ホタル・飼育・手賀沼・釣り
ホタルの飼育(産卵・孵化)
 ヘイケボタルを数匹捕まえた。飛んでいるものはほとんど雄であり、雌を捕まえるのは難しかった。
 自然界では受精卵から成虫までの生存率は約10%であり、人工飼育では30〜50%くらいに高まるとのこと。可能であれば、捕獲したホタルから産卵させたものを孵化させ、幼虫まで安全な環境で飼育して、少なくなったホタルを増やしたいと思う。
 雌と雄の違いは、大きさと発光器である。雌は雄よりやや大きい。発光器は雌は1節、雄は2節になっている。

 写真左:雌
 写真右:雄

 
 成虫になったホタルは餌を食べない。水分だけを絶やさないように、飼育ケースに入れたミズゴケに霧吹きで水をかけてながら飼育した。
 (成虫での生存期間は約1週間)
 ホタルは昼間はこのこのミズゴケの中に隠れている。夜間になると活発に動き始めるが、わずかな隙間からも出てしまうので、飼育ケースにはしっかりふたをしたほうがよい。
 雄は雌と光で交信しながら飼育ケースの中をとびわまり、やがて飼育ケースの壁面で交尾し始める。はじめは雌の上に雄がのっていたが、その後向きを変えた。

  ホタルが飛ばなくなってからミズゴケをよく見ると、数個の卵がついていたため、孵化の準備をした。
 100円ショップで四角のざると調味料用半透明のケースを購入して、右写真のように重ねる。
ざるには飼育ケースに入っていたミズゴケをのせ、下のケースには水を3cmほど入れる。無事孵化すれば、幼虫は水の中に落ちてくる。
 

  産卵日は不明であるが、今年は気温が高いためそろそろ孵化の時期である。しかし、数日前から水の中を見ても落ちているのはミズゴケからのゴミばかりである。この日も同様であったため、水換えを行うことにした。ざるをはずして水をもう一度見てもやはりゴミばかりである。ところが、念のためゴミと思われるものをスポイトで取り出してひとつひとつルーペで見ると、1ミリもない黒い粒2つは幼虫であった。スポイトで取り出した水滴の中でわずかに動く幼虫に感動!!!
 水換えは中止。2匹を水に戻し、もうしばらく様子を見ることにした。