2006年
GAS Engine (2006 Germany)



 
NHKの熱中時間を見ていたら、東京のお台場であった発動機の集会を紹介してました。爆発するものは大好きですので、事前に情報をつかんで見に行きたかったです。農発とか石油機関とか云われる発動機は好きですが、入手できても置く所がありませんし、ましては街中で動かすなんて不可能です。そこで室内で動かせるような模型を捜していたところ、このガスエンジンを見つけました。
本当は4サイクルエンジンが欲しいのですが、いくら捜しても他に見つけられません。これは
2サイクルですけど、我慢できなくて購入しちゃいました。昔、マブチの社長も農発が好きで、会社で模型の農発を作らせて社長室で動かして楽しんでいる、といった記事をモデルジャーナルか何かで見ました。とてもうらやましくて製品化しないかな?と思っていましたが、社長の趣味で終わったみたいです。

 模型のグローやガソリンエンジンは沢山ありますが、ラジコン飛行機などに使うものですのでパワーが有り過ぎますし、油でギトギトに汚れますから室内で遊ぶには向きません。このエンジンはブタンやプロパンの混合ガスで動かせますからお手軽です。アルミ製のベースの上に燃料タンクとエンジンがセットされ、イグニッションはピエゾ素子で行いますので、ガスボンベから燃料タンクにガスを充填するだけで動かせます。ただホームセンターで簡単に入手できるガスカートリッジは安全のため逆さにしても液体が出ない構造になっていますから、このエンジンのガスタンクには充填できませんでした。そこで市販のガストーチ部分を改造してエンジンに直接ガスを供給できるようにしました。ガスのホースに適当なものが見つかりませんでしたので安いビニールチューブで接続しましたが、エンジンを動かすとキャブレター部分も結構熱くなるので耐熱性のあるホースに交換する必要がありそうです。

 バリバリバリと良い音で回りますが、焼玉エンジンや農発のポンポンポンと云った感じより回転数が早過ぎます。やっぱり4サイクルが欲しいな。誰か作ってくれないかな!





 
たぶん齋藤製作所が最初に市販したスチームエンジンです。だいぶ前にオークションで購入しました。バーナーが欠品ですが、ボイラーやエンジンはちゃんとしています。これも机上で動かして楽しむエンジンですが、水やオイルでベチャベチャになりますから遊ぶには手間が掛かります。それに内燃機関じゃないしね〜。爆発しないエンジンじゃ面白くないし。


OS T10-D? , R10-D? (195X Japan)



 
幻の送信機かもしれない物を米国より入手しました。OSの初期の10チャンネルリード式送信機T10−Dは大型のシーメンスキーが5個あるのが普通ですが、極初期?にスティック式の送信機がありました。たぶんラジコン技術が創刊された時にはもはや生産されていませんでしたので、存在を示す証拠は手元にある取り扱い説明書と不鮮明なグラビア写真にそれらしいものが写っているぐらいです。この送信機はシチズンシップのMST−8を真似たもので、スティック部分は大型のトグルスイッチ2個を組み合わせて作られています。スティック上下がエレベ−タ、左右がエルロンですが、左上のシーメンスキー操作によりエルロンがラダーに切り換わります。こんな変な切り換えはMST−8とOSのT8−D、T10−Dの初期型ぐらいしかありません。
 OSは1950年代からRANGE MASTERブランドで米国に輸出していましたから輸出モデルならその銘盤が付いているはずですが、この送信機の銘盤には個人名が記されています。
輸出された後に交換されたのか?特注で作られた物なのか?今となっては分かりません。





 
内部ですがOSのT10−Dそのままです。ブルーアルマイトのコイルカバーなどはどう見てもOS製ですが、不思議なことにどこにもOSの文字がありません。ケースの底はかなり腐食してますが、回路へのダメージは無く、コンデンサの交換ぐらいで復活しそうです。




 
Citizen−Shipの8チャンネル送信機 MST−8です。右のスティック上下がエレベータ、左右がラダー操作ですが、左上のレバー操作によりラダーがエルロンに切り換わります。押しボタンスイッチはエンジンコントロールです。OSのT8−Dの元になったと思われる変な操作のリード式用送信機です。無論真空管式。(12月26日追加)




 
T10−D送信機は持ってませんが、R10−D受信機は手元にありますので比較してみました。リードリレーも通常リレーもどう見てもOS製と見て取れます。リード線を取り出すケース切り欠きの数が違うぐらいです。写真にはありませんが、使われているトランスにはOSの文字がありました。(12月17日)


TEMCO CUSTOM MODEL 5EC+5SC (1959? USA)



