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我が家のトウキョウサンショウウオ |
ふ化して間もないトウキョウサンショウウオをいただき、我が家で飼うことにした。サンショウウオに関する知識があまりなかったため、試行錯誤を繰り返しながらの飼育であった。魚類とは違い、トウキョウサンショウウオは幼生時の水中生活から成体時の陸上生活へと生活場所を変えていくため、それぞれに応じた飼い方をしなければならなかったが、何とかその飼育方法がわかってきた。そのまとめをここで紹介したいと思う。なお、トウキョウサンショウウオは減少しつつある生き物であるため、この飼育に関しては、入手方法等も含めて十分検討してほしい。 |
トウキョウサンショウウオとは トウキョウサンショウウオは尾をもった両生類で、イモリに似ている。(イモリは腹が赤い。)棲息地域は福島県相馬地方から愛知県名古屋地方にいたる太平洋岸の丘陵地。体長は10〜15cm。前足と後足の間に12本のしわがある。体色は淡黄色から暗灰色であり、環境によって変化する。はやいもので2月からふ化し、5月には変態が始まる。9月になるとほとんどが陸上生活になる。その後、産卵期以外は丘陵地の雑木林などに住んでいる。産卵の最盛期は2〜3月で、1匹のメスが1対(2個)のバナナ状の卵のうを湿地の水溜りや沢の休耕田などに産む。弥生時代からの水田づくりが産卵場所の拡大・移り変わりの原因ともいわれている。 参考資料:「房総の生物」 |
飼育方法 サンショウウオと聞いたときは、水族館等で見たオオサンショウウオの水中でののんびりとした姿を思い浮かべた。以前飼育したウーパールーパーやアフリカツメガエルも、水中で生活を続けるため、陸地を準備する必要はなかった。しかし、トウキョウサンショウウオは、成体時は陸上で生活するため、水槽を下の図のように使い、幼生、成体ともに対応できるようにした。このようにすれば、観賞用としても十分である。また、陸上生活が始まってから水中に魚等を入れれば、自然界の雰囲気を楽しむことができる。しかし、他の生物がサンショウウオの天敵となり、ストレスを与えてしまうため、できれば単独で飼育したほうが良い。我が家では以前、手賀沼のテナガエビ、ヌカエビと茨城の那珂川で娘と一緒にすくった魚が入っていたが、現在は分けて飼っている。
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