

子供の頃、テレビはまだ白黒で一部の放送は画面の隅に「カラー」と誇らしげに書いてありました。技術の進歩はすばらしく、その頃は想像できなかった製品が身の周りにあふれています。しかし、時代はソフトが主役に躍り上がってハードは裏方になりつつあり、物作りを趣味としている種族は肩身の狭い思いをしています。この研究所は同じ思いを抱いている方がいることを願って、個人的技術興味の非系統的収集と開発結果を公開するために2000年4月設立しました。


AQUATRONICS (196x USA)

トランプさんもちょっとへたれて来たようです。ウクライナ停戦もプーチンの言いなりだし。やっぱり政治家では無くて商売人って感じだからね。
たぶん20年以上前に入手したガラクタが出て来ました。ヨット用の無線機みたいです。ヨットの事は良く分かりませんがセールを動かすサーボが付いています。送信機の押しボタンを押すとセールサーボが左右に回ります。ラダーはダイアルで操作します。ヨットなんてニッチな市場で専用の無線機があるなんて不思議です。どのぐらい売れたんでしょうか?。
送信機のダイアルを回すと変調波の周期(周波数)が変わります。普段の変調波のDuty比は約50%ですが、押しボタンを押すとDuty比が増えたり減ったりします。
受信機は信号の周期に合わせてラダーサーボを動かします。Duty比が増減するとセールサーボを左右に回転させます。受信機が大きいのは半分はサーボの回路が入っているためです。サーボ用のモノマルチとパルス幅を比較する回路が入っています。このあたりはKRAFTのKP-6に似ています。部品点数が多いのでサーボの中に入りきらなかったためと思います。ラダーサーボのポテンショメータでモノマルチを制御して、入って来た信号周期とパルス幅が一致する位置になるようにモーターを駆動します。サーボのモーター駆動回路はフルブリッジの構成になっていて現在の3線式サーボと同じです。そのためこの時代の主流であったバッテリーの中点電圧供給は不要で、電源は単一電圧のみです。
セールサーボのモノマルチパルス幅は固定で入力信号のパルス幅の増減と比較してモーターを駆動します。ポテンショメータが無いだけでラダーサーボとほぼ同じ回路構成になっています。
用途がニッチですが回路構成もかなり変わっています。Logitec1の初期型に近いような気がしますが、AM変調で安定して動かすのは難しい無線機です。ヨットはそんなに反応速度が必要無いから使えたのでしょうか?。
入手した時は全てのケースのネジが無くなっていてバラバラの状態でした。バッテリーが無いし情報もないので電源の電圧が分かりません。送信機は結構広範囲の電圧でも動いたので9Vで動かしました。受信機が正常に動く電圧はかなり狭くて6〜7Vしかありません。何か問題が残っているのかもしれませんが、まあ動いたので今回はこのままです。(4月26日)
F&M Digital 3 (1966 USA)

気が向いたのでラジコン無線機を片付け始めたらこれが出て来ました。F&Mのデジタルプロポもこれが最後なのでレストアしました。
送信機は最初うんともすうとも言いませんでした。使われていたトランジスタは2N3692だけなんですが、15個中5個も死んでました。不良ロットだったんでしょうか?
受信機は最初から問題無し。サーボは分解掃除したら動き始めました。
3チャンネルってパイロンレース用なんでしょうか?レギュレーションは知りませんが、各メーカーから3チャンネルのセットが出ています。その場合エルロンとラダーサーボは連動のようです。この無線機もエルロンサーボコネクタには信号が2本出ており、ハーネスで分岐すればラダーサーボも追加出来そうです。(4月19日)
Logictrol 7 (1965 USA)