 
シングルでラダー、エレベータ、エンジンコントロールとマルチ動作させるパルサーとサーボのセットです。米国製ですのでBabcockやCitizen−Shipなどのシングル送受信機と組み合わせるべきですが、送信機にコントローラを接続するためには改造しなくてはなりませんので、最初から接続ジャックが設けられているドイツのBellaphon Aと組み合わせてみました。
 サーボはラダー左右とエレベータ上下、エンジンコントロールの5動作しますが、このサーボの構造は3PNの通常のラダーサーボと同じです。ラダー左とエレベータ下はコントローラの作るパルス幅まで動いて止まった位置で決まると云う危なっかしい動作をさせています。コントローラの電池の電圧によってパルス幅は変動しますし、サーボを動作させる電池の電圧によってサーボの動作速度も変わりますから安定して動作させることは難しいと思われます。

 
コントローラには真空管もトランジスタも使われておらず、コンデンサとボリュームとリレーのみで5種類のコントロールパルスを作っています。電池の電圧変動の影響を防ぐためなのか?真空管も無いのに電池は45Vの物を使います。45Vの電池は入手困難ですし、006P 5個はケース内に入りませんので30VのDCーDCコンバータを内蔵して単3型ニッケル水素電池4本で動かしています。エンジンコントロール
サーボには同時期の物を使いたかったのでDeBoltのサーボを使いました。
 実際に動かしてみると思ったより軽快に動きます。ラダー左が特に怪しいですがラダー右とエレベータ上、エンジンコントロールは確実性が高いので、もしもの時もなんとか墜落は防げそうです。



Bellaphon A (1958? West Germany)



 
TEMCOのサーボを動かすためにレストアをはじめたのですが、JUNK箱を捜すとシングルセットのガラクタが出てきたので組み立ててみました。Graupnerの無線機は個別のパーツに名前が付いているのが面白いところです。送信機はBellaphon A、受信機はMikroton、サーボはTelematic、送信機の外付け押しボタンにもClicky?とか名前が付いています。周波数は27.12MHzで日本の標準周波数と同じです。受信機はサブミニチュア管のDL67とトランジスタ2個のハイブリット回路なので+B電圧として30Vが必要になります。このセットでは同時代の米国B&S ProductsのDC−DCコンバータをレストアして使いましたので単3乾電池4本の6Vのみで動きます。Telamaticサーボは電気で動くんですがモーターは使われていません。ドイツ人は凝った機械が好きです。動作は遅いので速度の速い飛行機では苦労したのではないでしょうか?そういえば使われている当時の写真はグライダーばかりのような気がします。



 送信機Bellaphon Aの内部です。Bellaphon Bと云うのもありますが真空管用の+B電圧を供給するバイブレータ回路が無いだけで送信機自体の回路は同じです。右側のトランスが見えるのがバイブレータ回路でバイブレータ自体はトランスの裏にあります。バイブレータのおかげて真空管式でありながら6Vだけで動作します。真空管は傍熱管の6AK5が使われていますから電源スイッチを入れてもすぐには動作せず、数十秒待つとジワーと電波が出始めます。



 Bellaphon Aに使われていたバイブレータは最初からうんともすんとも言いませんでした。前の持ち主も分解して修理しようとしたようですが駄目だったみたいです。接点を磨けば一時的には動作するかもしれませんが、元々寿命が短いものですし危なっかしいので電子回路で置換えることにしました。バイブレータは右端にあるようにブザー(リレー?)にごつい接点を付けたようなものです。整流も機械的な接点を内蔵して行うタイプがありますが、これは整流器を外部に持つタイプです。回路は200Hzのマルチバイブレータとスイッチング用のMOSトランジスタがあるだけで簡単です。互換にするには出力端子から電源を取らなければならないので、そこだけちょっと注意が必要です。結果は良好でMOSトランジスタの発熱は殆ど無く、本来のケースの内部にそのまま収納することが出来ました。(10月1日)

CCP HoneyBee (2006 Japan?)



 
今年も何もやっていないうちに、何時の間にか師走を迎えていました。Cobb Hobbyのインターメディエイトを組み立てていましたが、例のごとくまた飽きてきたときにおもちゃ売り場でピンと来るものを見つけました。CCP?もう一文字でソ連製だな、とかおっさん独特の感慨にひたりながら衝動買いしたのですが、予想外に面白いおもちゃです。ネット上では発売直後から話題となっていますので特に説明は必要ないでしょうが、トイラジとしては久々にヒット商品と思います。同じおもちゃが海外ではPICCOとかの名前で売られており、それにはCチャンネルの青いモデルがあるのですが、なぜかHoneyBeeはA,Bチャンネルだけです。製造は間違い無く中国ですが、企画、設計したのはどこなんでしょうか?使われている部品も段々日本製が減ってくるのは寂しいことです。もはや小型モーターが最後の砦ってとこです?

