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06Champions on Ice in静岡

前半

 アメリカで開催されているツアー「Champions on Ice」の日本ツアーが静岡で開催されたので行って来ました。
 場所はエコパアリーナ、2002年のワールドカップの試合が行われた場所です。愛知県からは結構近いので、車でのんびりと出発。ちなみに私が見たのは10日夜公演です。

 会場は1万人収容できるとのことで、客席なかなか広し。座席も大きめで、傾斜もしっかりあって、スタンドの端っこの席でも見やすかったです。ただしロビーはやや手狭で、売店混雑。普段は稼働しているであろう自販機も白い布を被せられて休業状態に。場内飲食禁止なので仕方ないですが、のどが渇いたときに何も飲めなかったのは辛かったなあ…。
 客層は、首から名札っぽい物をかけた人が多数。「「静岡銀行プレゼンツ」チャンピオンズオンアイス」って開演前に言うくらいだから、スポンサーがらみのお客さんかな?年輩の男性が結構いました。それから地元人っぽい親子連れも多数。最近競技会やショーに行くたびに「以前に比べて親子連れが増えたなあ」と思います。オリンピック効果でしょうか。

 開演10分前のアナウンスは、なぜか白いもっさりしたカツラを被った男性がベルを振りながら宣言。…どういう意図の演出なのかよく分からないけれど、まあいいか(笑)。リンクサイドをのんびり歩きながらベルを振ってました。英語で「あと10分で開演〜」みたいなアナウンスも。
 以下ショーの感想。メモとか何もしていない記憶頼りなので、順番とか、抜けてるプログラムとかあるかもしれません。


オープニング ショートサイド側のリンク横で男性ダンサーがフラメンコを踊る。結構長かったです。その後全員が白い衣装を着て登場。遠目なのでどれが誰なのか判別できず…最後の方で一人で滑ってたのはランビエール?スピンがそれっぽかったです。
 途中天井からの花火もあり、「おおー、ショーだ!」と盛り上がり。演出凝っていていいですねえ。 

本田武史 ソルトレークオリンピックで滑った「アランフェス」。いまだにこの曲の出だしを聞くと、オリンピックを思い出してどきどきする。トリプルアクセルは転倒してしまったけれど、ほかのジャンプは綺麗でした。イーグルがかなり上手くなってたような。長ーく滑ってました。遠目には最盛期くらいの体型に戻ってたように見えたけど、どうなんだろう。

アニシナ&ペーゼラ 6月のドリーム・オン・アイスと同じ「Piensa en Mi 」。赤色の衣装で、緑色の布を使った演出。あんまりステップが無いかなあ。曲もまったり。アニシナがペーゼラを持ち上げるリバースリフトが、全部のリフトの中で一番時間が長かったような気がする(笑)。

スルツカヤ 両足ビールマンスピンが無かった、片方のみ。意外。途中でやめちゃったのか、もともと入れない予定だったのか…。ジャンプもやや失敗気味。

Besedin/Poulishouck おなじみアクロバット組。プログラムは数種類あるけれど、どうしても似た演出になってしまうのがちょっともったいないと思う。でも初めてみると物凄くびっくりするので、観客の歓声も大。

ペトレンコ このプログラムはどこかで見たような気がするけれど、思い出せない。しっとりした曲で、あいかわらず綺麗な滑り。

ベレズナヤ&シハルリドゼ 「YOU ARE BEAUTIFUL」(曲名うろ覚え)。中国のペアの代わりに出場。去年のスターズ・オン・アイスにも出てましたが、魅せ上手ですねえ。スロージャンプには観客がどっと沸きました。ソロのジャンプよりかなり迫力があるから、初めて見ると「おおっ!」となります。

荒川静香 白い衣装で「アヴェ・マリア」。前回有明で見たときはリンクが狭かったせいか、滑りがいまいちに見えたんですが、今回は優雅に滑ってました。とはいえまだプロスケーターとしてはアピールが不足してる感が。綺麗に滑っているけれど、お客さんに対して魅せることをそこまで意識していないプログラムに感じました。でも大部分の観客はなんといっても荒川さん大注目!なので、歓声が圧倒的に大きかったです。

村主章枝 イパネマ?だっけ。曲名忘れました。ジャンプの調子が悪かったです。まだシーズン前だし、急遽参加が決まったみたいだし仕方ないかー。スペシャルゲストとして紹介されてました。途中で上着を脱いだり、最初の振りや終わりの挨拶まで凝っていて、演技するのが好きなんだなあ、ショーにも力入れてくれるなあと嬉しくなります。

