畳の効用と機能
畳のお手入れ
汚れの処置法


畳の効用と機能
2役も3役もこなす和室。
居間、応接間、寝室、一家団欒の部屋など。洋室と比較して、使い分けが出来るところに和室の特徴があります。

夏ひんやり、冬あたたかい。
畳はカーペットより熱伝導率が小さく、また床下から室内に流れ込む空気を遮断します。さらに、絶えず吸湿放湿作用(畳一枚で約500ccの水分)を繰り返し、快適な環境を作り出しています。

健康面にも良し。
畳はベットより背骨に好影響をもたらすため、健康上からも見直されています。また、畳の上の歩行は床と比較して、衝撃が少なく、疲労を吸収する効果があります。

室内の空気を浄化する。
素材が植物だから、大気汚染の原因となる窒素酸化物を補足分解する作用を持ち、室内空気の浄化に役に立ちます。

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畳のお手入れ
新しい畳表にほこりなどがついた場合は、軽くから拭きをしましょう。(水や洗剤は使わない)また、部屋の適度な湿度と風通しは畳を長持ちさせる大事なポイントです。梅雨の時期は窓を閉めきり、エアコンのドライをかけると効果的です。

直射日光はなるべくさけてください。

新しい畳表には時には折り目が目につきますが、地厚な良品質ほど出がちです。この折り目は使っている間に自然に消えます。

畳とカーペットの重ね敷きはさけましょう。ホコリがたまりやすく、畳の呼吸を妨げるため、ダニの生息が畳だけより7倍も高まり不衛生です。

畳の目に沿ってマメに掃除してください。掃除機より、ほうきを使用すると空気の対流が起こりますので、畳にとってよりよい状態になります。

2〜3日晴天が続いた時は、窓を開けて室内に風を入れてください。

家具等は壁から少し離していただくと家具の裏側にも風が通ります。

湿気について
 
 室内の湿気は各部屋のドアを開けると、一定の量になろうという性質を持っています。

そして畳は部屋の湿気を吸い取りますので(1枚あたり約500cc)家内の湿気は和室に集まります。つまり畳は肝臓の役目をするわけで、湿気の出所である浴室・台所と和室に注意してもらえれば、家内の湿気対策はかなりの効果を上げます。

 和室がない場合は、湿気の逃げ場が無くなりますので家中に拡散します。すると全ての部屋において防カビ対策が必要となり、非常に手間がかかります。そういった場合は洋室に置き畳を何枚か設置することをお勧めします。

 また、エアコンの除湿をかけ、扇風機を回すことも効果的です。タンスの裏など、普段風が通らない所にも、扇風機は威力を発揮します。尚、その時は窓を閉め切ってやらないと外気が入ってきますので注意して下さい。いくら強力なエアコンでも地球の大気とは勝負になりません。

ダニについて
 ダニが発生・発育する条件は、

1.    酸素

2.    温度

3.    栄養

4.    湿度

が、重要な要素です。このうち酸素は人間にとって必要ですし、温度も発育しにくくなる条件は10℃以下ですので、ちょっと寒いですね。そしてダニの栄養分は、埃、垢、布、革、プラスチック、タイル、カビ等です。革やプラスチックなどは仕方ありませんが、埃や垢は掃除をすれば防げます。なるべく栄養を与えないようにしましょう。

それで湿度を50%前後にすれば、人間は快適ですがダニには向かないので非常に都合がいいです。


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汚れの処置法
インクをこぼした時
 牛乳で湿らせて拭き取る。

灯油・醤油をこぼした時
 こぼした上に粉末の洗剤、クレンザー、塩、小麦粉、ベビーパウダー等を振りかけ、十分に液体を吸い取らせてから掃除機で処理し、その後固く絞った布(ぞうきんは×)で何度も拭く。

クレヨンがついた時
 クリームクレンザーをごく少量、乾いた布につけ、丁寧にこする。

フェルトペンがついた時
 油性のものはマニキュアの除光液で拭き取り、水性のものはクリームクレンザーで拭き取る。

畳にカビが生えた時
 消毒用エタノール(ドラッグストアなどで販売)を布に染みこませ、拭き取ってから風を通して乾燥させる。
 エアコンのドライ(除湿)も効果的。
(注意!!)雑巾などでそのまま乾拭きいたしますとカビの胞子が飛び散り、改善されません。必ず消毒用エタノールをつけてください!

畳にダニが発生した時
 掃除機で数回吸い取り、風通しを良くする。その後、出来れば畳を上げて除湿器で乾燥するとダニの発生は止まる。

家具の跡(凹み)がついた時
 凹んだ所に適度に霧吹きして、濡れタオルを当ててアイロンをかける。

たばこの灰をこぼした時
 粗塩をふりかけ、拳で叩いて畳の目から浮き出させる。その後掃除機で畳の目に添って、丁寧に吸い取る。

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 その他何かお困りのことがございましたら、お気軽にご相談下さい。




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