トランプ関税が始まりましたね。関税掛けて脅せば問題が解決するとは思えませんが、これだけ極端な政策は初めてなのでどのような結末を迎えるのか楽しみです。ご隠居生活は気楽ですが現場は大変でしょうね。トランプ恐慌が来るんでしょうか?
という訳で無いですが貿易赤字を少しでも解消してあげるためにまたガラクタを買ってしまいました。EK-Logoctrolの極初期のデジタルプロポです。状態は極めて悪くバラバラだったのですが、Duramite改造サーボが4個ありますしバッテリーハーネスもオリジナルな物が残っていました。分解掃除して組み立てたら結構ましになりました。
送信機はエンコーダー回路が不調でした。F&Mと同じタイプと思っていたのですが、モノマルチをリング状につないだリングオッシレータ回路でデジコンに近い回路です。最初は発振しなかったり誤動作したりしてました。強制的に動かしてポテンショメーターを調整していたら安定して動作するようになりました。不思議です?
受信機はラダーサーボ信号が不調。出力トランジスタを交換しました。デコーダー回路はフリップフロップ回路の出力の論理和でサーボ信号を作りますが、普通はダイオードマトリクスで論理和を取ります。これは抵抗を使ったワイヤードNOR回路になっていました。Citizen-Shipと同じですがこちらの方が古いのでこっちが元祖かも?
サーボは3個までは分解掃除で動いたので油断していたら最後の1個は派手に壊れていました。モーター駆動用の出力トランジスタが短絡故障。原因は前段のドライブトランジスタが短絡するように故障してました。普段は外部電源で電流リミッタを掛けてテストするんですが、今回は面倒くさかったのでいきなりバッテリーで駆動したらトランジスタがアッチッチになって慌てました。いつも通り外部電源でテストしていたら出力トランジスタは生きていたのかもしれません。まあトランジスタを交換したら動作OK。
といった感じでちゃんと動くようになりました。フェールセーフ動作もOK。サーボコレクターとしてはDuramite改造サーボが4個も手に入ったのが何よりです。

14年も前にレストアしたシングルスティック送信機と並べてみました。プリント基板は同じ物が使われています。(4月6日)
エンジンで動く1/35サイズ戦車を作る5
大体出来ました。昨年作ったヤークトパンターと並べるとこんな感じです。1/35サイズのプラモデルですね。

内部はこんな感じ。エンジン周りはオイルが飛び散らないように防油壁で囲ってあります。赤いのはヒートシンク。数分なら無くても問題はありませんが、冷却手段が全く無いので用心で付けました。エンコンはそれほど必要無いので固定しました。受信機とバッテリーは砲塔内に収納しました。マフラーも作って実車と同じように排気します。セルモータを載せる予定だった場所を除けばほぼ一杯です。

エンジンの始動台です。始動用のシャフトが車体右下から出ているのでカップリングでモーターに繋がります。ついでにプラグヒート電源も内蔵しました。燃料さえあれば始動できます。
ほぼ毎日作業していたのに、ここまで来るのに3ヶ月弱掛かりました。サラリーマン時代みたいに土日しか作業出来なかったなら半年以上は掛かっていた筈です。ニートな暮らしは最高ですな。(3月21日)
エンジンで動く1/35サイズ戦車を作る4
エンジンが始動しない理由を考えました。排気管やキャブは02エスパーで使われていたのを流用したので考え難い。ワンウエイクラッチはセルモーターに十分な回転数があればとりあえず負荷にはならない筈。セルモーターのパワー不足が原因と推定しました。
車体に内蔵することに拘ったので小型のモーターで減速して使っていました。頑張っても300rpmぐらいしか回りません。内蔵は諦めて380系のモーターを使いました。減速比は2.4:1なので4000rpmぐらいでは回る筈。これでテストしたら簡単に始動しました。グローエンジンって始動に馬力が要るんですね。ワンウエイクラッチも問題無さそうですし、セルモーターは内蔵できませんが車体の後ろからシャフトを出してスターター台を作れば何とかなりそうです。

今回使ったエンジンは中学生?の頃に購入して長い間棚の飾りとなっていた物です。未使用ですが50年ぐらい前の製品です。その頃は三和電器がCOXの輸入代理店をやっていてSANWACOXブランドで販売していました。近所の模型屋で2950円でした。
COX02を回すのは初めてだったのでこの取り扱い説明書に従いました。ニードルは全閉から5回転開けろって書いてあります。ちょっと多過ぎない?と思いましたが取り扱い説明書に書いてあるんだから正しい筈と思って従いました。結果的にはこれも始動に手間取った原因。燃料吸い込み過ぎです。最良は2回転半から1/4回転ぐらい。ニードルの位置が適切なら一発で始動します。

