The Word of Poropose

 

第9話「燃える亜空間」

メイフラワブリッジ

カーシャ、ベスとコスモを睨んで

カ「ね、なぜ?」

ベ「侍には侍の闘い方があるって事さ」

コ「ベスの云うとおりだよ.相手が正々堂々と闘いを挑んできたんなら、こっちも応えなくちゃ」

カ「下らない男のヒロイズムね」

コ「なんだと!?」

カ「闘いは食うか食われるかよ。騎士道なんて前世紀の遺物はドブ川に叩きこめばいいわ!」

コ「きついなぁ。可愛い顔が台無しだ」

カ「コスモ、あたしは真面目よ!」

と聞いていたシェリルが入ると

シ「あたしもカーシャに同感だわ。この際、異星人は徹底的に叩きのめすべきよ。それでこそクルーの安全は保障されるんですからね」

ベ「御身第1か・・・でも、俺は俺のやり方で闘うぜ」  と云って出ていく

コ「右に同じ」  ニヤッとなって、後に続くコスモ

カ「ベス! コスモ!」

シェリル憮然と見送る  その光景をドアの影で伺っているカララ。

 

同サンデッキ

手すりに持たれる、ベスとコスモ

コ「騎士道は前世紀の遺物なり、か・・・・女なんて、何にも分かっていないんだな」

ベ「生意気を云うな。女を語るには十年早いぜ」   コ「チェッ」

ベ「しかし、お前の戦い振りは立派だった。  どんな大人にも負けないぞ」

コ「そうかい?!」  嬉しそうに白い歯を見せるコスモ。

と、その顔がこわばる。  カララが傍へ来ると、ベスに

カラ「騎士道精神でギジェを助けてくれたそうですね。  礼を言います。 あなたこそ本当の武人ですわ」

ベ「!・・・・」コ「!・・・・・」

唖然となる二人を残して、王女の風格で立ち去るカララ.

コ「あなたこそ、本当の武人ですわ。か! ベス、あんたも随分とまたみこまれたもんだよな」

ベ「こいつ!」  コスモ、笑って逃げる

ベ「(シラけた顔で)・・・・」

 

グラムザン内部

口論しているダミドとギジェ その光景をドアの所で眺めるアバデデ

ギ「(気付くと)アバデデ様!」

アバデデ何食わぬ顔で入ると

ア「ギジェ、ダミド、新しい作戦の事で話がある」

ギ「新しい作戦?!」

ア「うむ、ダミド、君が敵の母船を亜空間へおびき寄せ、そこを私とギジェが待ち伏せ攻撃を加えようというわけだ。

 デス・ファイトは私の最も得意とするところだからな」

ギ「!・・・・」

ア「もとより、この作戦にはそれなりの犠牲も伴うだろう。 私はこの際グラムザンを沈めるのもやむを得ないとおもっている」

ギ「このグラムザンをですか?!」

ダ「しかし、アバデデ様、万一、失敗した場合は船長であるギジェの責任問題になります。  何もそこまでしなくとも、じきにハルル様の率いる増援部隊が・・・・」

ア「ハルル様が必ず勝つという保証は無い。 まず私が仕掛けてみる。 それに、万一の場合にはこの私が責任を取る。いいか!」

といって出ていく。 ギ「アバデデ様!」と追っていく

ダM「奴も所詮、ハルル様への点数稼ぎを狙っているか・・・それにしても急ぎ過ぎだな」

 

グラム・ザン通路

ギジェ、アバデデを追って

ギ「お待ちを・・・ダミドの代わりに、私が先陣を切ります! そうさせてください!」

ア「いや、今の君は冷静さを欠いている。 私の指示通りにしたまえ」

ギ「・・・・・・」

ア「それから、ダミドには気をつけた方がいいぞ」

ギ「は?!・・・はぁ・・・・」

 

草原

グラム・ザンとメイフラワ、激しい戦闘を展開する。

森にいた恐竜たち、流れ弾を受けてバタバタと倒れる。と、子供恐竜、母親の死体の傍から逃げ出す」

 

メイフラワ一室

デ「走れ!もっと走れ!」声援を送るデクたち。

リンもルウを抱いたまま声援する。

 

