ホタル・飼育・手賀沼・釣り
ホタルの飼育(幼虫体内の生き物1)
  
飼育槽を覗くと、動かない幼虫がいた。脱皮を盛んに行なっているためその脱け殻ではと思ったが、ピンセットで軽く触れて見ると脱け殻のように水中でフワフワ漂うようなものではない。形もしっかりしている。昨年までの観察ではこの状態から脱皮が始まった。予想通りその幼虫はわずかに動いていて体を曲げたり伸ばしたりしていたので、飼育槽からシャーレに移して観察を続けた。
 しかし、ルーペで動きを見ると脱皮のような動きではなかった。しばらくルーペでの観察を続けていると幼虫の体は脱け殻のようになってきて、その中には別の生物がいることがわかった。顕微鏡で見るとその様子がはっきりわかり、幼虫の体からその一部が出てくるときもあった。(下写真)

 (×40)

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 幼虫体内での生物の確認を終えて数時間後、再度スライドガラスを見るとその生物が抜け出していた。すでに水が乾いていたため死んでしまった状態であったが、その姿からアブラミミズの仲間に似た生物であることがわかった。
 この生物が原因で幼虫が死んでしまったのか、死んでしまった幼虫を食べていた生物なのか・・・・・?今のところ詳細は不明である。