ついでに最初に使った中古品もテストしました。プロペラをはたくのも大変なのでスターターを自作しました。エンジンにはTEEDEE02用のスピンナーナットを使いました。
結果は始動しますが何か調子が悪い。燃料系にゴミでも詰まっているのかも?これは使わないから良いか。
まあスターターを作ったので今後は小型エンジンのテストも楽になります。但し、50年ぶりにグローエンジン回したんですがオイルでネチャネチャになるのは閉口します。2度とは無いかな?(3月4日)
エンジンで動く1/35サイズ戦車を作る3
車体は大体目途が付いたので、放置していたエンジンのテストをしようと思います。
まずは燃料。在庫を探したらこんなのが出てきました。左はCOXのUコン用FLIGHT KIT。燃料とバッテリーとレンチ等がセットになっています。右はCOXの燃料。COXの燃料ってBLUEとREDのイメージがありますがそれとは違うみたいです。どっちも1980年代の製品でしょうか?どちらも未使用ですが製造されてから40年は経っているので使用するのは避けることにしました。

グローエンジン用の燃料は最近入手が難しいんですよね。それに昔みたいに1リットル缶なんて無いので、KLOTZの15%ニトロの4リットル缶を購入しました。4リットル缶そのままでは使い辛いので500mLの試薬瓶に小分けしました。小分けするのに燃料ポンプを使いました。ORIENT製の電動ポンプ。未使用でしたがたぶん50年ぐらい前の製品です。案の定最初は動きませんでしたが、モーターのピニオンギヤを交換して軸に注油したら復活しました。最近は燃料ポンプも売って無いし、売っていても恐ろしく高価なんですよね。なんであんなに高いんでしょうか?

