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過去の雑記を月毎にまとめて置いてあります。


花右京メイド隊と音楽


そのシーンで頭に浮かぶ音楽
漫画や小説などを読んでいる時にこのシーンにはこんな音楽がぴったりくるな、とか作品全体のイメージに合うテーマソングはこれだな、とか思うことがよくある。これは、花右京メイド隊にもあてはまること。では、花右京にぴったりの音楽とはいったい何なのか。


アニメのオープニング曲にはこれがオススメ!
花右京メイド隊は2度アニメ化されているので、当然既に主題歌は存在する。だからこれに関してはおしまい。以上。

嘘です。以下、まじめに書いていきます。

残念ながら花右京メイド隊の1回目のアニメ化作品の曲は聴いたことがないので分らない。2回目のアニメ、そう、私が花右京メイド隊と出会うきっかけとなった作品、正式タイトル「花右京メイド隊 La Verite(ラ・ヴェリテ)」と呼ばれるそのアニメの主題歌はマリエル(田中理恵)の歌う「Voice of heart」だ。曲調はゆったりとした感じで爽やか、La Verite全体を通したイメージに合っている。非の打ち所がない。が、逆にそれが悪く言えば、あまりに在り来りなんだな。アクが無さ過ぎる。多少の冒険というかインパクトというかそういうものがあったほうが面白いんじゃない?

という訳で私が花右京にぴったりだと推すのは岡村靖幸の「青年14歳」だ。同名の801系漫画があるが、この際そいつは無視だ。発表されたのは岡村靖幸の曲の方が何年も早いのでタイトルをそのまま勝手に拝借したのだろう。個人的には極めて遺憾であると思っている。

「青年14歳」は彼の6枚目のアルバム「禁じられた生きがい」に収録されている。歌詞は、思春期の男子中学生が自分自身のアンバランスさや周囲との微妙なズレなどに悩みつつも、そこは割り切って前向きに生きていこうという内容。これって、太郎君そのままじゃん。JASRAC(日本音楽著作権協会)になんか言われるかもしれないが歌詞の一部を載せてみる。

岡村靖幸「禁じられた生きがい」

●参考URL
Amazon.co.jp: 音楽: 禁じられた生きがい
※リンク先のイメージ画像が上と異なるが私が持っているのはこれ。
「青年14歳」 岡村靖幸
作詞・作曲:岡村靖幸

(部分)
今 天からハッピーな星キラリ
だけどなんかしろ気分ダウン
参観日の5日がみんなほら
がんばって手を上げるふりのおべっかさん

いざ「ハイ」なんてデスクを押蹴りゃ
ばかな我が身を憎んじゃう
シャンパン酒の持つかなりのほら
苦さ甘さを経験してんだろ

内外騒然 もう別居同然
反対しようともう選択は厳格
なんかしようって猛レッスンしたって
悪化一方で燃え立つよ 毛立つよ

野蛮でノーパンで冗談で暮れる 青年14歳
 
解ったよ だって損だってグレちゃ
さぁ今宣言するよBye(every night)

この歌詞の内容がお側御用大隊にもみくちゃにされて困っていたり、屋敷内での各種御稽古事に振り回される太郎の姿をイメージさせる。「14歳」じゃなく15歳なら漫画の設定と一緒になるのに、惜しいな。でも“せいねん”と“じゅうよん”で韻を踏んでいるので“じゅうご”にすると曲としておかしくなってしまう。まぁ、あまり細かいことは気にしない、気にしない。

曲調はちょいと激しめ。アニメにするなら短いカットの連続でシーンがパッパッと素早く変わっていく様なものになるだろう。頭の中ではアニメのオープニング映像として既に出来上がってるんだが、何分、能力と根性が無いので具体化できないでいる。Flashとか使えたらいいんだけどなぁ。


1クール後はこの曲にチェンジ!
最近のアニメは主題歌が一定期間ごとに変わることが多い。名探偵コナンなんかはその典型だ。そんな感じで1クール後主題歌が変わるとしたらこの曲、レミオロメンの「南風」。発売は2005年3月だが、ライブではけっこう前から歌われていて、古くからのファンにはなじみの曲だ。

レミオロメン「南風」

●参考URL
Amazon.co.jp: 音楽: 南風 [MAXI]
「南風」レミオロメン
作詞・作曲:藤巻亮太

(部分)
時が止まればいいなって 真剣に僕は願う
伝えたいと思うけど 少し照れるな

鏡の国に迷い込んだ 僕は心と向き合うのさ

君をもっと 愛をもっと 欲しいのさ
背中までいっぱいで 目が覚めるような
声がもっと 聞きたくって 近づいた
手のひら合わせたら 世界が揺れる

日だまりの中 あくびがふたつ重なって
真似したでしょと ふざけたりして

天気のいい休日、花右京家の中庭の木陰で太郎とマリエルが楽しく会話しているシーンが頭に浮かんでこない?のどかで平和そのものって感じ。映像はLa Veriteのオープニング部分がそのまま使えそうな気がするな。それなら私にも映像作品として作れるかもね。


