何かの拍子に腕に痛みが走る。
あの後しっかりキラが手当してくれたのだが、やはり深く利き腕を傷つけた為、アスランはしばらく四苦八苦する事になった。
無論、それを表に出すことは殆ど無いが。
「自業自得でしょ・・・」
「はは・・そうだけどね」
それでも、最後はやっぱり笑うのだ。
「あの2人・・・仲がいいですね〜」
いつも一緒に行動している二人にニコルが呟いた。
もう仲のいい親友どころではないような。
「私としてはキラが元気になったからそれでいい」
投げやりっぽくカガリは云う。
無論アスランがキラを傷つけるようなことをすれば許さないが。
「随分と過保護ですね」
「お前にもすぐ判るさ。
キラのそばにいればな」
その言葉通り、ニコルが心配性になるのはそう遠い未来ではない。
・・・ただし、その対象はキラだけでなくカガリにも当てはまるのだという事を、彼は身を以て知る事になるのだが。
この話は赤い十字架の表版を書いた場合、修正してそっちにもっていくかもしれません(^^;
一応、どちらでも通じるように書いてますから(苦笑)