草原

子供恐竜、懸命に逃げるが------遂に至近弾を浴びて倒れてしまう

一瞬悲しそうに顔を上げるが、ガクッとこと切れる子供恐竜

 

メイフラワ一室

デ「立て!立つんだ!」 泣きながら叫ぶ、デク。

アーシュラとファード、泣く。リンも涙

と、ルウ、哀しそうに泣き出す。

リ「ルウ・・・あなたも分かるのね」 抱きしめるリン

 

<CM>

 

亜空間

ガタマン・ザン ブリッジ

ワープレーダーに光点反応二つ

副官「グラム・ザン後方から、敵の母船が接近中です」

アバデデ、ギジェに向かうと

ア「全て、こっちの思惑通りだ。 直ちに重機動メカで出撃しろ。 攻撃開始ポイントは、ニュートレス3ポイントだ」

ギ「はっ」 ア「今度こそ、お前も汚名を注ぐことが出来そうだな」

ギ「アバデデ様・・・・」 ア「さ、早く行け!」 ポンとギジェの背中を叩く

 

亜空間

メイフラワの攻撃を受けて、ますます、グラム・ザンの火災が広がる

グラム・ザンブリッジ

火が廻っている。  煙と炎に煽られるダミドと部下たち

ダ「よし、脱出だ!!」

燃えるグラム・ザンから脱出カプセルが発進する

 

メイフラワブリッジ

コ「あっ、奴等船を捨てたぞ!!」

カ「こっちの勝ちだわ!」  歓声を挙げるジョリバたち

シェリル、勝ち誇った様にベスを見る  ベ「・・・・・・・・・」

次の一瞬、凄まじい振動とスパーク!

「あっ」とよろける一同   -------窓外を横切る重機動メカ

 

まともに立っていられない程の衝撃と振動。そして激しいスパーク

ベ「(カララに)あんたの言った通りだったな・・・・」   カラ「----」

コ「ちくしょう、このままじゃやられちまう!」

シ「ベス、イデオンで出撃して頂戴」

カ「でも、イデオンにデス・ファイトは無理よ・・・・」

シ「メイフラワを守る為には、多少の無理は押すべきよ!」

コ「メイフラワ、メイフラワか! どうする、ベス、やってみようか?!」

ベ「・・・・・・よし、行こう」 走り出るベスとコスモ

カ「ベス、コスモ!」 仕方なく追うカーシャ

 

ガタマンザンブリッジ

メイフラワの格納庫からイデオンが飛び立つ。  一瞬ハッとなる二人の顔

ア「イデオンだ!・・・まさかイデオンが闘いを仕掛けてくるとは!」

 

重機動メカ内部

ギジェも愕然と見る

ギ「・・・借り物の武器を使ってる奴等に、デス・ファイトは出来ない筈なのに・・・・」

 

重機動メカ内部

イデオンと闘いつつも、メイフラワを気にするギジェ

ギ「・・・・カララ様・・・・」

 

ガタマンザンブリッジ

アバデデ、モニターに向かって

ア「ギジェ!何を気にしている!君はイデオンとの闘いに全力を挙げるのだ!」

ダミドが冷笑して

ダ「ま、無理もありませんな、フィアンセのカララ様が乗ってられるんですから」

ア「・・・・・」

ダ「なんでしたら、私が重機動メカで出動してもよろしいですが」

ア「いや、その必要は無い」  ダ「しかし・・・・」

ア「そう前へ出るなといっているのだ」  ダ「・・・・」

ア「よし、こうなったら、一気に戦いの決着をつけよう・・・・グラム・ザンを誘導して敵の母船にぶつけるのだ!」

 

