席に着くなり気になっていた、会場内に張ってある旗。黄色い衣装、ストレートの髪のアニシナのイラストの旗。NHKではまだラリックトロフィーの放送をしていないので、アニシナ&ペーゼラの新しいプログラム(と衣装)をまだ知らなかったのです。
「…もしかしてこれが新衣装?」
と、ちょっと微妙な気分。アニシナの派手な蛍光イエロー、そして地味な色のペイゼラ。「カルミナ・ブラーナ」や「ベートーベン」、「仮面の男」の衣装にかっこ良さで負けていると思う…。前日のTV放送でペイゼラの髪が黒くなっていた(スパニッシュメドレーに合わせて)のを見たのと同じ気分…(ちなみに友人はペーゼラの髭にびっくりしたらしい)。いやまあ、スパニッシュは黒髪のほうが映えるとは思うけど。
この日皇太子妃雅子様が女の子をご出産なさったそうで、競技開始前に会場でもアナウンスが流れた。
「おー、めでたいねー!」
と友人とのんきに喜ぶ。客席からも拍手。そしてしばらくしてからようやく「今日の放送はどうなるんだ!?」と慌てる。反応の鈍い我々。発表があった瞬間観客席がざわめいたのは、きっと喜びの声だけではなかったんだろう。
結局、放送が深夜に移動になったことを競技終了後に係員がロビーで説明してました。そこにいた皆様、早速携帯片手に録画を頼んでいました。もちろん私も母に電話して録画時間変更を頼む。サンキューママン。
有川 / 宮本(JPN)曲が喜多朗の「古事記」。この曲も好きだ!そして中国的な衣装と振り付け。あいさつはどことなくタイ。古事記、日本の曲なのに。まあいいけど。スピードがないから迫力はいまいちだけど、独特の雰囲気があって素敵。東洋人が東洋的(日中泰入り混ざり)なものを踊ると似合うなあ。
HUMPHREYS / BARANOV(GBR)コミカルな演技と豪快なリフトがかなり好き。旦那(夫婦らしいので)の髪型とか服装が愛嬌があるというか何というか…。女性は背が高くて可愛くて、華があっていいなあ。
DENKOVA / STAVIYSKI (BUL)会場にはこの人たちを応援するブルガリア国旗が沢山。しかし私は彼らを全く知らない…。まず目に付く不思議な衣装。何か胸のところに顔があるんですが…?アイスダンスってこんな衣装ありなんだ。衣装だけでなく振り付けもくねくねしてて、独特で奇妙で面白い!日本で人気がある(旗が多いから多分ファンが多いんだろう)のも納得。皆さんスカパーもってちゃんとチェックしてるのね。
DROBIAZKO / VANAGAS(LTU)彼らはよくNHK杯に出場していたので以前から知っている、顔と名前が一致する数少ない選手の2人…。ドラマチックな曲、大きな動きが似合うカップルだから、この曲は似合っていると思う。
DUBREUIL / LAUZON(CAN)確かオペラの蝶々夫人。外国人から見たエキゾチックジャポーンといった風情。オリンピックはスルーして、長野の世界選手権に合わせて選曲したのか?日本だと思うと衣装が奇妙だけど、東南アジアのどこか、と思ってみるとあまり違和感ないかも。リフトは豪快だし、スタート時のポーズも可愛いし、かなり好みです。
ANISSINA / PEIZERAT(FRA)私が九州は熊本まで来る原動力となったカップル。ええ好きですとも。生で見るのは初めて、そしてこのプログラムを見るのも初めて。ステップは少な目で、その代わりに手の動き(特にアニシナの)が印象に残るプログラム。それからスピン(ペアスピン?二人が組んでスピンするやつ)が綺麗。途中ペーゼラがいきなり視界から消えた!と思ったら転倒?してました…。元世界チャンピオンながら、転倒の多いペアのような気もする…心臓に悪いよ。ソルトレークオリンピックは頑張ってねー(と日本語で言ったら「サンキュー」とアニシナが答えてくれました。ひゃっほう)。
結果は1位:ANISSINA / PEIZERAT、2位:DROBIAZKO / VANAGAS、3位:DENKOVA
/ STAVIYSKIでした。
それにしても、間近で見たアニシナは美人さんでした…。