11.3.11東日本大震災
  
JKC救助犬認定試験と競技会規定  
  スウェーデン救助犬チャンピオンシップ
 
スウェーデン救助犬報告詳細

99年9月に起きた台湾大震災にJKC(ジャパン ケネル クラブ)より
派遣された5頭の災害救助犬の出動状況です。

残念ながら生存者の救出には至らなかったが、救助犬の反応を示した
ポイント地点より4遺体を発見することが出来ました。

気温30度をこえる悪条件の中で活動する救助犬と出動指導士の皆さ
んご苦労様でした。
また、今回の出動の経験を、今後の災害時に役だてる事が出来るよう
色々なノウ・ハウを得ることができました。

災害救助犬の重要性が認識され、その期待に応えるべく日夜訓練に
励んでおります。





下は台湾李総統の災害現場視察の模様です。











次にジャパン ケネル クラブの災害救助犬について紹介します。
救助犬の育成事業は1990年5月に始まっており、91年には
スウェーデン救助犬競技会へ視察団の派遣をおこないました。
また95年1月の阪神大震災の時にも、いち早く現場に駆けつけ
被災者の救援活動に寄与しました。


96年7月にIRO(国際救助犬連盟)災害救助犬チャンピオンシップ
の開催地オーストリアに視察団を派遣し、同年11月にIRO加盟協
会として認定を受けました。97年7月の鹿児島県出水市針原地区
土石流災害現場へ災害救助犬の出動もなされました。
その後各地の防災合同演習に参加し、連携プレーの練習を行って
います。
全国地方自治体と協定を結び、災害時の出動要請に即座に対応
できるよう働きかけています。

災害救助犬の認定犬の継続訓練、および新規認定犬の育成のためには、
実際の災害現場により近い状況での訓練が必要となります。そのため、
本会では2002年7月に独立法人家畜改良センター(元農林水産省)用地
(福島県西郷村位置)に借地をして、本格的な災害救助犬訓練施設を建設
いたしました。

また、2004年12月には京都府丹波町にも災害救助犬訓練施設が完成しました。
これらの施設を災害救助犬育成の拠点として、災害救助犬の能力の維持・向上や、
指導手の技術向上を図っております。

このようにジャパン ケネル クラブでは、災害救助犬育成に力を
入れており、災害時にはいち早く現場に駆けつけ、被災者の救援
に協力出来るよう計画を進めております。

第1回認定試験が1996年2月に実施されて以来、今日までの認定犬総数は
516頭となっています。死亡・病気等の理由による認定返上があり、
現在の出動可能な認定犬頭数は274頭となります。(2008年4月1日時点)