 前半はここまで。開演前も休憩中も、会場全体の照明が暗いままで、足下の段差がちょっと危なかったです。

後半

スルツカヤ 「フォッシー」。黒っぽい衣装可愛い!前半と同じく、やはりビールマンスピンは片方の足のみ。でもビールマンスパイラルは両足でやっていたような…(うろ覚え)?ジャンプも調子悪かったし、体調悪いのかな。

ドロビアズコ&バナガス 「パイレーツオブカリビアン」。たしか昨シーズンのエキシビションのプログラムです。生でみれて嬉しい!黒い海賊旗の中から、ジャック船長の男装をしたドロビアズコが登場。会場歓声。上背があるから格好いいなあ。途中で衣装が替わって、ジャック船長→エリザベスの白いドレスに。剣を交わす振り付けが派手で良かったです(立ち止まって打ち合ってたから、ステップは少なかったけど。ショーだしいいや)

ベレズナヤ&シハルリドゼ チャップリン。昔競技会やエキシビションのプログラムでも滑っていたし、こういう演技派なプログラムを滑るのがじょうずです。またしてもスロージャンプでどよめき。

コーエン 日本に来るのは02年長野世界選手権以来4年半ぶりとアナウンスされてました。ずっと日本に来てなかったのかー、今期の東京世界選手権には来てくれるといいな。 曲はトリノオリンピックのSP「ダークアイズ」。ジャンプを跳ばなかったけれど(バレエジャンプとかに変えていた)、貫禄充分!スピンやスパイラルのすごさは流石でした。

Besedin/Poulishouck 衣装3回チェンジ。スピードスケート→ダイビング→バスケ。これは初めてみるプログラムでした。

アニシナ&ペーゼラ スターウォーズ。以前ショーで見たときは、プログラムもいまいちに感じたし、アニシナも茶色い地味な衣装だったけれど、今回は白い見栄えのする衣装に変え、プログラムも改善されてました。先に滑ったリトアニア組が剣の撃ち合いを魅せるために立ち止まっていたのに対して、こちらはステップをメインに剣を撃ち合うのを少し取り入れた振り付け。

 あとペトレンコももう一曲滑っていたけれど、どの順番だったかなあ…。後半の曲は、劇中劇になっていて、演技が終わったあとのアンコール(のBGM)に応えてまた滑る、という演出になってました。観客はそれほど拍手していなかったのがちょっと寂しい…。少しコミカルではありましたが、2曲とも基本的にはしっとりと滑る曲だったので、昔見たショーではしっとりした曲とコミカルな曲を両方滑っていたので、できれば違った傾向のプログラムを見たいなあと思います、贅沢でしょうが…。
 ボナリーはジャンプ流石でした。コンビネーションジャンプが無かったのがちょっと残念。プロになって結構経つのに、彼女が一番コンビネーションジャンプ跳んでくれるんじゃないかと期待しちゃうのよね…。バックフリップではやはり観衆どよめき。

エンディング 
コーエンが途中からでてきた。1曲しか滑らないし、体調悪いのかなあ。出演者の衣装は黒に赤。でもお揃いではない人もちらほら。曲は「ロクサーヌ」で、2人で組んでスパニッシュ風なタンゴ 、最後にクイーン(we will rock you, we are tha champions)と移っていきました。
 途中荒川さんとランビエールの2人がリンクの中央でスピンする箇所があったのですが、ランビエールのスピンがあまりにもすごくてそちらに目がいってしまいました。すげー。

 当初の出演者が大幅に変更になっていたり(当初の宣伝ではプルシェンコ、申&趙、ベルビン&アゴスト出演予定だった)、急に見に行こうと思い立ったので端っこの方の席でしたが、充分満足できる内容でした。個人個人のプログラムは何度も見たことがある物だけれど、照明が凝っていたし、スケーター単独で滑るところ以外が凝っていて楽しい!NHK杯のエキシビションの照明やエキシビションのフィナーレもこれくらい凝ってくれればいいのになあ、とちょっと思いました。贅沢ですが。
 今年は荒川さんのオリンピック優勝のおかげで開催された
(らしい)Champions on Ice日本公演ですが、今回は結構お客さんも入っていたみたいだし、来年も是非!日本で開催して欲しいです。

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