MY DOG 11年3組

仁義なき犬の戦い 仙台頂上作戦

97年7月その戦いが起きた。

クマジが亡くなって5ヶ月、彼の存在で均衡を保っていた
ボクとロデムの関係。
下はボクとロデムが仲良くケージに入っていますが、ロデム
の顔が真っ黒でおかしいな。
ケージに鼻を掛けている為、歯を見せています。



それがほんのひとかけらのチョコレートの奪い合いで、崩れ
去ってしまったのです。

土佐犬の試合のごとく、上になったり下になったり、部屋中を
転げ回っての大立ち回り。

お母さんが、やっとのことでボクとロデムを引き離したけれど、
ボクもここで止めたら「死ぬまで負け犬」のレッテルを張られる
のは厭なので、ロデムに大反撃してやりました。

しかし、体格の差は、どうにもならず、ロデムの鋭い一撃が
ボクの首にガブリと命中。
やはり、あいつは「浪速のだんじり野郎」だった。



その時、頂上作戦を見てなかったひとの為に、実況中継します。
ロデ  『食うなョ、食うなョ、食うないうてんねん!!そのチョコは
     おかんわいの為に落としてくれはったチョコやねん』
クジャ 『それは違うって! このチョコはお母さんがボクの為に
     落としてくれたんだい!』

ロデ  『だから、違ういうてんねん!そのチョコはわいのや、
     われなんかにわたさんでー』
クジャ 『人にヌルヌルまとわりつく、うなぎ野郎ー』
ロデ  『なんやてー、われかて秋田生まれの雑種やないかー』

     『ウガー』 『ガウガウ』 『ギャーッ』

その後は、押してしるべし。
ボクはお母さんに獣医さんに連れていかれました。
トボトボと家路についたボクは、部屋の隅っこで、丸くなって
身体を休めました。



その姿を見たロデムがいわく
『フン! われが悪いんやでぇ、わいにケンカ
売るさかいに・・・天罰や』

そんなこんなで、頂上対決も、キッチリと決着がつき、それ以来
3年あまり、『ウガー』
『ギャーッ』もない日が続いています。


クマジのいない我が家のトップに立ったロデムでしたが、それも
半年あまりの天下!!。ついに最強の下町のプリンス、
ハシェック
がやって来る事になったのです。

ロデム 『えろう、かわいい下町のあんちゃんが来るんやて、楽しみやなー。 
まあひとつ可愛がってやりまひょか』
などと脳天気に考えているロデムの単細胞には、呆れてしまいました。
今後はロデムの様な筋肉犬は無視して、お勉強、お勉強。



ふむー、ボクの祖先はこんな犬なのかなー、ボクに似てるなー
血統学は難しいねー



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