 1号機はメインモーターの出来が悪くて?2分程度しか飛ばず、トリムで調整できないほどくるくる回りラダー左一杯でないと直進しなくなったので、もう一機買ったらこれは当たり(正常?)だったらしく1回の充電で9分も飛びました。普段は会社の机の引き出しに隠してあり、昼休みにこっそり会議室で飛ばしています。思い通りとまでは言えませんが、けっこう楽しく飛ばせます。箱の上に乗っているのが1号機で、箱に入れて運び易いように足を少し短く切ってあります。スーパーで売っているのをまた見かけたので予備の3号機まで購入してしまいました。
 HoneyBeeの電源は50mA/hのリチウムポリマー電池1個らしいです。8C放電しているとして0.4A、消費電力はおよそ1.5Wと推定されます。僅か3g?の電池が1.5Wの電力を5分以上出力し、2個のモーターを含めて10g強で量産できるのは10年前では想像できません。世の中変化していないようで大きく進歩しています。リチウムイオン系電池の急速充電能力が向上すれば自動車には燃料電池の出番が無くなりそうな気がしてきました。水素しか使えないじゃね、やっぱり燃料は常温で液体じゃないと、エタノールぐらいから直接発電できると良いんでしょうがね。
 これの影響なのか分かりませんがまた飛行機が作りたくなって、リチウムポリマー電池やブラシレスモーターを買い込んで作り始めました。作りかけばかり増えて行きます。(12月3日)



マイキット150 (1971? Japan)



 40代のラジオ小僧には涙ものの懐かしいマイキット150です。最近復刻されたものと同様に木箱に入った旧タイプです。当時は電子ブロックと人気を二分していましたが、回路変更の自由度を考えると個人的にはマイキットが圧勝です。これと同じ物を確か小学校5年生の時、父親にねだって買ってもらいました。写真はトランス結合2段増幅のストレートラジオの結線をしたものです。このラジオで聞くためにはしっかりしたアンテナとアースが必要なので、試行錯誤したことを思い出します。いつ頃から製造されていたのか詳細は不明ですが、写真の物は太陽電池に47.8.3とありますから、これは1972年製ではないかと思われます。残念ながら太陽電池は劣化していて殆ど起電力ありませんが、他の部品はまだ正常に動作します。今使ってみると色々配線を変更して楽しめますが、子供の頃には回路の動作はよく分かりませんので説明書の回路を一通り作ったらあまり使わなかったように思います。


KRAFT KP4 (1966? USA)



 KRAFTはシングル、リード式の時代から標準的で優秀だけどあまり面白味の無いメーカですが、その堅実さが幸いしたのかデジタルプロポの標準となったと言える有名なGold Medalシリーズを世に送り出しました。
 このKP4はGold Medal以前の初期のデジタルプロポです。この無線機が登場した時期には強力なOrbitやMicro Avionicsのデジタルプロポがすでに市場に投入されはじめており時代遅れな感じがします。送信機の外観から見ても、スティックには初期のデジコンタイプのオープンシンバルやBonnerタイプ、Micro Avionicsタイプのクローズシンバルなど様々な物が使われており統一性がありません。回路についても、F&Mのようにデジタルプロポの原理に基づいた教科書通りの回路から始まって、コストダウンのために改良を重ねた感じはしません。たぶん以前から開発していた回路が元にあって、他社製品を参考にして改良したのだろうと思われます。受信機デコーダにはSCSが使われています。通常はチャンネル数と同じ数のSCSでデコード回路を構成しますが、この時代の受信機には一つ少ない
ことが特徴です。写真の受信機は4チャンネルでが、デコーダ回路のSCSは3個です。
 金色アルマイトに印刷したKRAFTのロゴは剥がれやすく、右のBonnerスティックの送信機のように剥がれてしまっているのが殆どです。左のオープンシンバルの送信機が受信機、サーボとセットですが、全てのロゴがあまりに綺麗に残っていたので掲載してみました。



Cynpahap83 (1983? CCCP)



 
ソ連製のデジタルプロポです。1983年製と聞きましたが確かなことは分かりません。ソ連の技術レベルが知りたくて入手しました。ドイツのグラウプナー バリオプロップの影響を受けているようで、サーボの回路は全て受信機に入っていますし、コネクタも互換性があります。それほど消費電力が多いとは思いませんが使う電池は大きくて、送信機は単ニが8本、受信機は単ニ4本です。送信機はトランジスタでディスクリートに構成されています。受信機は高周波増幅にデュアルゲートMOSFET?が使われており、IFTは無くてセラミックフィルター1個で済ませています。中間周波増幅と検波はAMラジオ用?と思われる14ピンDIPICが使われています。デコーダはTTLと思われる14ピンのDIPICが2個使われています。サーボ回路は全てトランジスタのディスクリートで構成されています。1983年頃ならば西側の無線機では部品点数の多いサーボ回路はIC化されていたはずです。通常のデジタルプロポですがサーボの動作速度は遅く、ニュートラルはかなり甘いです。古い機械で修理したものですから本来の性能ではないのかもしれませんが、使われている部品などから考えてもやはり10年近く遅れていたように思います。


ヒノデ デジプロミニミニ (1970 Japan)



 
シングルプロポで順序式のエンコンサーボが付いた型式は日本独特の物です。海外ではイギリス MacGregorのDigimac1+1ぐらいで、これも日本製品の影響で作られたように思われます。日本ではアナログ方式はOS、ヒノデから、デジタル方式?はOS、ヒノデ、ロジテック、MKなどから発売されていますが、デジタルと称しているものは結構怪しい回路構成もあるようです。

