っていますが、電波の変調方式はこの方式と同じで受信機のAGC制御がうまく動作せず失敗作となっています。また全体的には電圧制御サーボを使ったKraft−Pullen Propotionalに近いと思いますが、こちらはコストが掛かりすぎて製品化を断念しています。つまり米国人が失敗した方式で製品化しているわけです。戦争に負けてもやっぱりドイツ人ってすごい!
 AMのPWMですから電波強度の変動に弱いことが想像されますが、送信機を色々な方向にゆすってもサーボのびくつきなどはそれほど気になりません。下のコマンドマスターの方がひどいです。送信機からの電波が途絶えるとエンコンサーボはスローに、他のサーボはニュートラルに戻るのでフェイルセーフ動作となるようです。日本でも紹介されていますし、かなり売れたようですから十分実用になったのでしょう。この機械も使い込まれており、入手した時はエンジンオイルなどでまっ茶っ茶でした。同じような送信機で7CHがありますが、こちらはF&Mそっくりのデジタルプロポで回路方式は全く異なります。



Sterling COMMAND MASTER R.T.E (1966? USA)



 家にある無線機は殆どがJUNK状態で入手してレストアした物ですが、これは珍しく未使用箱入りで入手した無線機です。Sterling modelsは飛行機などのキットが有名で、無線機はギャロッピングゴーストとこれぐらいしか知りません。方式はシチズンシップのアナログプロポと同じで変調のDutyとRateでラダーとエレベータ制御データを通信します。エンコンはトリマブル動作で、赤と黒の押しボタンを押すとHI、LOW側に動きます。エンコン操作中は常時変調が掛かっておりラダーとエレベータ制御は出来ませんので、パルスオミッションディテクタ回路が検出して、ラダー、エレベータを強制的にニュートラルに戻します。シチズンシップのエンコン操作は常時変調と無変調でエンコンHI、LOWを識別しますが、これは押しボタンにより変調周波数が変わるようになっています。受信機は大変小型ですのでどのような周波数分別手段を使っているのか興味がありますけど、ケースはシールで封止してあるので開けていません。サーボはもちろん電圧制御でOrbitのPS−2Aと同じケースを使っていますが、なぜか駆動電圧は±4.8VとOrbitの2倍もあります。電圧が高いからといって動作が速いわけでもなく理解に苦しみます。
 未使用箱入りでしたのでコレクターとしてはそのまま保管するんでしょうが、ニッカド電池が死んでいて動作しませんでしたので交換しました。箱も特に綺麗でもない普通のダンボール箱だったので即廃棄。私は日本製の無線機の箱みたいに綺麗にデコレーションされていれば保管用の箱として使いますが、いくら元箱といっても汚いダンボール箱を保管する趣味はありません。箱を大切にするのはテレビの影響かとも思っていましたが、コレクターは海外の人も箱を大事にするみたいで、無線機を購入する際に「元箱が見つかったから一緒に送ってやる」と送ってくれる人がいます。親切で言ってくれているので断わることもできず送ってもらいますが、送られてくると「何これ汚ねー!」と少し眺めてからやっぱり捨てちゃいます。スーパーでもらってくるりんごが入っていたダンボール箱の方が丈夫だし、色んな物が一杯入るし。
 しかし、やはりコレクターとしては失格?別にコレクターって程じゃないから良いけど。
(7月8日)


最近まで知らなかったのですがYoutubeには面白い画像が沢山あるようです。

http://www.youtube.com/watch?v=slwnO2YTelQ
 1930年代から60年代の模型飛行機の画像があります。沖さんや加藤さんも写っています。人ごみからガスフリー機を飛ばすなど危なっかしいですが、のんびりしていてうらやましいです。

http://www.youtube.com/watch?v=eXYtu_Sijm4
何と1957年に電動のラジコン飛行機にチャレンジしています。画像からはイギリスのように見えます。無線機はたぶんEDの4CH。その後のボートもパルスプロポかもしれません。

http://www.youtube.com/watch?v=JGBHips72TA
Uコンのスピード機が実際に飛ぶところは見たことがありませんでした。パイプイン?した後の飛行は笑えます。画像が不鮮明ですが2ラインなんでしょうか?

http://www.youtube.com/watch?v=e10bGw-ilpE
コンバットも初めて見ました。こんな速度で反応できるとは驚きです。やっているのがおっさんばかりなのは日本と同じです。

他にもパルスジェットのUコン機の飛行とか、戦前のエアエンジン機とか面白い映像が沢山あります。良い時代になったもんです。
面倒なのでリンクは貼っていませんがご勘弁。


新幹線0系 (1964? Japan)




