●チーズの種類
作り方の違いなどによって次のように分類される。
フレッシュタイプ
熟成させない作りたてのチーズ。ヨーグルトとの違いは、乳清を漉しているかどうか。乳清(ホエイ)で作るもの(
リコッタ
)、香草などを混ぜたもの(
ブルサン
)もある。(水分含有率:60〜80%)
ソフトタイプ
製法は乳に凝乳酵素を入れた後、固まった乳をすくったり細かく切ったりして型に入れて水を切り、しっかり型ができたところで塩をする。自然の表皮のもの(
クロタン・ド・シャヴィニョル
)、表面に白カビを付けたもの(
カマンベール・ド・ノルマンディー
)、洗ったもの(
エポワス
)、灰を付けたもの(
セル・シュール・シェール
)などがある。(水分含有率:50〜60%)
青カビタイプ
製法はソフトタイプと同じで、カビははじめにミルクに混ぜたり、凝乳を型詰めする際に植え付けたりして内部から熟成させる。世界3大ブルーチーズ(
ロックフォール
、
ゴルゴンゾーラ
、
スティルトン
)が有名で、表面に白カビをつけたもの(
カンボゾーラ
)もある。(水分含有率:35〜60%)
非加熱圧搾タイプ
凝乳をソフトタイプより細かく切った後、布でくるんだりして型に入れて充分に水分をきり、圧力をかけてやや固めの組織を作ったもの。自然の表皮のもの(
トム・ド・サヴォワ
)、表面を洗ったもの(
ルブローション
)、ワックスしたもの(
ゴーダ
)、チェダリングしたもの(チェダー)、チェダリングしてブラッシングしたもの(カンタル)などがある。(水分含有率:40〜50%)
加熱圧搾タイプ
凝乳を加熱しカットすることで水分を出やすくし、さらに組織を収縮させた後に圧搾して形を作ったもの。表面をブラッシングしたもの(
パルミジャーノ・レッジャーノ
)、塩を振りブラッシングしたもの(
ボーフォール
)などがある。(水分含有率:40%以下)
プロセスチーズ
主にゴーダやチェダーなどの硬いチーズを砕いて熱で溶かして乳化し、フィルムやアルミ箔などで包装したもの。用途によって様々な大きさや形に作られる。(水分含有率:種類によって異なる)
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