メイフラワブリッジ

体当たりを回避しようと必死になって操作するジョリバ達

----モニターに映るベス

ベ「シェリル、聞こえるか!?」  シ「なんなの?!」

ベ「このままでは、お互いにヤバイ事になる。 今から俺の云う通りに・・・・」

シ「何を云ってるの! あたしは負けないわ! 何とか回避してみせるから!」

ベ「下手な強がりはよせ。  お前さんの下らない意地の為にクルー全員が死ぬ事になるんだぞ」

シ「!・・・・」

ベ「いいか、敵の船がぶつかる寸前にイデオンを収容してデス・ドライブをかけるんだ。 そうすれば、敵もあとを追って来られない」

シ「でも、ちょっとでもタイミングがずれたら・・・」

ベ「俺達が助かる方法はそれしかない。一か八か、やってみようぜ・・・・いいな?!」

シ「・・・・分かったわ、ベス」

 

重機動メカ内部

ギ「・・・・・」

カララへの思いを断ち切るように、操縦桿をひねるギジェ。

 

亜空間

重機動メカ、イデオンの近くから離れる

ベ(声のみ)「今だ!」

イデオン、グラム・ザンから手を離すとメイフラワへ。

制止が無くなり、加速するグラム・ザン

メイフラワに収容されるイデオン

 

メイフラワ・ブリッジ

----全面に一杯に迫る焔の固まりと化したグラム・ザン.

恐怖に見開くシェリル達の目

シ「・・・・デス・ドライブ!」

 

亜空間

グラム・ザン、メイフラワに激突!  凄まじい爆発!!

だが、寸前、デス・ドライブで消えるメイフラワ

 

ガタマンザンブリッジ

愕然と見る、アバデデとダミド

ア「しまった!・・・・」

重機動メカ内部

ギジェも、ハッとなるが

ギ「せめて、探知機を!・・・・」

スイッチを押す、ギジェ

----発射される探知機のカプセル

 

ガタマン・ザン・ブリッジ

-----レーダーから消える光点

兵士「敵船がレーダーから消えました・・・・・」

舌打ちする、アバデデ。  ダミド、つめ寄ると

ダ「アバデデ様、これも、あと一手の詰めが甘かったからです!なぜです?!なぜ、あと一手、押さなかったのです?!」

ア「・・・・・」

 

メイフラワ・ブリッジ

-----窓外の暗闇に、やがて、幾百幾千もの光芒が。

やがて、その光芒がゆっくり動く星となってデス・ドライブが終了する

ジ「デス・ドライブ終了、追跡物体はない」

ホッとなる一同、期せずして歓声が上がる。

コ「ベス!・・・・あんたって人は、大したもんだな!」

べ「・・・」

そのまま、黙って出ていくベス

コスモ、目を輝かして見送る

シ「(面白くない顔で)とに角、これで当分は安全のようね。 どこか適当な場所を見つけて修理点検をしましょう」

 

同胴体下部

作動している探査器

 

宇宙空間

何も知らずに飛び去っていく、メイフラワ

------前方に不安を孕んで輝く無数の星

<続く>

 

 

第10話「奇襲・バジン作戦」

惑星  宙吊りのメイフラワ

イデオンA コクピット

コスモ、各部のパネルを開けた内部に露出したサーキットに次々とテスターをあてていく

コ「OK、次」  テスター反応

コ「ん、異常なし」  コスモ、開けたパネルを閉じていく

数あるスイッチを選択し、順番にONにする。

地球型の計器類のみ、スイッチが入る都度作動を開始.。  通信が入る

カ(off)「どう、チェックは終わった?」  コ「バッチリね」

ベ(off)それじゃ連動テストに入るぞ。用意はいいか?」  コ「OK」

コスモ、シートに座る。 ベ(off)「ミサイル、モニター作動」

スクリーン上の各部ミサイル訓練パターン

コ「各部連動良好」  ベ(off)「よし次は一番から四番ビームを」

カ「ちょっと待って!」

ベ「何だ?」

カ「こんなミサイルやビーム砲なんか実戦で作動確認しているわ。

  それより第六文明のメカが連動してくれなくては何の役にも立たないでしょ」

ベ「それはそうだが」

コ「やってみようぜ!いつも勝手に動き出されたんじゃたまんねえよ」

カ「一応調査団のマニュアルは残っているわ。試してみる価値はあるでしょう?」

コ「そうそう」  ベ「よし、取りあえずマニュアルに従ってやってみる」

コ「そうこなくちゃ」  コスモしわくちゃの手書きマニュアルを広げる

 