 以前から調べたかったのですが、この手の無線機は懐かしむ人が多くて競争が激しく、なかなか入手できませんでした。ヒノデのデジプロミニミニは前期型と後期型があるようで、これは後期型です。前期型は1968年に発売されています。回路構成ですが、サーボはパルス幅制御で通常のデジタルプロポと同じですが、送信機はPPM方式ではありません。スティックを操作すると変調周波数が変化するだけでアナログ方式と変わりません。エンコン用の押しボタンを押すと変調が止まります。受信機は検波した信号を波形整形し、直接ラダーサーボに送って制御します。信号はパルスオミッションディテクタにも送られて、変調が止まるとエンコンサーボを動作させます。従って、送信機の押しボタンを押している間はラダー操作は出来ません。押している間はエンコンサーボはグルグル回り続けます。まあエンコンサーボは順序式で押しボタンはチョン押ししますから、特に同時操作できなくてもそれほど問題なかったのかもしれません。エンコンサーボはシングルと共用できますが、ラダーサーボのモノマルチ回路は受信機側に搭載されていますので、同時期にヒノデから発売されていたデジタルサーボと互換性は無いようです。

 シングルデジタルプロポには通常のデジタルプロポと同じ方式もちゃんとあって、その場合、2チャンネルのうち1チャンネルをエンコンサーボ用に当てますから、ラダーとエンコンサーボは同時に操作できます。送、受信機には2チャンネル分のエンコーダ、デコーダ回路も付いていますので、通常の2チャンネルと比較してスティックとサーボ分安くなるぐらいですので、あまり存在意義はありません。ロジテック製のシングルプロポは初期はこのデジプロミニミニと同じ方式で、後期は通常のデジタル方式になったようです。



積層ニッケル水素電池



 真空管式のラジコン送信機やポータブルラジオのB電池には積層乾電池が使われました。ラジコン送信機には通常、67.5VのBL−145を2個使用します。このタイプの電池は国内では既に生産中止です。米国のEVEREARDY社ではまだ生産しているようですがかなり高価ですし、乾電池ですから1回使ったら終わりです。最近は006Pタイプのニッケル水素電池が結構安価で出回っているので代替の積層電池を作ってみました。秋月電子で売られているGP社の006P電池で7セル8.4Vタイプの物を16個購入し、1個の電池に8個使用しました。(16個で8000円弱で購入しました。EVERREADYの積層乾電池を輸入すると1個3000円ぐらいはしますので、1回作れば十分元が取れます。)ニッケル水素電池は1セル1.2Vですから7セルタイプの006Pを8個直列にすると1.2×7×8=67.2Vとほぼ積層乾電池と同じになります。(乾電池は1セル1.5VですのでBL−145では45個の電池が内部で直列に接続されています。) そのまま電池スナップで接続して箱に入れれば簡単ですが、BL−145の箱に組み込もうとすると高さが高すぎて入りません。仕方ないのでスナップ部分を切り取り、直接配線して組み立てました。
 ちょっと厄介なのはGP社の006P電池で各セルをスポット溶接で接続しているタブは変な材質らしく、通常のハンダはまったく乗りません。仕方ないのでステンレス用のフラックスを使いました。ステンレス用のフラックスは強い腐食性がありますので、これでリード線をハンダ付けすると残留フラックスですぐ腐食してしまいます。そこでフラックスを出来るだけ残さないために、最初リード線をハンダ付けする部分にステンレス用のフラックスでハンダを盛り、ハンダが付いたらフラックスを水洗いして取り除き、盛ったハンダもハンダ吸い取り線で吸い取ります。一度ハンダが乗ってしまえば通常のハンダで付けられますので、あらためてリード線をハンダ付けします。これだけやればたぶん腐食しないとは思いますが、少し時間が経ったら分解して確認するつもりです。




 チミトロンの送信機に使ってみました。この送信機は真空管式の割に大変コンパクトに出来ており、電池の収納はぎりぎりのスペースしかありません。DC−DCコンバータなどを使うと収納は結構厄介ですが、積層電池は当たり前ですけどピッタリ納まります。
 この電池はニッケル水素電池ですから乾電池に比較すると格段に電圧は安定してますし、容量は170mA/hもありますからORBITのリード式送信機などに使っても連続4〜5時間は使えると思います。
まあ、実際に使うことはたぶん無いと思いますけど。



REMCON VERSAPLEX (1968? United Kingdom)



 
イギリス製のアナログプロポです。イギリスは保守的?なのか、米国や日本がデジタルプロポに占有された後も結構頑固にアナログプロポを製造したようです。VERSAPLEXはおそらく世界で唯一キットで発売されたアナログプロポです。方式は下のFLIGHT LINKと同じですが、エンコンサーボにはリミッタ回路が付いているのでこちらの方が実用的です。素人が作ったにしてはハンダ付けも綺麗で、ちゃんと使えたらしくかなり使い込んであります。



