ホタル・飼育・手賀沼・釣り
若草幼稚園のホタル池

 若草幼稚園からホタルに関する問い合わせがあった。
 若草幼稚園は、豊かな自然環境の中でメダカやオオムラサキの飼育、果物の栽培等を行ないながら、様々な教育活動を展開していることで知られている。園庭には、すでにホタル用の池があり、これまでにもこの池に幼虫を放流し、羽化して光を放つ成虫を確認しているとのことである。幼稚園の子どもたちにもこのホタルを見せてあげたいという計画に少しでも協力できればと思い、まずは飼育環境を見せてもらうことにした。
 

 平成18年4月22日午前10:00、こちらからお願いして園内のホタル池を拝見させていただいた。
 池は、ネットで覆われていた。そのネットの中を見ると、きれいに石を敷き詰めており、クレソンも植えられている。水は、地下水を流すことができるようになっていた。我が家の水槽内より数倍も環境が整っている。この広さの開かれた空間では、居着いて世代交代を繰り返させることは難しいと思われるが、幼虫、蛹、羽化までの成長には十分な環境である。
 
  

 池の様子を確認させていただいたあと、第1回目の放流として、約50匹の幼虫とタニシを入れた。5月以降にもう一度放流させていただこうと思う。

 平成18年5月20日、若草幼稚園のホタル池に幼虫を50匹ほど追加放流した。池に植えられているセリやクレソンはもこの1ヶ月でかなり大きくなっていた。ホタルの幼虫も元気の育ち、無事上陸し、羽化してほしいと思う。
 若草幼稚園では、子どもたちの居場所として、園庭を「蛍の広場」と称して開放している。この名称にふさわしい蛍池になることを願っている。
 平成18年6月18日、若草幼稚園から「ホタルが3匹光っていました。」という連絡があった。「我が家の水槽では羽化が始まったけど、幼稚園は大丈夫なかなぁ?」と心配していたところに「無事、羽化!」の電話があり、ホッとすると同時に、幼稚園の「ホタルの広場」づくりが一歩前進したことをうれしく思う。
 平成18年6月20日、ホタルの広場の様子を見に幼稚園にお邪魔した。幼稚園に着くと、ホタルの見学を終えた子どもたちとお母さんが門を出るところであった。子どもたちに追加放流用の幼虫を見せてから、ホタル池へ。池を覆うネットの内側には、5〜6匹のホタルが光っていた。順調に羽化が始まっているようである。理事長先生は、将来的には園庭にホタルが居着くようにしたいとのことである。今回も幼虫を50匹放流した。
 平成18年6月24日、この日は幼稚園のオオムラサキの公開日。また、夜にはホタル鑑賞会を開くと聞き、8:00PMころ様子を見に行った。園庭には、今年羽化した成虫数匹が展示してあり、たくさんの人が見学に訪れていた。この日は、ホタルの幼虫を見たことがない人も多いと思い、30匹を理事長先生にお渡しして帰宅した。