メイフラワ・コンピュータ室

シ「ふーっ、まったくうるさいったら。(助手に)どう、そっちは?」

助手「こっちも同じです。文脈はおぼろげながら分かるんですが、単語の意味が全く不明のものばかりで」

シ「そう・・・・どうやら彼等にとって既知とされている学術用語が中心のようね.これではキー・ワードの1つや二つ分かってもなんにもならないわ」

そこへ通信が入りベスがスクリーンに映る

ベ(off)「解読はどの程度進んだかな?イデオンの機能をこれ以上解析するには第六文明の技術が解明できないと」

シ「分かっています!そう簡単に解読が進むとお思い?!」

通話、カーシャに切り換わる

カ「あら、メイン・コンピュータさえ使えば、すぐにでも出来るような事言ってたのはどなたでしたっけ。あなた生き延びたいんでしょ?本気でやってるの」

シ「横から割りこまないで頂戴!私はベスと話しているのよ!」

カ(off)「そうか、ではこちらも現場サイドで解析を進める」  ベス、消える

シ「人を何だと思ってるの・・・・・」  ドアの開く音

シ「誰?!」  カララが立っている

シ「何の用?」  カ「あの・・・・お役に立てるかと思いまして」

アイ「あなたが、何の役に」

カララ、耳から補聴器のようなものを取り出す

カ「これ、バッフ・クランの翻訳機です。私、地球語慣れました。無くてもなんとかなります」

シ「そんなもの」

助「いえシェリルさん、我々と方式が違うとすれば」

シ「そ、そうね、置いていって頂戴」  カ「ええ」

カララ、ニコリとするがシェリル、にがい顔

 

ガタマン・ザンアバデデ個室

アバデデ、デスクの前に座る。

厚手のレコード盤様の物を出すと中心部にコイン型のプレートをはめ込む

盤上に出現する幼女の動く立体映像

幼女「お父様、今度はいつ帰ってくるの?あのね、欲しい物があるの。えとね、ジピコの赤ちゃん、皆持ってるんだもん」」

ア「いいとも、奴等を始末したら十匹でも二十匹でも買ってやる」

幼「あ、お母様が御用があるって」

映像、アバデデの妻に切り換る

妻「あなた、検査センターに行って来ました。・・・・今度はあなたの欲しがってた男の子です、お帰りの頃・・・」

声「司令、正常空間に戻ります」

アバデデ、盤のスイッチを押すとコインがはじけ出る。

アバデデ、コインを収め立ち上がる

ア「待っていろ、ロココ、もっと広い家で子育てが出来る様にしてやる」

 

<CM>

 

ガタマン・ザンブリッジ

ギ「敵にも探知されましたぞ」

ア「分かっている」

ギ「それでも行かれますか?」

ア「だが、ドグマックは探知できん」   ギ「は?」

アバデデ通信機に

ア「ドグ・マックの準備は出来ているか?」

声「いつでも発進可能です」

 

ドグマックコクピット

シートに座ったアバデデ

ギ「アバデデ様、ご無事で」

ア「ギジェ、万が一、私が失敗したら、ハルル様の指示を待て」

ギ「それは・・・?!」

ア「万が一だ、私は死ぬ気はない、任せておけ」

 

 

惑星内部

ア「二〇三調査隊はお前達にひどい損害を受けたが、今度は利用させてもらうぞ」

ドグマック、バジンの巣にミサイル攻撃をかける

人工建造物そのままに爆発する巣の一部

右往左往し大騒ぎになるバジン

崩壊を食い止めようとするもの、中の物を運び出すもの

そして、戦闘型のバジンの大群がドグ・マックに向け殺到してくる

バジンの二本の触覚の間を怒りの電光がはじける

 

バジン、メイフラワの表面を埋め尽くしていく

ア「いける!」

メイフラワの一角にシャッターの取り付けられていない部分が目に入る

ア「あれは?!・・・ん、やって見る価値はある」

ドグマックから数個の小型メカが射出されメイフラワに吸着しバッフクラン語を発信

 