 
入手した時の状態です。なんでこんなガラクタをわざわざイギリスから輸入するのか?我ながらあきれます。大体、私が入手するときはこんな状態で、全てを分解、洗浄してから配線などをやり直してレストアしています。


FLIGHT LINK CONTROL 3+1 (1966 United Kingdom)



 
良い設計の工業製品は自ずから洗練されたデザインとなるものが多いようです。逆に言うと変な設計の機械は変なデザインの物が多いのも事実のように思います。FLIGHT LINK CONTROLは後者の典型かもしれません。最初入手したときは「なんてグロテスクなデザインなんだろう」と思いました。状態も非常に悪く、少し眺めた後ダンボール箱に放りこんで長い間放置したまま忘れていました。それなら買わなければ良いのですが、変な機械を見るとどうしても欲しくなります。最近箱を整理していてもう一度見直していると、なんかこの不細工なデザインが気になってレストアしてみました。

 基本的には変調信号のDuty Rateと周波数を制御して2チャンネル分のデータを送る方式の無線機です。この方式は最初ギャロピングゴーストで使われたもので、送信機は同じ回路構成で作れるので比較的安いアナログプロポとして各社より市販されました。しかしさすがにFLIGHT LINK CONTROL見た目が変なだけあって他社品とはかなり異なり色々やってくれます。まず、エンジンコントロールがトリマブル動作なのはどのメーカーも同じですか、この無線機は押しボタンを押し続けるとサーボホーンがグルグル回り続けます。通常はリミットスイッチがあって、一定の角度まで回るとそれ以上回らなくなっているのが普通です。グルグル回っては困るので、エンジンがHIとLOWの位置でサーボホーンがそれ以上回らないように外にストッパーを付けるのだそうです。(エー!)
 この無線機は3+1です。エルロンサーボはありますが、通常はラダーと連動します。しかしエンジンコントロールサーボがHIの位置になると、ラダーはニュートラルの位置に固定されてエルロンサーボのみ動作します。このHIの位置はサーボ内部のポテンショメータの巻き線が一部切り取ってあるので、その位置に来るとポテンショメータが抵抗無限大となることを検出して動作するようになっています。しかしその位置はサーボの外からは分かりませんから、サーボを動かしてみて動作が切り換わる所にストッパーを付ける必要があります。(エエー!)
 サーボ本体にはポテンショメータとモータしか入っておらず、4個分のサーボアンプは全て受信機に含まれており、そのため受信機にはプリント基板が3枚も入っています。エルロン以外のサーボはコネクタを使わず直接受信機と配線されており、サーボアンプを受信機に内蔵したためノイズを心配したのか、配線はシールド線となっています。但し、変なだけではなくて、エンジンコントロール操作中もエレベータは無理ですが、ラダーが操作できる点はシチズンシップのアナログプロポより優れてはいます。
 なんで?と突っ込み所満点の無線機ですが、変な動作とグロテスクなデザインを見ているとなんとなく愛着が湧いてきます。「ブスは三日見ると慣れる」と言うのは本当かもしれません。


ただ今レストア中



 
また変なこと考えてレストア始めました。送信機はヒノデの2A−6T、受信機は2A−3R。サーボはオリエント製です。今年の夏はこれで1963年型ボートを走らせようなどと計画しています。
夏が終わるまでに完成することやら?



レフレックスラジオ



 子供の頃、ラジオのキットを結構作りました。最初は簡単なゲルマラジオで音が出ることに感動しましたが、すぐにアンテナとアースがうっとうしくなりました。アンテナ無しでラジオを聞きたい!となると1石レフレックスが一番簡単です。作ってみると最初はアンテナ無しでラジオが聞こえることにまた感動しますが、すぐ次はスピーカーで聞きたいと欲が出てきます。友人はここで2石のレフレックスラジオを作りましたが、人と同じ事をするのが大嫌いな私は6石スーパーに飛び越えてしまいました。
 それからん十年、今ごろになって2石レフレックスラジオはどのぐらい実用性があったのか?気になってきました。友人のラジオは結構大きな音で鳴っていたような気がします。当時のラジオキットメーカーとしてはホーマー、エース、ヒノデなどがありました。写真はホーマーとヒノデの2石レフレックスラジオです。ホーマーはオーソドックスな回路のレフレックスラジオです。感度ですが現在の鉄筋コンクリートに囲まれた部屋ではローカルの強力な放送局でもちょっと厳しいです。屋外では結構大きな音で鳴るので、昔の木造家屋では結構実用になっていたのかもしれません。ヒノデはレフレックスラジオと言うには反則で、再生回路が入っています。そのため2石ラジオとしてはかなり高感度で結構実用になります。選局ダイヤルを回すとピーピーと発振音が聞こえるますから、選局するのが楽しいラジオです。エースのラジオキットも手に入れましたがホーマーと同じオーソドックスなレフレックス回路ですから感度は同じようなものでしょう。もったいないので組み立てられません。



