高いQOLを維持して長期延命
卵巣癌末期→最終的に死にいたるも、元気に延命。62歳・女性、Hさん。
「Hさんは1995(平7)年11月9日に、京都の某病院で卵巣癌の手術を受けました。
その段階ですでに癌性腹膜炎にいたっていたのですから、転移も進んだ典型的な末期です。
したがって手術によってすべての腫瘍を取り除くことは不可能であり、術後には主治医より『奇跡が起きないかぎり余命はせいぜい数ヵ月』と宣告されました。
これを受けて、最後の望みをたくしたご主人が当院に来られたのが、手術の翌日の10日。
その日からAHCCの飲用を開始してもらい、術後のごく軽い抗癌剤の投与を受けている間にも継続してもらいました。
Hさん本人は他病院に入院中でしたから、当初はご主人だけが当院に来られていました。
そんな中、手術の翌日の12月には、おそらく抗癌剤の副作用もあってのことでしょう、容態がきわめて悪くなり、主治医が"12月下旬まで"と判断した時期さえありました。
この時期のご主人の悲壮な表情を、私は今も忘れることができません。
ところがHさんは、その後に回復し始めます。主治医がいったところの奇跡が現実になり始めたといってもよいでしょう。
さらに回復が進み、ついには同室の入院患者さんの世話をやくほどにまで体力を回復して退院にいたり、Hさんはやっとのこと当院に来院されました。
その後も、本人の自覚でももちろんのこと、周囲の目からみても、Hさんはかなり元気な状態で過ごされました。
最終的には、当初にいわれた余命の3倍ほどにあたる1年数ヵ月、その大半を苦痛もなく元気に過ごされた後、
1997(平9)年5月27日に亡くなりましたが、最終段階に入るまでは目立った苦痛もなく、食事も普通にされていました。
この経過をみて、AHCCとて延命の効果しかみられなかった、結局は癌に勝てなかったではないかと感じられる方もあるかもしれません。
しかし、単に延命できたことだけに意味があるわけではありません。
苦痛がなく、しかもかなり元気な状態で過ごすことができた、つまりは高いQOL(生活の質)を維持できたことにこそ、AHCCの果たした最大の役割があったのです。
癌の末期には激しい苦痛が避けられないと恐れるのが一般でしょう。
しかしその苦痛の原因の多くは、手術の後遺症、抗癌剤及び放射線の副作用にありがちなのです。
AHCCには、副作用をきわめてよく軽減する効果があることが広く知られています。
これまでの研究データの中には、痛みそのものを緩和する効果があることも示されています。
Hさんも、もしも抗癌剤の投与のみでその後を過ごされていたとしたら、もっと早く他界されただけでなく、最終段階にいたる以前から激しい苦痛に襲われた可能性が高いと思われます。
副作用と苦痛があれば食欲も落ち、体力低下が激しくなる。体力が低下すれば、それだけ余命も短くなる。
こうした悪循環を抑え込むだけの意味でも、AHCCの効果には大いに注目するべきなのです。
上記は「私のガンにAHCCが効いた!」の本文中より抜粋
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