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第57回 日本癌学会総会(パシフィコ横浜)

P12-17-2405
シトシンアラビノサイド誘発脱毛モデルにおけるActive Hexose Correlated Compound (AHCC)の保護効果
向田朋美,孫歩祥,小砂憲一((株)アミノアップ化学・生物化学研究室)

Active Hexose Correlated Compound (AHCC) Protects against Cytosine Arabinoside Induced Alopecia in the Newborn Rat Animal Model. : Tomomi Mukoda, Buxiang Sun, Kenichi Kosuna (Amino Up Chemical Co., Ltd., Department of Biochemistry)

【目的】脱毛は抗癌剤治療時に、患者が嫌う副作用として第3位にランクする、重大な副作用の一つである。 我々は新生ラットに抗癌剤 Cytosine Arabinoside (Ara-C) を投与することにより、抗癌剤誘発脱毛モデルを作成し、当モデルにおけるAHCCの保護効果を検討した。

【方法】生後8日目のSDラットに、Ara-C(30mg/kg/day)を7日間連続 i.p. 投与し、抗癌剤誘発脱毛モデルを作成した。 AHCCは、p.o.(500mg/kg/day)、i.p. (500mg/kg/day)、塗布(5%溶液)の3経路により投与した。 実験開始後9日目の脱毛度を肉眼的観察により評価した。 また、HE染色により毛包の消失を観察し、組織学的評価を行った。

【結果】Ara-C単独投与群では、7匹中5匹のラットが体毛の75%以上が脱落する重度の脱毛を起こした。 しかしながら、AHCCの併用投与によりいずれの投与経路においても有意に脱毛が抑制された。 特にAHCC p.o. 投与群では最も効果が著しく、9匹中4匹のラットではほとんど脱毛が認められなかった。 毛包の消失についても、AHCC p.o. 併用投与群で最もよく抑制された。 Ara-C単独投与群ではコントロール群の8%しか毛包が存在しなかったのに対し、AHCC p.o.併用投与群では約74%の毛包が残っていた。

【結論】AHCCはAra-Cが引き起こす脱毛を、p.o.、i.p.、塗布のすべての投与経路において抑制し、その効果はp.o投与群で最も顕著であった。

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