ビクターオートチューニングラジオ12F−270



 
以前から捜していたオートチューニングラジオを入手しました。このラジオはバリコンをゼンマイで回して電波を受信するとそこで停止します。ダイヤル上部のオートチューニングの押しボタンを押す度に電波を受信したところで止まるので選局操作が簡単に行えます。といっても放送とノイズの区別は出来ませんので、一定強度の電波が出ているところはお構いなしに選局していきます。まあこの辺はPLLを使ったオートチューニンングラジオでも同じですから仕方ないところです。動力はゼンマイですが起動、停止は電気的に行うのでラジオをスイッチを切っておけばオートチューニングのボタンを押してもダイヤルは回転しません。写真のバリコンの左側がゼンマイで、下にあるリレーの可動片がギアから離れたり、接触したりすることで起動、停止を行います。
こんな面倒な機構を入れるくらいならなぜモーターを使わなかったのか?疑問ではありますが、当時の小型DCモーターではブラシノイズが避けられず、DCモーターををラジオに組み込むとオートチューニングどころではなかったのでは?と思っています。この方式のラジオは他のメーカーでも作っていたらしく、Web上を捜すと日立や松下電器の同様の製品を見ることができます。
 面白いのは使っているトランジスタはどう見てもゲルマニウムトランジスタなのに、パネルにはSILICON CIRCUITと表記されています。とてもお気に入りのラジオで、最近はこのラジオばかり使っています。


 4月30日尾島スカイポート?に行って何とかラジコンクラブ(すみません忘れました。)の飛行会を見学してきました。何十年ぶりでしょうか??立派なラジコン飛行機を沢山見ることが出来ました。写真はかなり撮ったつもりでしたが、見直してみると結構撮り損ねたみたいです。
(最初に撮影した写真を全部掲載したらすぐクレームが来ました。世の中厳しい人が多いです。)
 しかし、やっぱり飛んでいるところを肉眼で見ないと、地上での写真ではあの良さは分かりせんね〜。無線機とエンジンの進歩はすばらしく、どの機体も良く飛んでいました。



 フォッカーのトリプレーンです。エンジンは90だったかな?飛ばす直前に垂直尾翼が取れてしまったのであわてて瞬間接着剤でくっ付けていましたが無事に飛んでいました。見た目ほど優雅な飛行機ではなくて結構ころころした飛び方をします。さすがリヒトホーヘンの愛機です。


 すごく良く出来たライトニングです。ラジコン技術5月号の表紙を飾っているフォッケウルフを作った宮沢さんの機体です。エンジンは49。2基のエンジンの共鳴音がすばらしかった。エンジンの調整が不充分でバランスが取れておらず、まっすぐ飛ばすのが大変そうでしたが無事に飛んで着陸。みなさん拍手!


 機体の名前は忘れました。ブルーマックス?操縦者は主翼を固定するゴムに必死にしがみついています。ピストンがクランクシャフト内部を前後に動く変わったエンジンが搭載されています。(欲しい!)見かけの割にやかましいエンジンで周囲を威圧しながら飛んでいました。


 故 沖 宏之氏設計?のオーバー ザ レインボーです。紙張りかと思いましたが何とかフィルムなんだそうです。エンジンも変わっていてELFのコピーグローエンジン(15ぐらいかな?)を搭載しています。使っている燃料がK&B(スピードヒューエル?)なので、子供の頃に嗅いだ懐かしいヒマシ油の匂いを周囲に漂わせていました。ゆっくり安定して良く飛ぶ飛行機で、私も少しだけ飛ばさせて戴きましたがこれなら何とか飛ばせそうな気がしました。これも欲しい!



 
何か極秘計画のテスト機らしいですが詳細は不明です。(しゃべると抹殺されそうです。)
機体は持って帰り易いように飛行場で主翼の折りたたみ加工を行ったらしいです。
まったく乱暴な人たちです。もう少し飛行機への愛情を持って欲しいものです。


扇風機のプラモデル (松下電器)



 
名古屋の大須観音では毎月18日と28日に蚤の市、骨董市?が開催されています。たまに出かけては買ってはいけないと思いつつ要らない物を買ってしまうんですが、また変な物を買ってしまいました。ナショナル扇風機お買い上げ記念品。まさか松下電器がプラモデルを作っていたとは思えませんので外箱とか組み立て説明書を隅から隅まで探したんですが製造元の情報はありませんでした。しかし、扇風機にも販売促進グッズがあった時代があったんですね。いつ頃の物なのか?ネットで情報探したんですけど分かりません。FA−130モーターが使われていますから、それから年代が推定できるかもしれません。たぶん1970年代の中頃ではないでしょうか?


