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03全日本選手権in長野 12月27日

初の全日本観戦
 初の全日本観戦行ってきました。よくよく考えてみると、長野には年1回のペースで観戦に出かけていることになります。
 女子はグランプリシリーズに出ていたり世界ジュニア選手権に出ている選手が多いので多少知っていますが、男子はあまり知らない…。

男子FS


織田 信成 長野オリンピックで優勝したタラ・リピンスキーを思い出しました。小柄で、ジャンプが高くて回転が速い。動きも軽やか。まだジュニアっぽいプログラムだったけれど、今後に期待大です。

前川 忠儀 もの凄く踊れていてびっくり(山田コーチの生徒はジャンプだけのイメージが。失礼)。曲はフォッシーで、ジャズは退屈しないように表現するのが難しいと思うのですが、見ていて全然飽きませんでした。変形イーグル(クリムキンがやっている、あれ)も披露してくれてびっくりした!後日新聞で知ったのですが、今回が全日本初出場だったらしいです。これまた今後に期待大。それから、コーチが山田満知子なので、観客席の一角に陣取った同門の選手から大声援が起きてました。仲良し。

岸本 一美 昨年のジュニア世界選手権で入賞していた選手。昨シーズンテレビで見たときはただ滑って跳んで、という印象だったけれど、随分踊れるようになってきたような気がします。でもまだまだ改善の余地がありそうですが。ジャンプにはいる前の手が、拝むような形に曲がっているのが妙に気になってしまった。それから、このプログラムは一体何を表現しているのか謎…(笑)。途中で妙に日本的な「いよーぉっ!」という掛け声が入って謎は更に深まる…。

高橋 大輔 スケーティングやスピンが上手いのは分かる。確かに他の選手よりはスピードも身のこなしも違って見えた。でも、ジャンプが1つか2つしか成功していないのに技術点が異様に高くて、順位が滑り終わった時点で1位というのはちょっと…。

田村 岳斗 NHK杯でもみた「宇宙戦艦ヤマト」。初めその選曲を知ったときはかなりどうしたものかと思ったのですが(駄洒落かよ!みたいな)、曲のアレンジはなかなか良かったです。トリプルアクセルがやっぱり決まらなかったけれど、他の選手より動きがずっと綺麗だったと思います。


 製氷中にトイレに行き、戻ってくると客席の感じがおかしい。カメラマンや観客の視線がリンクではなくて反対側を見ている。何かと思って見てみると、そこにはオリンピック金メダリストのヤグディンが。翌日のエキシビションにでるから観戦したんでしょうか。隣にいたのが、多分スケート連盟会長の久永さん。この人はもの凄く滑舌の悪い人なので(昨年のオリンピック5周年記念エキシビションのあいさつは日本語なのに半分くらいしか聞き取れなかったよ…)、ヤグディンとちゃんと会話できていたのかちょっと気になる。

アイスダンスFD


小田 友理恵 / 加賀山 翔 初めて見る(失礼ながら名前を聞いたのも初めてだ)カップル。ステップもちゃんと踏んでいるし、ツイズルもそこそこ合っている。全体的な雰囲気が良くて、アラビアっぽい感じがちゃんと出ていたと思います。それから身長差があるせいか、リフトがダイナミックで面白かったです。

渡辺 心 / 木戸 章之 NHK杯の時よりずっと良くて、こんな短期間で上手くなるものなのかとびっくりしました。リフトの上げ下げがスムーズになっているし、ダンススピンが軸がぶれないし。プログラムも面白い動きが多くて、優雅なプログラムよりはこういうプログラムのが表現するのが上手なんじゃないかな?衣装の色はちょっとどうかと思いますが(ピンクと水色に、金色のライン)、かなり良かったです。


女子FS、全体の感想



中野 友加里 斜め後ろに座っている人たちが「昨日高熱が出たらしい。大丈夫かな」と話していたのですが、その影響を感じさせないいい出来。ジャンプとジャンプの間のつなぎがなめらかで、去年テレビで見たときよりはずっと良くなっていると思います。その割に今シーズンは点数が出ないのが残念…。やっぱり巻足のせいかなあ。むしろ巻足っぷりはパワーアップしていたような気がするし、もう直らないのか?