このシーンにはこれかな
花右京メイド隊の最初の大きな出来事として描かれているマリエル奪還のエピソード。物語全体としても極めて重要な意味を持つこのシーンに合うのはGacktの「君のためにできること」かな。歌詞をよく読んで欲しい。

Gackt「君のためにできること」

●参考URL
Amazon.co.jp: 音楽: 君のためにできること [MAXI]
「君のためにできること」 Gackt
作詞・作曲・編曲:Gackt.C

(部分)
手にした笑顔の数より
涙は多いかもしれないけど
“そばにいる”それが僕の
君のためにできること

いつだって君だけは変わらないで側にいて
僕の腕で抱きしめた時から
この予感に気付いたから

いつだって僕だけは…
君を離したりはしないから
僕が君を守ってみせるから…

北斎に連れ去られたマリエルを取り戻すべく、敵地に乗り込んでいく太郎。しかし、相手との力の差は歴然で、太郎はマリエルを目前にしてねじ伏せられてしまう。改めて自分の無力さを痛感した彼が“マリエル(君)のためにできること”は“そばにいる”ことだけ。
マリエルがいなくなって、初めて彼女が側にいたことがいかに幸せだったかを知った太郎。この歌詞の内容が、マリエルを連れ去られるという出来事を機に芽生えた彼の願いや強い意志とだぶる。太郎がマリエルに対して抱く、あくまで純粋な気持ちがそこにあるような気がしてならない。
この曲はイントロの前にスローテンポのヴォーカルから始まり、イントロ、メイン部分、間奏、クライマックスへと流れていく。これがマリエルが倒れてから連れ去られ、敵地に乗り込んで激しい戦闘があり、捕らえられるが最後には無事助け出すというストーリー展開と見事に合うのだ。曲を聴きながら頭の中でストーリーを進めていくと、それはもう感動すること間違いなし。ぜひお試しあれ。


理想の世界と現実の世界
最後は尾崎豊の「COOKIE」。この曲は花右京メイド隊の特定のこのシーンに合うとか、アニメのオープニング使えるとかいうものではない。大袈裟に言えば、作品「花右京メイド隊」が私自身の中でどのような意味があるかを分からせてくれた曲なのだ。
「COOKIE」は彼の5枚目のアルバム「誕生」のDisc1の9曲目に収録されている。サビのほんわかしたイメージと、それ以外の部分の重たい内容。そのギャップが双方の内容を際立たせていて、初めて聞いた私は少なからず感銘を受けた。まるでサビ部分が理想でそれ以外が現実の世界のように思えたからだ。

尾崎豊「誕生」

●参考URL
Amazon.co.jp: 音楽: 誕生
「COOKIE」 尾崎豊
作詞・作曲:尾崎豊

(部分)
新聞に書かれた 人脅かすニュース
美味しい食事にさえ ぼくらはありつけない
空から降る雨は もう綺麗じゃないし
晴れた空の向こうは 季節を狂わせている

正義や真実は 偽られ語られる
人の命が たやすくもて遊ばれている
ああ未来を信じて 育てられて来たのに
早く 僕たちを幸せにしてほしいよ

Hey おいらの愛しい人よ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ
温かいミルクもいれてくれ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ

愛しい人がすぐ側にいて、その人にちょっとしたわがままを気軽に言えるということ。このあまりにも平凡な日常がいかに幸せなことかを再認識させてくれる。お互いが信頼できて何の不安もない世界。そんなものがこの曲のサビの部分から感じられた。

2005年4月号の月刊少年チャンピオンに掲載された第73話でマリエルが太郎に初めてわがままを言うシーンが出てくる。メイドとして、してはいけない主人に対する要求。思わずそれを言ってしまった後、我に返り謝るマリエル。でも、太郎はやさしく彼女のわがままに応えてあげるのだ。

“Hey おいらの愛しい人よ
おいらのためにクッキーを焼いてくれ”

まさにこの部分。歌詞の表現はぶっきらぼうであるが、意味するところはマリエルの“わがまま”と同じだろう。願いが叶えられた時の彼女の顔はなんとも幸せな表情で印象深いものだった。

こういうエピソードが数多くちりばめられている、作品「花右京メイド隊」。もしかすると私の思う理想の世界はここにあるのかもしれない。作品自体は美女が周りにいっぱいいるとか、主人公が中学生なのに大富豪であるとかそういう面ばかりがクローズアップされている。しかし、この物語の本質は人が愛しい誰か、大切な誰かのために何ができるか、どれだけやさしくなれるかというところにある。主人公の太郎をはじめ、登場人物の多くが人に対する深い思いやりを忘れない。そんな人々があたりまえのように存在する世界は、やはり理想の世界という表現が一番しっくりくる。

現実の世界では「COOKIE」のサビ以外の部分が日常になってしまって非常に悲しいが、せめて漫画や音楽くらいは何に気兼ねすることなく自由に楽しみたいものだ。先に挙げた楽曲や花右京メイド隊を世に送り出してくれたアーティストや作者氏に心から感謝したいと思う。
 

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