LOEWE OE333 Receiver (1926
Germany)



 
以前から欲しかったラジオがやっと手に入りました。うれしくて仕方ないので掲載しちゃいます。OE333はラジオといっても本体には電源スイッチとバリコンと真空管ソケットがあるだけ、電源(電池ですが)もスピーカーもコイルも外付けで、複合管の3NFを動かすためだけに作られたラジオといって良いでしょう。真空管の3NFは内部に3極管3セットと抵抗、コンデンサが組みこまれた、真空管による世界初のICです。ラジオとしては3段ストレートで再生検波ではありませんので感度は低いです。

 
 動作中の3NF。フィラメントの明かりが内部構造に反射して暗い室内で見るととても綺麗です。工業製品と云うよりガラス工芸品といった感じです。

 OE333に付属のコイルは長波帯用らしく上は800kHz弱までしか受信出来ませんから私の家では昼間はNHKしか受信できません。新たにコイルを作って今年はこれでナイターでも聞きたいと思っています。

 1926年といえば第一次世界大戦が終わって、ワイマール体制下のまだナチスの悪夢に覆われていない不景気だけど平和だった時代です。このラジオはベルギーから来たんですが、そんな永い時間をどうしていたんだろう?と想像力が膨らみます。今の世界もなんとなくこの時代に似てきたような気がします。景気回復といっても地方都市の疲弊は厳しいですし、多くの国民から取り上げて一部の人に集めることで景気回復と言ってもね…。「そんなこといっても国際競争に負けたら、それさえも出来なくなる。」と言われれば降参するしかありませんけど。私の職場でも半分以上は下請けと外注の派遣社員です。今は若いから良いけど、10年、20年経ったらこの人たちはどうなるんだろう?不安ですね。とほほ!

 愚痴のついでに、長年デフレだ、デフレ脱却が課題だとか政府は騒いでおりますが、サラリーマンの私には特に生活に不都合はありませんし、デフレでなんでいけないのか良く分かりません。大体、米国の資本家の圧力に屈して経済のグローバル化なんて始めたら、中国の労働者は月2万円で毎日15時間も働くんですから勝負になりません。中国人労働者の賃金が上がって、日本人労働者の賃金が下がり均衡するまで日本人労働者の賃金が下がっていくのは明らかです。日本人労働者の価値がデフレ起こしているんですから物価も下がってくれないと生活できません。今のデフレは経済現象ではなく政策的なもののように思われますがどうなんでしょうか?(私の会社はグローバル化の恩恵を受けている立場ですから、良いことも分かってはいますけど。) 高度成長時代からあらゆる手段で日本の周りに堤防を作り、世界中から集めてきた富をその中に溜め込み、世界最高の分配率で国民に配布することで形成された分厚い豊かな中産階層が日本の強さだったんじゃないでしょうか?



 インフレターゲットなんてポンカンなこと言っていますが、ひょっとして膨大な財政赤字の借金をハイパーインフレでチャラにしようと考えているのか?他には消費税でも30%ぐらいに上げてせっせと払い続けるしか手がありませんので、どちらにしても今の子供たちは親が作った莫大な借金を負わされるんですから不幸です。
 今日も寒いですね〜寒い寒い。





 
スピーカーと電源作りました。
 LOEWEの純正スピーカーはラジオ以上に入手困難ですので、スピーカーはヤフオクで購入した日本製の安物マグネチックスピーカーです。純正品も四角い箱入りですから、見た目はこんな感じでしょう。適当なアンテナコイルをつなぐと中部放送が受信できました。計画通りナイター聞くのに使えそうです





 
電源は10年以上前に購入しておいたACアダプターを使いました。いつかは使うはず、と色々ガラクタを購入するんですがなかなか嫁に行く先がありませんので増える一方です。このACアダプターは121Vと33V、11Vの3出力ありますから今回の用途にはピッタリです。レギュレーターはACアダプタに内蔵できませんでしたので別ケースに組み込みました。


AIRTROL (1966? USA)



 
AIRTROLは殆ど情報のない無線機です。TESTORSみたいにトイラジのような無線機を作っていた会社のような気がします。ギャロッピングゴーストが好きで見ると買ってしまうんですが、これはエレベータとラダーしか操作出来ず、トリムはエレベータのみと云う変な機械です。入手してから仕舞ったままになっていて、棚を掃除しているとき再発見しました。確か、オーストラリア人?のコレクターがもっと珍しい物があると言っていたような?



 
OMUの小汚い送信機です。プラスチックの本来は白いケースなんですが見事に黄色く変色しています。回路的にはDL94単球の普通のキャリア式送信機なんですが、面白いのはOMUのマークで「O」がありません。なんでOが無いのか?ドイツ人も謎みたいです。製造されたのは1956年頃?。

OMU Stegmaier system (1958? Germany)



