kanazawa2

  2002.2/23
 @ 石川近代文学館
        旧制第四高等学校校舎

 現在の金沢大学の前身は「旧制第四高等学校」であり、その赤煉瓦の校舎が、「石川近代文学館」として市内の中心部に保存、活用されている。
 1891年(明治24年)建築の、石川県庁のすぐ隣の中央公園内にあるこの煉瓦造りの建物は、金沢の冬の雪景色にもぴったり合う印象的な建築物です。今回訪れた2月末は結構暖かく、残念ながら雪景色は見られませんでした。
 また、写真の玄関先の「雪吊り」は金沢ならではの景色です。
 
 すぐ近くに繁華街があるのですが、二十数年前の学生時代とかなり変わっていました。しかし、この建物の斜め向かいに昔のままの「ミスタードーナツ」があり、なんとなくホッとしてしまいました。

A 石川県立歴史博物館
        旧金沢陸軍兵器支廠 重要文化財

 赤煉瓦の3棟の建物は、旧金沢陸軍兵器支廠兵器庫として建てられた。最も古い第3棟は明治42年(1909年)竣工で、後の2棟は大正2年、3年竣工である。
 終戦後、昭和21年金沢美術工芸専門学校(現金沢美術工芸大学)の校舎に転用された後、昭和47年に石川県が譲り受け、昭和61年から現在の博物館になった。
 煉瓦造り2階建てで、左右対称の端正な意匠で、長さは90mに及ぶ。この種の建築としては我が国で数少ない貴重なものとされている。
 私の学生の頃に比べると博物館としてきれいに整備されていた。

 

B 石川県庁舎 石引分室
        旧陸軍 金沢偕行社

 明治31年の旧第九師団創設とともに旧陸軍の将校クラブとして建てられた、木造2階、マンサード風の瓦屋根(2つの異なる勾配を持つ屋根)とバロック風の外観を持つ建築物。
 華やかな技巧を凝らした明治ロマンを感じさせる建物であり、ちょうど兼六園の裏手に位置している。
 学生時代に、この近辺で映画・・・確か高倉の健さんが出ていた昭和の陸軍の映画だったような・・・のロケがあった記憶があります。歴史を感じさせる建築です。

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@ 石川近代文学館

 


A 石川県立歴史博物館

 


B 石川県庁舎 石引分室