メイフラワブリッジ

窓外を埋め尽くすバジン

ア「カララ様、アバデデであります。開いた個所に救命艇をつけます。脱出して下さい」

カ「愚かな」  ベ「え?!」

 

惑星内部

ドグマックからアバデデの乗る小型艇が出る

メイフラワの一角のバジンをミサイルではじき飛ばして開いた一角から内へ突入

 

メイフラワの一角

突入した艇から宇宙服姿のアバデデが飛び出し、エアロックを開き更に内部へ入ろうとする。

と、ドアの隙間からカララが、続いて銃を構えた乗組員が見える

ア「!カララ様!」  カ「いけないアバデデ!」

銃発砲される。 アバデデ、あわててドアを逆転させる

ア「なぜです、どうしたのです、カララ様!」

 

メイフラワブリッジ

ぐらりと傾く室内

駆け込んで来るベス

ベ「エンジンを作動させろ!奴等を振りきる!くそ!奴を何とかしなくては逃げ切れん。イデオン出る」

ベス走り去る

カ「今度は本気ね、アバデデ」  軍人A「何か言ったか?」

カ「いいえ」

 

イデオンAコクピット

起動レバーを引くコスモ

第六文明型メーター類、一斉に点灯

コ「ちょっ!こんな時はちゃんと作動すんだから。やんなっちまうよ」

カーシャ(off)「余計な事言ってないで、行くわよ!」

コ「OK OK!」 イデオン支持架から稼動体勢に入る

 

ドグマックコクピット

ア「おっと、お前の相手をする気はない。 貴様など母船を片付ければただのクズ鉄」

ドグマック離脱を図る

 

イデオン

コ「ちくしょう見てろ!」

イデオン射出口に取りついたバジンの一匹を引き剥がすと、ドグマックに投げつける

ア「そんな物が当たるか」 ドグマック、体をかわそうとするが

 

テ「撃てます!」  イデオンミサイル発射

ミサイルは投げつけたバジンを直撃

コ「いけね、間違えた」  粉々になった破片がドグマックに付着

 

ア「し、しまった!」

ジェットをふかして上昇しようとするが、イデオンが廻りこんでいく

ア「どけい!」 ビームを連射、イデオン表面に張りついたバジンがはじけ飛ぶ

 

コ「へへっ、こいつはいいや」

逃げ損ねたドグマックに黒山のようにバジンがたかる

 

ア「う、重い!これでは脱出できん!」

イデオン、ミサイル連射

ア「私はこんな所でやられはせん!」  爆発、内部へ噴出

ア「うわー!!」

 

カララ「アバデデと言う男・・・忠義だけの武人と言うのはこれだから」

軍人A「何か言ったか?」  カ「いいえ」

カララ出て行く  軍人A「ふむ!」

 

同コンピュータ室

デク入って来る

シ「何の用?」

デ「カララの姉ちゃんが翻訳機、役に立ちましたかって?」

シェリル、乱暴にメインコンピュータから翻訳機の接続を外し、デクに投げ渡す」

デ「あ!乱暴だなぁ。  物は大切にしなさいって」

シ「うるさいわね!早くその役立たずを持って出ていきなさい!・・・・・」

デ「へんだ、ヒステリー」

シ「なんですって!」

デク逃げる

 

ガタマンザンブリッジ

ダ「これからどうする?」

ア「アバデデ様は自分が倒された場合、ハルル様の指示を仰げと言われた」

ダ「立派なお覚悟だ。まさに武人の鏡ではないか」

ギ「しかし、アバデデ様は死ぬつもりではなかった」

ダ「戦いとはそんなものよ。当座はカララ様も無事だしな」  ニヤツ

ギ「何が言いたい?」

ダ「いや、それだけの意味だ。発信機はもうしばらくはもつ。 奴はどこにも逃げられんさ。 俺達はハルル様を待てばいい」

ギ「それでいいのか?ハルル様は我々をお許しになるまい」

ダ「俺は間違ってはおらんぞ」

ギ「その通りだ。 私が最初につまづきさえしなければな・・・・アバデデ様を殺したのは私かも知れん」

消えゆくガタマン・ザン

 

<つづく>

 

<続く>