浅田 舞 ウォームアップ時も本番も、トリプルアクセルは両足着氷でした。残念。でもジャンプは決まっていたし、Y字スピンも綺麗だった(岡谷でやってたっけ…?)。ストレートラインステップがあっさりしすぎていて、ここが上達したらかなり良い線行きそう。順位も上げて、フリーでは6位。

村主 章枝 最終グループ1番滑走。初めのコンビネーションは決まったけれど、(多分)ルッツで転倒、他も着氷が微妙な箇所がちらほら。旧採点なので、実績のある1番滑走者がジャンプが決まらないと、点数付けるの難しいんだろうなあ。技術点が結構ばらけていました。あと、状態を斜めに回すスピン(サラ・ヒューズがよくやっていたやつ)や足を掴んでのスピンは新採点対策だと思っていたけれど(スピンのポジションが変わると難易度が上がる)、今回もやっていました。ちょっと意外。

恩田 美栄 序盤ジャンプを失敗するけれど、その分後半のジャンプが凄かった!NHK杯のエキシビションのようなジャンプの連続(ダブルアクセルではないけれど)はさすがに迫力がありました。新採点ではこういう構成はできないのかなあ(まだ新採点がよく分かっていない)

荒川 静香 最終グループが全体に低調の中、こちらもやはり低調。着氷の流れが全体に悪くて、コンビネーションジャンプが入らない。最後の最後で無理矢理3−3を入れたのはさすがだけど、もうちょっといい演技がみたかった…。良かったのは、スピード感があったこと。この日を通して、リンクが狭そうに見えたのは彼女だけでした。スケートが良く滑るのか、スピードが上がったのか。

浅田 真央 とにかく可愛い!ウォームアップ中にはお姉さんの中に子供が一人といった感じで、でもジャンプはばしばし決めてました(3−3−3も成功!)。本番はやや堅くなってしまったのか、ジャンプの失敗がいくつかあったし、順位も落ちてしまい残念。3連続ジャンプの一つ目で転倒してしまったけれど、起きあがって(多分3つ目に相当する)ジャンプを跳んだのが印象的でした(失敗したけれど)。

安藤 美姫 4回転サルコウに成功!それに尽きる。というかそれのみと言えないこともない…かも。4回転成功したときは会場も大歓声だったけれど、その後は可もなく不可もなく、やや単調な感じでした。技術点がとても高くて1位になったけれど、やや消化不良でした。他の選手の出来も良くなかったので1位に不思議はないけれど、微妙にすっきりしない。もっといい演技が見たかったです。


 全体的な印象としては、今後が楽しみな男子シングル、上達ぶりが楽しいアイスダンス、やや消化不良の女子シングル(ハイレベルなんだろうけど、出来としては微妙)、といったところです。今一番期待できるのは女子だけど、男子も数年後にはいい線行く選手が、本田以外にも出てきそうだと思いました。楽しみです。
 あと、自分が体育会系だったことがないので不思議に思うだけかもしれませんが、応援の時の掛け声「ガンバッ!」ていうのが標準なんでしょうか。いや、じゃあ代わりに何と言ったらいいのかと聞かれると困るんですけど。
 あと、全日本は6点満点の旧採点でした。ジャッジの名前は表示しないけれど、得点順によって並びが変わるわけではないので旧旧採点?最近ようやく新採点(加点方式)を見慣れてきたところなので、初めは不思議な感じがしました。
 女子最終グループは、滑り終わった後に点数を予想すると大体当たっていました。旧採点はやっぱり実績やジャッジの思惑が順位に反映しやすいんじゃないかなあ…。加点方式に問題が無いわけではないけれど
(難易度を上げるために無理をしているのがあまり好きじゃないです)、旧採点もやっぱり色々問題が合ったんだと思います。当時はあまり気になりませんでしたが。
 
 余談ですが、会場内ではいろんな選手が普通に歩いていました。それは知っていたんですが、通路に座り込んで化粧しているのは初めて見た
(笑。ちなみに浅田舞ちゃん)。それから関係者がやたら多いのも他の大会とは一味違うところでした。席に座っていると、色々な方向から色々な内部話が聞こえてきてものすごく気になる〜。


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