と云うことでベンチで始動テスト。結果は始動してくれません。エンジン単体はプロペラとエンジン付属のスプリングスターターで始動することを確認しています。原因は、キャブと排気管を付けたため?セルモーターの回転数が足らない?ワンウエイクラッチの負荷が重すぎる?爆発はしているみたいですが連続回転に至りません。
セルモーターを付けないと始動するために車体を大きく切り欠かないといけません。ワンウエイクラッチの負荷が大きすぎるならセルモーターの使用は絶望的です。
昔のCOX02を使った製作記事などではフライホイルを指で弾いて始動させるとか書いてありますが本当かいな?CBぶんけんの車は摘みを回して始動しますし、条件が合えば始動出来るんでしょうね。
グローエンジンを回すのは50年ぶりぐらいです。子供の頃、Uコンとかラジコンでエンジンの始動に手古摺った記憶は無いんですが。プロペラだけなら回るんだよな。ちょっと頭を冷やすことにします。(2月26日)
エンジンで動く1/35サイズ戦車を作る2
シャーシーを作りました。ベースはタミヤの1/35キングタイガー。たぶん1/35サイズでは最大クラスの筈なのでこれをベースにしました。1mmのアルミ板を曲げてシャーシーを作り、動輪の車軸と軸受けを作りました。
戦車は車輪が多いので大変でした。数個なら根気が続くんですが、18個もあると段々注意力が落ちてきます。2mmのタップを折った時は心が折れそうになりましたが何とかリカバーできました。
とりあえずギヤユニットを乗せて動作テストしました。エンジンでいきなり動かすのは無謀なので暫定的にモーターを載せて動かしました。まあ動いたんですがギヤ比が大きいので亀戦車です。COXエンジンの回転数とパワーが未知数なので仕方ない所です。
送信機はJRのF500を改造しています。この送信機はリバースとかサブトリムとか最小限の設定が出来るので使い易くて好きです。スティックは左右操作は内部で固定したので上下にしか動きません。左右のスティックで左右の動輪の駆動をコントロールします。ニュートラルで空転、上に倒すと前進、下に倒すと後進、超信地旋回もできます。
エンジンで動かすまでたどり着けるかな?困ったことに飽きてきました。(2月11日)
Gun Professionals Mar.2025
Gunが紙媒体で無くなるそうです。最終号なので購入しました。全ページがカラーで紙質も良くコアな購入層が居ると思っていたのですが、やはり時代には逆らえないようです。大昔からあったような気がするんですが途中で出版社が替わっていたみたいです。現在の出版社になったのは2012年らしいです。
爆発する物は好きなので銃器も好きです。特に自動拳銃と対戦車ライフルが好き。昔ソ連製の対戦車ライフルの無可動銃が売っていたので欲しかったのですが、さすがに部屋に置いておくのは支障があるので諦めました。
モデルガンは数丁有ります。MGCのイングラムM11は傑作でしたね。あの僅かな火薬量で確実にブローバック動作するのは感動しました。倒産してからモデルガンからも縁遠くなりました。(1月30日)
エンジンで動く1/35サイズ戦車を作る
エンジンで動く戦車が作りたくなりました。1/35サイズで室内でも走らせられる物。昨年作ったヤークトパンターも大きくて良いんですが、大きいので屋外でしか走らせられません。と云うことで気が向いたので3週間ほどパワーユニットを作っていました。何とか1/35サイズの戦車に搭載可能そうな物が出来ました?
ギヤユニットはタミヤの1/35リモコンに使われていた物をベースに改造、エンジン動力で左右の動輪個別に正転、逆転、空転を切り替えられます。切り替え用のサーボも一体です。モーターで動作テストした結果は何とかなりそう。
エンジンはCOXのPEEWEE02。フライホイールとスロットルはCBブンケンの02エスパーの部品を使いました。セルモーターも付けました。セルモーターを付けるためにはワンウエイクラッチが必要なのでその辺が大変でした。一応セルモーターが回転するまでは確認しました。これで始動するのか?ワンウエイクラッチがもつのか?やってみなければ分かりません。
最近はグロー燃料の入手が難しいですね。広島にはエンジン模型を取り扱う模型店が皆無です。ニトロ15%ぐらいが欲しい所です。
プラモデルの車体に搭載するのは強度的に無理なので、シャーシーは新規に作る予定です。完成まで漕ぎつけられるんでしょうか?(1月28日)
TAMIYA Tyrrel P34 (Japan 197x)
今年は静かなお正月でした。世間もそれほどの事件は無かったような気がします。松の内も過ぎたのに「明けましておめでとう」でも無いだろうとその辺の物を写真に撮ってみました。
田宮模型の初期の電動カーです。小鹿タミヤなので1970年代と思います。スピコンは前進2速、後進1速のみ。モーターの電源は単二電池4本って仕様です。電動カーなんかに興味は無いのですが、ティレルが好きなので入手した物です。なんで前輪が4個もあるのでしたっけ?
3番はロニーピーターソンが乗っていた車両の筈ですが、ドライバー名は何故かパトリックデパイユ?になっています。作った人が間違えた?
ロニーピーターソンはチームロータスのJPSのドライバーのイメージが強いのですが、ティレルにも乗っていたんですね。この時代のF1の車両はとても美しかった気がします。昔は確かF1もテレビ中継がありましたが、最近はモータースポーツの中継は皆無になってしまいました。ネットではあるんでしょうか?鈴鹿の8耐やルマン24時間耐久はまだやっているんですよね?リノのエアレースは無くなった?レアベア、ダゴレッドは?
つまらない世の中になったものです。 (1月16日)
新年明けましておめでとうございます。(2025年)
このサイトを作ってからもうすぐ四半世紀が経ちます。色々な事があったような気がしますが、だいぶ忘れてしまいました。子供の頃にはこんな年齢に成るなんて想像もしませんでした。良く生き延びたものです。
以前からもそうだったのかもしれませんが、最近は世の中がどうなっているのか全く分かりません。みんな何を考えて生きているんでしょうか?
何か悪あがきをしたいとも思いますがそんな気力も無いし、昨年一年間でニート生活にも自信が付いたし、後はあの世に行くのを待つだけなんですかね?(1月1日)
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段々怪しげなコレクションが増えてきました。
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昭和初期のラジオ部品など、
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ラジコン無線機関係。('02 12/11更新)


心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつくれば
東洋一の軍港だった呉

27世紀のエンジン
昔々のお話('00 8/19)
DVDプレーヤーよなぜ?('01 2/4)
爆発事故('01 2/13)
100円ラジオ('01 8/25)
研究所長ご挨拶('00 12/2)
何か御用の方は
まで。
(画像になってます。お手数ですが手で打ち込んで下さい。)