 
やっと涼しくなってきました。今年の夏は反則です。前半戦は死んだふりをして、「今年は涼しい夏で楽だな」と思っていたら、後半に全力を出してきました。8月はただ暑いだけでした。
 お盆に田舎に帰るとき久しぶりにこだまに乗ったら懐かしい0系でした。JR西日本にはまだ生き残っていたんですね。さすがに座席はがたがたで、引退は近いなって感じですけど、新幹線と云えばやっぱりこれです。「時速250km、飛んでくようだな走れ!」と懐かしい歌詞が頭をよぎります。


Babcock DIGITRAN & 27 (1963,65 USA)



 シングルで複数の操作をするためには、ややこしい信号を押しボタンで打ち分けることが必要です。人手で打ち分けるのは難しいので自動でパルスを作るパルサーが欲しくなりますが、DIGITRANは電子的にパルスを作るたぶん最初の送信機です。当時の無線機は各部品を個別に購入して配線する必要がありましたが、その後、受信機、エスケープメントなどを配線して送信機とセットにして販売したのが27です。
 
DIGITRANと27の送信機のパルサーの動作は同じで、スティックRで ―――、U −――、L −−――、D −−−――、MOTORは ・ の信号が出ます。信号パターンはKOの新形コントロールBOXと同じです。ラダー、エレベータは1個のエスケープメントで操舵します。4PNのエスケープメントでR,U,L,Dとラッチがあって信号が止まるとニュートラルに戻りますが、ニュートラルはラダーのみでエレベータは不定になるのでスプリングで強制的にニュートラルに戻します。駆動力は小さいので02から049程度の小さいエンジンの飛行機ぐらいにしか使えません。
 スティックを操作するとエスケープメントがかちかち動作するのは確認できましたが、実際に動かすにはどこかに固定してゴムを取り付けなくてはなりません。エスケープメントは遊ぶには面倒です。





 
日本でこれに相当するのはこの双葉のクロススティク送信機ですが、Babcockと違って強力なサーボが付いています。しかし、ここまでやるならリード式の方が安上がりでしょう。


Babcock BCT-22 & 22 (1963,65 USA)



 
Babcockのギャロッピングゴーストですが、上のDIGITRANから27と同様に、同じ構成の製品をを作り直しています。Babcockは1960年代になると急速に時代について行けなくなった会社です。DIGITRAN以後はぱっとしません。同じような製品の外観のみ変えて作り直すばかりになります。
 このギャロッピングゴーストの送信機はL,Rスイッチの使い方が分かりません。押すとアクチュエータが左、右に振り切るだけです。22では送信機の左右に押しボタンが配置されていますので、中央のツマミでトリム調整を行い、左右の押しボタンで操作するんでしょうか?
もしそうならパルスプロポとしては??? 
(9月2日)



Micro Avionics 6ch (1970? USA)



 
子供の頃、近所の模型屋のおやじさんは古いマイクロアビオニクスの無線機を使っていました。美しい機体にグリーンアルマイトの送信機は、強い印象として記憶に残っています。
 これは憧れのマイクロアビオニクスでシングルスティック、おまけに好きな橙色ってことで飛び付いた無線機です。サーボが揃っていなかったので入手してから放置してあったのですが、最近サーボが入手できたのでレストアしました。マイクロアビオニクス最末期の製品ですので、設計はオービットそのままで、受信機のプリント基板にはOrbit6−12と書かれてあります。サーボにはICが使われており、コネクタは商売敵である筈のクラフトと共通です。サイズはかなり小さく、37gしかありません。私が最初に購入したマイクロエレクトロニクス?のサーボは50g以上もありました。このサーボがあればもっと色々なことが出来たのに!
 70年代になるとマイクロアビオニクスもオービットも急速に衰退して姿を消しました。



Orbit 4-8 (1966 USA)



 
アナログの4−8?をレストアしたので、比較するためにデジタルプロポが欲しかったのですが、運良くセットで入手出来ました。デジタルの4−8は6−12から2CH分を外しただけです。送信機のケースには2CH分のレバーの所に蓋がしてあります。レストアは分解して掃除し、送信機にニッカド電池を組み込み、組み立て直しただけで動きました。外観上はアルマイトから黒ビニールレザー張りになったぐらいであまり変わりませんが、アナログとデジタルではサーボの動きがかなり異なります。
 アナログではスティックを動かしてサーボホーンが目標位置に近づくと動きが遅くなり、動かした方向により位置が若干ずれますが、デジタルではシャキッと目標位置まで動き、位置ずれもありません。現代の無線機と比較すれば動作速度は劣りますが、私が使う程度なら問題ありません。かなり使い込まれていますし40年も経っているのに、サーボのジッタやハンチングは全くありません。さすがはオービットです。
(10月13日)




