The 関西

京都紅葉2003 真如堂・哲学の道

 2003年12月7日(日)曇

去年、初めて京都の綺麗な紅葉を見て感動したので、今年も秋になりタイミングを図っていました。しかし今年は天候不順で京都の紅葉も不調との情報があり、ギリギリまで待って12月第一週に出掛けました。 今年のターゲットは、東山の山麓の「哲学の道」沿いの紅葉の名刹を訪れることとしました。 

 まずは、2002年のJR東海のキャンペーンにも使われた「真如堂」へ。京阪電車の終点出町柳から歩くこと30分。京都大学、吉田神社の南東の小高い丘にあります。裏手から本堂裏に入ってまず紅葉の絨毯の綺麗さに驚きました。やはり時期をすこし外したせいか、本堂前の庭はすでに紅葉は終わっていましたが、多くの方が写真を撮りに来られていました。真如堂は、正式には「真正極楽寺」といい、比叡山延暦寺を本山とする天台宗のお寺です。始まりは984年、今の本堂は1693年から建立されたもの。昔から特に女人の非常に深い信仰を集めてきており、女人の寺と呼ばれる由縁のようです。しーんと静まり返った本堂裏の雰囲気が良いお寺でした。

真如堂を後にして、一路東山山麓へ。哲学の道の東側にある通称「隠れ道」に面した2つのお寺に向かいました。


真如堂(極楽寺)本堂裏の紅葉の絨毯!


もう1枚 紅葉の名刹真如堂の1ショット

 まずは、「法然院」へ。1680年、知恩院の萬無上人が、法然を偲んで創建したお寺です。隠れ道沿いの道標から石段を登っていくと、茅葺きの苔むしたしっとりした山門が現れます。
 山門を入ると左右に砂盛りがあり、季節毎に砂の模様が変わるそうです。境内には椿が多く古くからの椿の名所です。紅葉のほうはと言うと、参道の紅葉も控えめで、華やかさは無いのですが、山門との絶妙な組合せがセンスの良さを感じました。

 続いて隠れ道を南に歩くと、道路脇に多くの人がカメラを抱えて佇んでいました。ここが「安楽寺」の山門です。石段に積もる紅葉、茅葺きの屋根、くっきりと白い塀、背後の東山の峰・・・とても絵になる景色です。雑誌の表紙にもなったそうです。ここは、法然上人が約800年前に弟子(安楽上人、住蓮上人)の菩提を弔ったお寺で1681年に現在地に本堂が移されたものです。境内は有料ですので、この有名な山門だけの拝観とさせていただきました。

 これら隠れ道沿いの2つのお寺に共通するのは、小ぶりだがセンスが良く、シンプルで、見る人をすがすがしい気分にさせてくれる所では無いでしょうか?12月になってからの訪問で紅葉狩りの観光客が少なかったせいかもしれませんが、今年は静かに紅葉を楽しめました。去年の南禅寺が一般的な京都の観光地の姿かも知れませんが・・・
 この後、「哲学の道」に戻って、さらに南下して「南禅寺」に寄り、「知恩院」「円山公園」を通り、2003年の紅葉狩りハイキングを終了。歩いた距離は約7km・・・疲れた〜!


法然院の山門、茅葺き屋根が渋い


安楽寺の山門。この茅葺き屋根もGoodです!


哲学の道。疎水沿いの静かな散歩道です。

 

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