 OMUのリード式無線機ですが、エアアクチュエータで各舵を操作するシュティッグマイヤーシステムで動作します。本で見た事があったので存在は知ってはいましたが、まさか入手できるとは思いませんでした。1950年代のドイツではアメリカや日本とは異なりエスケープメントやサーボで操作するのではなく、空気の負圧で動作するエアアクチュエータで操作する無線機が主流でした。優秀な小型モーターがあったドイツでなぜエアアクチュエータ?と不思議な気がしますが、第二次大戦中からシーメンスで研究されていた無線操縦装置にはエアアクチュエータが使われていましたので、シュティッグマイヤーもそれらの情報を参考にしたのかもしれません。(シーメンスの装置は送信機側では変調周波数を制御し、受信機側では2本のリードのペアをディスクリミネータとして用いてピストン、シリンダを用いたエアアクチュエータを比例制御するものすごい機械です。メカニカルアナログプロポーショナルシステム? 工作技術と時間があったら一度作ってみたいものです。)
 送信機の左前にある大きな円筒は負圧タンクです。タンクといっても大きな注射器のような構造になっていて、内部のピストン?をゴムひもで引っ張ることで圧力調整と安全弁しての動作をするようです。このタンクを減圧する真空ポンプはエンジンに付いていて、エンジンが回転している間は動作し続けますが、エンジンが停止してもこのタンクの分だけはエアアクチュエータを動作させることができます。 手前の円筒はリードリレーと電磁バルブが8チャンネル分入っています。右に3個並んでいるのがダイヤフラムを用いたエアアクチュエータです。この電磁バルブとエアアクチュエータの工作精度が高く、信頼性も高かった事がシュティッグマイヤーシステムがヨーロッパで流行した理由らしいです。






 シュティッグマイヤーシステムの主要部分の電磁バルブです。リードリレーで周波数分別を行い電磁バルブのソレノイドを動作させます。バルブ部分は約直径1mmのピストンですが、工作精度が高いのか空気圧が加わっても非常にスムーズに動作します。さすがに製造から40年以上経っておりゴムチューブは全て駄目になっていましたので、シリコンチューブに交換してあります。OMUとシュティッグマイヤーの関係は不明ですが、使用しているリードリレーはOMUの刻印があります。



 エアアクチュエータです。内部に薄いゴム膜のダイヤフラムがあり、中央のシャフトを動かします。2個の吸気口から電磁バルブを通じて空気を吸い出すと、反対側から大気圧がダイヤフラムを押してシャフトが動きます。ダイヤフラムも無論駄目になっていましたので、0.2mm厚のシリコンゴムで作り直しました。
 エアアクチュエータですので、プシュー、プシューと空気が漏れる音がしながら動作することを期待したのですがまったく音がせず、リードリレーの作動音しか聞こえませんでした。




 この無線機の所有者が自作した、ゴムベロースを用いたエアアクチュエータです。イギリスのAEROMODELLER誌に製作記事がありますのでそれを参考に自作したんでしょう。純正のエアアクチュエータは精巧ですが華奢ですので、こちらの方が頑丈で操作力も強かったものと思われます。



 OMUの送信機と受信機です。送信機は5球スーパーなどでおなじみの6BA6、6AU6の傍熱管2球式で、バッテリーは内蔵しておらず外部から6Vを供給します。+B電圧は内蔵しているバイブレータで6Vから約230Vに昇圧します。変調用発振回路はCRのみで周波数安定化のためのコイルはありません。周波数の安定度に不安がありますが、温度や電圧変化に対して思ったほど変動しませんでした。
 受信機は3球の超再生回路でDL67、DL66、CK507AXと日本ではあまりなじみの無いサブミニチュア管が使われています。入手したときにはケースがありませんでしたが、回路基板がむき出しでは危険なので適当なスチロールケースに入れました。オリジナルでもおそらく同様の透明なプラスティックケースに入っていた筈です。




 
シュティッグマイヤーシステムを用いず通常のマルチサーボを使う場合に使用するリードリレーとリレーバンクです。
 OMUはたぶんグラウプナーより古い無線機メーカーですが、日本ではまったく紹介されていませんし、資料も無いのでどんなメーカーだったのかよく分かりません。




 
シュティッグマイヤーシステムを動かすには空気ポンプが必要です。そのために特別に作られた空気ポンプが付いたエンジンがこのRupert Boxer Twinです。(Webraも後年OEMで作っていました。) エンジンのバックプレートにくっ付いているのが空気ポンプです。ドイツのオークションで見かけたのですがあまりに高価で手が出ません。こっそり写真だけ拝借しておきました。(ちょっとだけ画像処理してごまかしています。クレーム来るかな?)



 ドイツの友人からシュティッグマイヤーの初期の機体の写真をもらいました。最初は6チャンネルでラダー、エレベータに2チャンネル、エンジンコントロールに2チャンネルを割り当てているようです。写真を良く見るとエンジンコントロールにはモーターサーボが使われています。エアアクチュエータでトリマブル動作は難しいかったのだろうと思いますが、小型のモーターがあったのになんでラダー、エレベーターだけにエアアクチュエータを使ったんでしょうか?やっぱり分かりませんね。
 主翼後端付近に2個のエアアクチュエータ、その後部にエアタンク、受信機とリードリレー、エアバルブは一体になっています。エアバルブは3列×2段に並んでいて、エアアクチュエータは2個ですので6個のうち4個にパイプがつながっています。エンジンはRupert Twinと思われますが、写真のピントがボケているので、エアポンプなどの詳細は良く分かりません。