 初音ミクはクリプトンと云う会社が作ったボーカル合成ソフトです。元々はヤマハが開発したソフトらしくVOCALOIDと名前が付いています。ヤマハ自体は直接販売しない方針とのことで、クリプトンがライセンスを買って商品化しました。VOCALOIDは昨年すでに商品化されていますが、初音ミクは声優の声を使い、キャラクターを設定したことで、一部の人から圧倒的に支持されているようです。発売されて約2ヶ月(8月31日発売)しか経っていませんが、Youtubeやニコニコ動画にはたくさんオリジナルの歌がアップされています。(無論、怪しい画像なども沢山あります。作っている人、見ている人にはかなりのおっさんもいるようです。人のこと言えませんが。)
 実力ですが、スローなバラード系なら人間と変わりない歌声が作れます。最初に聞いたときは驚きました。但し、サンプリングされた音声データをつないで補間していくのですから、うまく調整しないと日本語にきこえず、外国人(東洋系のね)のカラオケのように聞こえます。歯切れの良い歌声が必要な歌は苦手みたいです。
(11月4日)



初音 ミク (2007 JAPAN)



 
やっぱり初音ミク衝動買いしてしまいました。パソコンも買い換えたし、(Vistaはスカですね、何が良いんだろ? ウイルスバスターは相変わらずむかつきます。なんで起動がこんなに遅いの?) 記念となりそうなソフトだし、使ってみないと分からないし。
 最初は適当に入力したらすごい音痴で、外国人のカラオケ状態でしたが、きちんと音程を合わせると問題ありません。ニコニコ動画などの初期の投稿作品は、日本語の歌に音程が合っていないものが多かったみたいです。みんな熟練したのか、最近はまったく聞かれなくなりました。
 使ってみるとめちゃくちゃ面白いです。あっと云う間に時間が過ぎます。昔、MIDI音源が出たときも心が動きましたが、楽器だけじゃ音楽センスの無い私では使い道がありません。歌を歌ってもらえると、自分の好きな歌を自分の好きなアレンジで聞くことができます。オンデマンド歌手ですね。
 購入してから色々調べたのですが、VOCALOIDはソフトシンセの一つに分類されるようです。楽器のソフトシンセと組み合わせてDAWにVSTでプラグインして使うのが本筋のようですが、DAWからMIDIでVOCALOIDに書き込むのは厄介みたいですから、スタンドアローンで使っています。(難しくてよく分かりません。誰かVOCALOID用の簡単なDAW作ってくれませんかね?カラオケが簡単に作れるの。)
(12月16日)



大人の科学 真空管アンプ (2007 JAPAN)



 
MP3プレーヤ使っていると小型のアンプが欲しくなりました。電池管の真空管アンプでも作ろうかなと思っていたら、タイムリーに学研の大人の科学シリーズより真空管アンプが発売された、とのことで購入しました。
 真空管は中国製の聞いたことの無い品番ですが、1S5、3A4の同等品だそうです。真空管アンプにはB電圧が必要ですが、このアンプはDC−DCコンバータが内臓されていて1.5Vから作っています。従って電池は単一乾電池2本で動きます。本体中央のカバーの下が電池BOXになっています。
 性能ですが付属のスピーカーは使い物になりません。効率が良いのかな?と思って最初は聞いていましたが、我慢できなくなったのでフォステクスのFE−103Eの付いたバスレフスピーカを鳴らししてみたのですが、予想外に大きな音がでます。出力0.1Wらしいでですが、うちの狭い部屋には十分な音量です。音質はMP3の怪しげな音源なので判断できませんが、嫌な感じはしません。小さいし電源内蔵なので持ち運びが簡単で結構便利です。一応キットですがプリント基板は完成していますので、箱に入れてねじ止めするだけ、30分もあれば完成します。
 電源を内蔵した真空管アンプなんて後にも先にもこれ以外発売されそうにないので、買っておいて損はないと思います。実売価格1万円程度。
(12月16日)


CL SPEED PLANE (196X USA)



 模型飛行機も様々なジャンルがあります。室内機は恐ろしく繊細ですし、ガスフリー(F1Cだっだっけ?)なんかも無茶します。でも、なんといってもいろんな意味で最高はCLのスピード機だと思います。何しろサークルをぐるぐる回って、早けりゃ勝ちって競技ですから…。個人的には経験ありませんし、とても手が出せそうなしろものではありませんが、その洗練された美しさに魅了されて衝動買いしてしまいました。
 Dooling 61と29を搭載したD級とB級のスピード機です。どちらもレストアされて綺麗ですが、元は1950年代末から1960年代前半に作られた物?と思います。D級の方は全長44cm、全幅43cm、重量793g、B級の方は全長40cm、全幅37cm、重量443gです。全長は違いますが、スピードパンの長さはほぼ同じです。なぜかB級は右回りになっています。(作った人が左利きだったのかな?) 子供の頃に読んだUコン技術ではスピード機はモノラインだったような気がしますけど、これはどちらも2ラインです。D級などはこの機体で300km/hを超えて飛行するのですから、日本人の体格ではとても怖くて飛ばせません。綱引きしてるようなもんでしょう。
(12月23日)