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第1回 日本代替医療学会学術集会

「抗癌剤が誘発する骨髄抑制及び脱毛に対する
Active Hexose Correlated Compound (AHCC)の軽減作用」
孫歩祥、向田朋美、小砂憲一 (潟Aミノアップ化学 生物化学研究室)

【目的】AHCCは種々の免疫応答の亢進により、抗癌作用を持つことが、既に臨知見から示されている。 今回我々は、動物モデルを用い、AHCCが骨髄抑制や脱毛といった抗癌剤が引き起こす副作用を 軽減するかどうかを検討した。

【方法】 1.雄性、ddy系マウスにFluorouracil(5-FU)(50mg/kg/day)、Cyclophosphamide(CY)(1000mg/kg/day)を単独あるいは 併用で14日間連続でi.p.投与した。AHCCは5%濃度で飼料に混合し、自由摂取させた。 その後、末梢血中の細胞数並びに、骨髄細胞中の小核数を計測した。
2.生後8日目の雌雄混合SDラットに、Cytosine Arabinoside(Ara-C)(30mg/kg/day)を7日間連続i.p.投与し、抗癌剤誘発脱毛モデル を作成した。AHCCは、p.o.(500mg/kg/day)、i.p.(500mg/kg/day)、塗布(5%溶液)の 3経路により投与した。そして実験開始後9日間の脱毛度を肉眼的観察により評価した。また、HE染色により毛包の消失を観察し、 組織学的評価を行った。

【結果】 1.5-FU、CYを単独あるいは併用投与すると、体重の増加抑制、血液中の細胞数減少、骨髄細胞中の小核数の増加が認められた。 しかしながら、AHCCを同時投与することによりこれらの副作用は軽減された。
2.Ara-Cの単独投与は重度の脱毛(50-100%の脱毛)を引き起こした。しかしながら、AHCCの併用 投与によりいずれの投与経路においても脱毛は抑制され、とりわけAHCC p.o.投与群では著しい 効果が現れた。また、Ara-Cn単独投与では、毛包の減少が観察されるが、AHCCの併用投与による 軽減が認められた。

【結論】AHCCは動物モデルにおいて、抗癌剤が引き起こす、骨髄抑制や脱毛といった副作用を 軽減した。これらは、抗癌剤による合併症をAHCCが軽減する可能性を示唆している。

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